2: 2009-08-03 (月) 22:23:40 [6] | 3: 2009-11-17 (火) 12:08:46 [7] | ||
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Line 26: | Line 26: | ||
msg DB "hello, world", 0x0a, 0 | msg DB "hello, world", 0x0a, 0 | ||
- | -これです。makeすると64バイトになるでしょう。 | + | -これです。makeすると64バイトになるでしょう。Makefileは[[GUIGUI01/memo18]]のex0000の例を参考にしてください。 |
-要点は次の通りです。 | -要点は次の通りです。 | ||
--「CALL _g01_execcmd0 DB 0x53, 0x00」が、EAX番地からの文字列表示API | --「CALL _g01_execcmd0 DB 0x53, 0x00」が、EAX番地からの文字列表示API | ||
--(ポインタで指定する)文字列は.dataかもしくはスタック内に置かなければいけない。 | --(ポインタで指定する)文字列は.dataかもしくはスタック内に置かなければいけない。 | ||
--「CALL _g01_execcmd0」すると、ESIはある特別な値が代入され、EDIは強制的に0になる。これが困る場合は、PUSHなどでレジスタを退避すること。 | --「CALL _g01_execcmd0」すると、ESIはある特別な値が代入され、EDIは強制的に0になる。これが困る場合は、PUSHなどでレジスタを退避すること。 | ||
- | --アプリの実行開始番地は_G01Mainに固定。 | ||
---他のレジスタは原則として影響がない。 | ---他のレジスタは原則として影響がない。 | ||
+ | --CALLのあとにDBがあるのが気持ち悪いが、EDI=0でAPIを呼んでいる時は、これを読み飛ばしたアドレスにRET先が自動修正されてからRETするので、心配しなくていい。 | ||
+ | ---というか、そのために_g01_execcmd0は内部でEDI=0にしてからAPIを呼んでいる。詳しくは後述。 | ||
+ | --アプリの実行開始番地は_G01Mainに固定。 | ||
-EAX以外のレジスタを指定したい場合は次の通りです。 | -EAX以外のレジスタを指定したい場合は次の通りです。 | ||
--「CALL _g01_execcmd0 DB 0x53, 0x10」が、ECX番地からの文字列表示API | --「CALL _g01_execcmd0 DB 0x53, 0x10」が、ECX番地からの文字列表示API | ||
Line 127: | Line 129: | ||
RET | RET | ||
-短くなりました。 | -短くなりました。 | ||
+ | -このテクニックは、もちろんex0025.nasにも有効です。今後はいちいち書きませんが、どのAPIにも使えます。 | ||
+ | ---- | ||
+ | -次は文字列定数の表示です。 | ||
+ | -ex0025では、文字列のアドレスをレジスタを使って渡したわけですが、それはAPIとしては文字列のアドレスが可変という自由度があるわけです。しかしもしex0025のように、実際は単に文字列定数を表示しているだけなら、そんな自由度はいりません。その場合は次のようにコードを減らせます。またこの記法では、EAXレジスタも使わなくなるので、その点でも有利です。 | ||
+ | ; ex0027.nas | ||
+ | [FORMAT "WCOFF"] | ||
+ | [FILE "ex0027.nas"] | ||
+ | [INSTRSET "i486p"] | ||
+ | [BITS 32] | ||
+ | GLOBAL _G01Main | ||
+ | EXTERN _g01_execcmd0 | ||
+ | |||
+ | [SECTION .text] | ||
+ | |||
+ | _G01Main: | ||
+ | CALL _g01_execcmd0 | ||
+ | DB 0x51, "hello, world", 0x0a, 0x00 ; g01_putstr0("hello, world\n"); | ||
+ | RET | ||
+ | -これはmakeすると57バイトになるでしょう。ex0025と比べて7バイトも減りました。このやり方の場合、文字列は当然.text内に置くことになります。 | ||
+ | -要点は次の通りです。 | ||
+ | --「CALL _g01_execcmd0 DB 0x51, ...」が、g01_putstr0(...);相当のAPI | ||
+ | --文字列なので終端の0x00を忘れずに。 | ||
+ | -ちなみにここでは紹介していませんが、先の0x53でもこの0x51でも、終端のコードを0x00以外にさせる方法もあります。またどちらも終端文字コードを使わずに、文字列長使って表示させる方法もあります。要望があれば紹介します。 | ||
+ | -この手法は、当然ex0026の末尾の改行コード出力にも使えます。わざわざAL=0x0a;なんてやってAPIを呼ぶ必要なんてないのです。 | ||
* こめんと欄 | * こめんと欄 | ||
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