ページへ戻る

− Links

 印刷 

GUIGUI01​/memo30 のバックアップ差分(No.3) :: OSASK計画

osaskwiki:GUIGUI01/memo30 のバックアップ差分(No.3)

« Prev[4]  Next »[5]
2: 2009-08-03 (月) 22:23:40 ソース[6] 3: 2009-11-17 (火) 12:08:46 ソース[7]
Line 26: Line 26:
 msg    DB      "hello, world", 0x0a, 0  msg    DB      "hello, world", 0x0a, 0
--これです。makeすると64バイトになるでしょう。+-これです。makeすると64バイトになるでしょう。Makefileは[[GUIGUI01/memo18]]のex0000の例を参考にしてください。
-要点は次の通りです。 -要点は次の通りです。
--「CALL _g01_execcmd0 DB 0x53, 0x00」が、EAX番地からの文字列表示API --「CALL _g01_execcmd0 DB 0x53, 0x00」が、EAX番地からの文字列表示API
--(ポインタで指定する)文字列は.dataかもしくはスタック内に置かなければいけない。 --(ポインタで指定する)文字列は.dataかもしくはスタック内に置かなければいけない。
--「CALL _g01_execcmd0」すると、ESIはある特別な値が代入され、EDIは強制的に0になる。これが困る場合は、PUSHなどでレジスタを退避すること。 --「CALL _g01_execcmd0」すると、ESIはある特別な値が代入され、EDIは強制的に0になる。これが困る場合は、PUSHなどでレジスタを退避すること。
---アプリの実行開始番地は_G01Mainに固定。 
---他のレジスタは原則として影響がない。 ---他のレジスタは原則として影響がない。
 +--CALLのあとにDBがあるのが気持ち悪いが、EDI=0でAPIを呼んでいる時は、これを読み飛ばしたアドレスにRET先が自動修正されてからRETするので、心配しなくていい。
 +---というか、そのために_g01_execcmd0は内部でEDI=0にしてからAPIを呼んでいる。詳しくは後述。
 +--アプリの実行開始番地は_G01Mainに固定。
-EAX以外のレジスタを指定したい場合は次の通りです。 -EAX以外のレジスタを指定したい場合は次の通りです。
--「CALL _g01_execcmd0 DB 0x53, 0x10」が、ECX番地からの文字列表示API --「CALL _g01_execcmd0 DB 0x53, 0x10」が、ECX番地からの文字列表示API
Line 127: Line 129:
         RET          RET
-短くなりました。 -短くなりました。
 +-このテクニックは、もちろんex0025.nasにも有効です。今後はいちいち書きませんが、どのAPIにも使えます。
 +----
 +-次は文字列定数の表示です。
 +-ex0025では、文字列のアドレスをレジスタを使って渡したわけですが、それはAPIとしては文字列のアドレスが可変という自由度があるわけです。しかしもしex0025のように、実際は単に文字列定数を表示しているだけなら、そんな自由度はいりません。その場合は次のようにコードを減らせます。またこの記法では、EAXレジスタも使わなくなるので、その点でも有利です。
 + ; ex0027.nas
 + [FORMAT "WCOFF"]
 + [FILE "ex0027.nas"]
 + [INSTRSET "i486p"]
 + [BITS 32]
 +         GLOBAL  _G01Main
 +         EXTERN  _g01_execcmd0
 +
 + [SECTION .text]
 +
 + _G01Main:
 +         CALL    _g01_execcmd0
 +         DB      0x51, "hello, world", 0x0a, 0x00    ; g01_putstr0("hello, world\n");
 +         RET
 +-これはmakeすると57バイトになるでしょう。ex0025と比べて7バイトも減りました。このやり方の場合、文字列は当然.text内に置くことになります。
 +-要点は次の通りです。
 +--「CALL _g01_execcmd0 DB 0x51, ...」が、g01_putstr0(...);相当のAPI
 +--文字列なので終端の0x00を忘れずに。
 +-ちなみにここでは紹介していませんが、先の0x53でもこの0x51でも、終端のコードを0x00以外にさせる方法もあります。またどちらも終端文字コードを使わずに、文字列長使って表示させる方法もあります。要望があれば紹介します。
 +-この手法は、当然ex0026の末尾の改行コード出力にも使えます。わざわざAL=0x0a;なんてやってAPIを呼ぶ必要なんてないのです。
* こめんと欄 * こめんと欄
#comment #comment
« Prev[4]  Next »[5]