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第二世代OSASKについて のバックアップソース(No.5) :: OSASK計画

osaskwiki:第二世代OSASKについて のバックアップソース(No.5)

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TITLE:x
COLOR(red){試作中・・・}
----
*OSASK-HBとは? [#p5f012b7]

ものすごく簡単に言えば、ほぼゼロから新しくOSASKを興しなおす。OSASKの作り直しバージョンだと思ってください。そのコードネームです。

**なぜ作り直すのか [#t525a0ac]
川合氏いわく・・・
 川合氏が「はりぼてOS」や「KHBIOS」などの開発を通じてスキルアップした後の
 目で旧OSASKを見たとき、これはひどい!と思いました。
 OSASKは長い間多くの問題点がありながらも、大改修を避けてきました。
 しかしこれを機にそれらの問題点についても、多くを修正することにしました。
 HBは「Haribte-Based」を意味していて、OSとしてOSASK-HBは、「はりぼてOS」の
 コードをベースに作りはじめています。
 これはOSASK-HBを当面はC言語主体で書いてみようと思ったからです。

-ことの経緯は旧OSASK Ver.4.8(試作。一般公開はなし)に手を入れていたあたり
-この頃はKHBIOS、はりぼてOSを作っていた。特にはりぼてOSは書籍用のもの。かなり時間を割いて専念していたらしい。
-川合氏曰く、これらを作るために猛烈に新しい技術等を勉強していたとのこと。
-さてはりぼても無事完成。ひさしぶりに旧OSASKのソースを眺めてみて・・・げー!これじゃダメだ!って思ったんだそうです。(勉強したりいろんなものを作っていく上で川合氏自身のスキルや考え方が大きく変化したらしい)
-・・・で! それら新しい技術で試しにいくつかのAPIやツールを試作してみると、旧OSASKよりずっといい感じに仕上がってしまったと。
-「こりゃばかばかしい。これで最初から作っちゃったほうがいいじゃないか!」と。
-で、手元にある改良が容易なはりぼてOSにAPIをどんどん乗せていくと・・・いけるいける!と。
-そんなわけで、はりぼてを土台にした''OSASK-HB''が形になってきた。こういう流れだそうです。
-COLOR(blue){もっとも改良しすぎてもうはりぼては見る影もなくなっちゃっているそうですがw}



旧OSASKを建て増してゆくのに限界が出てきた。ヘタに手直しするより新しい技術・新しいツール・新しい設計で作り直したほうが早く良いものができるかもしれない。こうした考えから始動したものです。








COLOR(blue){よく「OSASKはもう終わった」という発言がありますがそれは間違いです。新設計の元、作り直しているのです。}

*作り直しによる成果(OSASK-HBの特徴) [#p1a57760]
せっかく動いていた旧OSASKを事実上凍結してまで行った作り直し。その成果は???

**アプリのサイズ: [#l2770a83]

まずは川合氏拘り(笑)のファイルサイズについてです。((この賛否に対するご意見は聞く気はありません。ヨソで思う存分やってください))

アプリの実行ファイルがコンパクトにできることを最優先に、徹底的に再設計されたようです。

川合氏にとって「人生の最高傑作」といっても恥ずかしくないレベルに達っすることができたとのこと。なにしろ''世界最高の仕様''を目指したようなので。



なく、旧OSASKに対して見劣りすることを含めても、それでもこの成果は現段階でリリースするに値します(将来的にはもちろんGUIのAPIも追加されます)。世界中に似たようなことを志している人はいるかもしれませんが、その人たちが私たちの技術を学ばずにOSASK-HBを追い抜くことはまず無理でしょう。いや追いつくことすら無理でしょう。

