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network_good のバックアップソース(No.3) :: OSASK計画

osaskwiki:network_good のバックアップソース(No.3)

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* ネットワーク化って本当に万能なの?
-(by [[K]], 2008.06.22)
*** (0)
-なんでもネットワーク接続すればいい。将来はその方向へ行く、みたいな話があります。
-アプリもwebアプリ化されて、OSなんてブラウザしかいらなくなる、みたいな話もあります。
-あと接続のワイヤレス化の話もあります。
-これらは本来は別々の話なんですが、とりあえず全部一緒にして書いてみようと思います(わけるるのがめんどくさい、きっとそんなにたくさんのコメントはつかないだろうから)。コメントをくれるときは、どの話題への話なのか明記してください。
-これをOSASK-Wikiに書いた理由は、超長い目で見れば、この辺の考え方がOSASKの設計に影響すると思ったからです。
*** (1)
-たとえば僕があっきぃさんにデータを渡したいとします。もしあっきぃさんが僕の目の前にいなければ、ネットワークを経由して渡すのはとても合理的でいい方法だと思います。・・・でも、目の前にいてもネットワークを使おうという人はいます。これだけだとピンとこないと思いますが、たとえば学校と自宅とで同じデータを持ち歩きたいとします。そのとき、おさいふにメモリカードを入れてそれを持ち歩くか、それとも学校では自宅のパソコンにネットワーク接続するか、ということです。
-なんだか僕の印象では、「おさいふにメモリカードを入れてそれを持ち歩く」ことがいいと思ってくれる人が少なくなってきているように思います。そして、なんでもネットワークにつなごう、どこにいてもどんな情報でも取れる、通信速度が遅いとイライラするからもっと速くしよう、ということになっている気がします。
-僕は、通信速度が遅くてイライラするのは、みんなが過剰に大量のデータをやり取りしているせいだと思います。大容量のメモリカードを持ち歩くだけではいけないのでしょうか。ネットワークの伝送距離が長くなればなるほど電気も使うでしょうから、メモリカードの持ち歩きは省エネでもあります。それに自宅にネットワーク接続するためには、おそらくパソコンを待機状態にしておく必要があります。LAN上で電源をONにできる回路があったとしても、そのためのスタンバイ電力は必要でしょう。すべての機器がネットワーク接続されることが理想の未来だとしたら、ものすごい待機電力ということなんでしょうか?(それとも個々の機器はデータを常時待機のサーバーにuploadして、自分は完全に電源offになるのかな)。
-ネットワーク接続では、セキュリティの問題もあります。暗号化とかいろいろありますが、自分でメモリカードを持ち歩く方法なら、そのカードを奪わない限り、データを盗み見ることも改変することも出来ません。暗号の解読処理のために余計なCPUパワーを使わされたり、通信時間の遅延を招くこともありません。
*** (2)
-なんでもwebアプリ化って本当にいいのでしょうか?対戦ゲームとか、IRCみたいに、通信しあうことが本質的に必要なら、それはwebアプリでいいと思うのです。でもたとえばWordやExcelみたいなものも将来はwebアプリ化されるべき、みたいな話を聞くと、うーん、と思ってしまいます。
-パソコンは通信端末化されて、情報処理はサーバでやればいい、そうすれば個々のパソコンに性能は要らないから、低コスト、省エネ化できるというシナリオだそうです。確かに重い数値演算処理とかを想定しているのならこの通りだと思います。でもWordやExcelみたいなものまでwebアプリ化するメリットって本当にあるんでしょうか。これらの主な処理は入力結果を画面に反映させることでしかなく、それは(OSやアプリの作りさえまともなら)10MHzくらいのCPUであれば十分に出来ることです(昔の一太郎や1-2-3の軽さを思い出してください)。100万件のデータを瞬時にソートする、みたいな処理ではないのです。そうなると、ネットワーク上では入力データとそれを反映した画面情報(の差分)が頻繁にやり取りされることになりそうですが、この通信負荷はかなりのものです。サーバが遠ければ消費電力も相当なものになるでしょう。・・・こんなものが、本当に望ましいのでしょうか。
*** (3)
-いろんなもののワイヤレス接続化も最近の流行のように思います。でも、これも本当にいいのか僕には少し疑問です。もちろんテレビのリモコンはワイヤレスのほうがいいと僕も思います。でも、あまり場所を動かさないものは、有線のほうがいいのではないかと思うのです。もちろん線が邪魔にならない場合に限定ですが。
-無線というのは結局電場の変動を空間中に広げているので、線の中の電場だけを変動させるよりも大変です(=電気を食う)。指向性を高くすればこの欠点は緩和しますが、どこでも簡単に接続というわけには行かなくなります。傍受も出来ちゃいますし、混信もします。それなのに、何でもワイヤレスにすればいいんだで、本当にいいのでしょうか・・・。
*** (4) 補足のための追記
-僕は(1)~(3)の事柄について、全否定したいわけではありません。だから、ネットワークは使うべきではないとか、webアプリはけしからんとか、ワイヤレスなんて撲滅せよ、というわけではないのです。
-どれも基本的には便利でとてもいいと思います。しかしだからといって、全部のものをネットワーク化して、webアプリだけにして、ワイヤレスだけでいい、とは思えないのです。これらには得意不得意があるはずなのに、それを無視して万能だと思い込んでしまって、かえって不便になっているのではないか、と、そういうことです。

* こめんと欄
- 電話を使っているのであれば普段からネットワークを使っているのではないでしょうか? メモリカードを持ち歩くのは、相手に直接話すのと同じだと思います。 仕事でも、プライベートでもそうもいかないことが多いのでは? 電話での留守電/FAXがメールにあたったり、他にも色々と電話のサービスはあるので、ネットワーク化は最近始まったものではなく、電話ができてから始まっているんだと思います。 -- ''あいちゃん'' &new{2008-06-22 (日) 17:42:05};
- あいちゃんさんへ:こめんとありがとうございます。僕はネットワーク化すべてに疑問を感じているわけではなくて、たとえていうなら直接話せるときでもわざわざ携帯電話を使って話すような、そういう「過剰な」ネットワーク化について疑問を感じているのです。 -- [[K]] &new{2008-06-22 (日) 20:48:44};

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