-いくつかの例

--コンソール画面に「hello, world\n」と表示するアプリを、わずか16バイト!
---アプリの先頭の2バイトは誤認防止用のシグネチャが入っており、DOSの.COMファイルのようなヘッダのないフォーマットではありません(このシグネチャは全てのOSASK-HBアプリに共通して含まれます)。
---「hello, world\n」はそれだけで13バイトあります。アプリのフォーマットの効率の高さ(無駄の少なさ)が察せられるのではないでしょうか?
---「hello, world\n」に特化したAPIを持つなどの卑怯なことはしないで実現しています
---(参考:DOSの.COMファイルで書くと22バイトになります)。

--コンソールに「 !"#$%&'() ... uvwxyz{|}~」と、キャラクタコード0x20から0x7eを出力するプログラムを作ると、OSASK-HB用はたった13バイトになります。
---あったりまえですがこれは16bitアプリではなくもちろん32bitのネイティブアプリです。
---(参考:DOSの.COMファイルで書くと17バイトになります)。

--OSASK-HBのアプリにはcpy.g01というものがあり、これはファイルのコピーや連結を行うことができるアプリです。このアプリは引数無しで起動すると、usageが出力されます。

      usage>cpy.g01 [in:]input-file [[in:]input-file]... out:output-file

---これの文字数を数えると、66文字あります。しかしながらこのcpy.g01というファイルは45バイトしかありません。たったの45バイトでも、コピーや連結ができる上に、66バイトものusage出力が可能なのです。それがOSASK-HBの常識であり、x86の本当の能力なのです。

他のOSは機能密度の高いアプリを作りやすいAPIはどうあるべきかを考えていません。考えたつもりかもしれませんが、そんなのはOSASK-HBからすれば、考えていないに等しいのです。十分な汎用性や表現力を担保しつつ、かつ簡潔な表現を可能にするにはどうしたらいいのか、その答えがOSASK-HBのAPIにはつまっています。

このほかにもhexdump.g01やcalendar.g01など、紹介したいものはたくさんありますが、きりがないのでここまでにしておきます。

*OSASK-HBの特徴(アプリの互換性): [#vb864eb7]

OSASK-HBのアプリは他のOS上で実行可能!??

旧OSASKアプリはQEMU等のエミュレータ無しではWindows上で実行することができませんでした(そらそーだw)。

しかしOSASK-HB用のアプリはのエミュレータを使わずに''efg01''と呼ばれる20KB程度のローダを使うだけで、Windows上での実行が可能です(efg01の大きさはバージョンabcdw014時のもの)。

-COLOR(blue){efg01つーのが専用のエミュレータってところか? そんなふうに考えてもらっていいと思います。}
-COLOR(blue){「なんだよQUMEがあるのにわざわざ独自エミュ作ったのかよバカバカしい!」}
-COLOR(blue){まぁそんなふうに考えることもできるでしょう。}

-なんでヘンな独自エミュ作るの?qumeでいいじゃん!
--まずは。圧倒的に小さい小さいってこと。QUME等はPC/ATが持つすべての機能をエミュレートしないといけません。機能・プログラムは複雑になり、速度も問題になってきます。efg01は本体がたったの20kbです。

他の独自OS(旧OSASKを含む)
 ネイティブアプリ → 各種独自OS → QEMU → 実際のOS(Win・Linux・MacOSX等)→ 実機が動作

efg01を使い、OSASK-HBアプリを実行
 ネイティブアプリ → eg01 → 実際のOS(Win・Linux・MacOSX等)→ 実機が動作

--これを見ただけでも無駄を大きく省いていることが解ると思います。



**efg01は既にLinux用・MonaOS用・MEG-OS用もある(はりぼてOS用・旧OSASK用も可能) [#d5679f77]

その気になればTownsOS用やDOS汎用(DOS|Extender的なもの)もそう難しくないらしい。
基本的にx86用32bitOSであれば、ほとんど対応可能なはずです。 efg01の移植には多少の苦労が伴いますが、それさえできれば、OSASK-HB用のアプリは''再コンパイルしなくてもバイナリのまま''動いてしまうのです。それに苦労といってもたかが20KBのアプリです。それだけで全てのOSASK-HB用のアプリが使えるようになるのですから、安いものです。

OSASK-HB(のAPIを利用した)アプリは単に機能密度が高いというだけではなく、OS横断的な共通互換アプリしての資質まで備えているのです。

-COLOR(blue){Javaでいいじゃんwww}
--Javaや.netというすばらしい先人がいます。これらはx86という壁も越えているので、互換性に関しては格が違います。
しかしその代償としてJavaや.netのランタイムは非常に大きく、waba等の軽量実装でさえ40KBを切ることは非常に難しいです。
またOSASK-HBアプリはx86ネイティブなので、JIT等が不要で実行開始までのレイテンシもほとんどありません。そして多分Javaや.netでは.g01よりも小さく作ることはできないでしょう。・・・したがってOSASK-HBを「バイトコードを使わずにやったらどこまでいけるのか」の実験例としてみていただければと思います。

この「エミュレータなしで実行可能にする」を実現しようとすると、APIの設計の選択肢が減ります。そのため旧OSASKアプリでは実現できませんでしたし、他のOS用のアプリでもこのような特徴を挙げているものはほとんどないと思います。サイズの追求という面とは競合もしています。つまりこのバイナリ互換を捨てれば、アプリサイズはもっと小さくできたのです。・・・しかしこれは逆にとらえてほしいです。互換性まで盛り込みながらも、このサイズを達成できているのだ、と。

せっかく苦労して作ったアプリがOSASK-HBでしか動かないなんて、寂しいではありませんか。最高のアプリを、好きなOSの上で使ってもらう、これこそがKの理想です。仮に機能密度の低いアプリがOSを超えて利用できたとしても、そんなものは使う気がしないというものです。

**バイナリのまま互換を保てることで生まれる可能性 [#qa94293b]
えーと・・・・

*OSASK-HBの実用性: [#z893df63]

ここまでの説明だと、実用性に乏しいhelloなどが極端に小さいサイズで書けて、それでそれが他のOSでも動くだけ、なんていう印象を持つかもしれません。しかし現状はもう少し進んでいます(バージョンabcdw014時点)。

たとえば、OSASKや「はりぼてOS」の開発ツールの定番に、naskというアセンブラがあります。このnaskはwin32版で27,648というサイズで、x86用アセンブラとしては世界最小をうたっています。このサイズは当時から「さすがだ」とたくさんの人に評価していただきました。しかし実はこのnaskはすでにOSASK-HB用に移植が完了していて、そのサイズは22,824です。つまり4,824バイトも小さくなっているのです。機能は全く損なっていませんし、先のefg01を持っていれば、この小さくなったnaskもWindows上で実行できます。そればかりか、Linux上でも、ほかのOS上でも動くのに、こんなに小さくなったのです。


移植したのはnaskだけではありません。以下に代表的な例を挙げます。

            ・obj2bim  	12,800 → 6,272	 汎用リンカ
            ・gas2nask  	11,155 → 4,559	 gccの出力するアセンブラをnask用に変換
            ・bim2hrb  	4,096 → 384	 「はりぼてOS」用のリンカ
            ・makefont  	3,072 → 72	 OSASKと「はりぼてOS」用の半角フォントデータ生成プログラム

これはある意味福音かもしれませんな。
実際に極初期のこれらのツールをLinuxに移植した時はすごく大変でした。
(今は元の段階から他OSへの移植を考慮されているので技術的にはずいぶん楽にはなりましたが)
技術的なことはもちろんでしたがとにかく数が多い!
アレを移植して次にこれを移植して・・・
少なくともバイナリのままで動き、移植はefg01のみに集中できればどれほど楽か・・・ね。





技術的な細部に興味があるひとは、とりあえず http://wiki.osask.jp/?OsaTech を見てください



*問題点は? [#g7ceb1dd]
-残念ながら現時点ではGUIまわりのAPIが装備されていません。
-OSASK-HBのアプリケーションフォーマットやAPIは、残念ながら旧OSASKとは互換性のないものになっています(とはいえ、APIブリッジなどでサポート可能ではありますが)。

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