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OSASK.NET
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5: 2008-10-12 (日) 11:54:23 ソース 6: 2008-10-12 (日) 11:54:23 ソース
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* 最近のOSASKの目指しているところ * 最近のOSASKの目指しているところ
-(by [[K]], 2008.10.12) -(by [[K]], 2008.10.12)
--1月くらい様子を見て、問題がなさそうなら「川合のぼやき」に書く予定。+-1ヶ月くらい様子を見て、問題がなさそうなら「川合のぼやき」に書く予定。
*** (0) このシリーズについて *** (0) このシリーズについて
-これは当初「川合のぼやき」に書こうかどうか迷った内容のものを書くことにしたわけだけど、ここは僕のホームページではなくOsaskWikiなので他の誰が書いてもいいものだと思う。 -これは当初「川合のぼやき」に書こうかどうか迷った内容のものを書くことにしたわけだけど、ここは僕のホームページではなくOsaskWikiなので他の誰が書いてもいいものだと思う。
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--はっきり言って僕やコミュニティの開発力からすれば、これらの目標は荷が重過ぎる。僕としては軽いOSが使えるようなる未来があればいいのであって、それは自分で作ったOSASKでなければいけないというわけではない。というか他人がOSASKの目標としているOS、もしくはそれ以上のものを先に作ってくれるのなら、これほど楽なことはない。・・・なんというかOSASKを実用的にするよりも、LinuxやWindowsが軽量化に目覚めてくれたほうが早く目的に達せそうな気がするのだ。 --はっきり言って僕やコミュニティの開発力からすれば、これらの目標は荷が重過ぎる。僕としては軽いOSが使えるようなる未来があればいいのであって、それは自分で作ったOSASKでなければいけないというわけではない。というか他人がOSASKの目標としているOS、もしくはそれ以上のものを先に作ってくれるのなら、これほど楽なことはない。・・・なんというかOSASKを実用的にするよりも、LinuxやWindowsが軽量化に目覚めてくれたほうが早く目的に達せそうな気がするのだ。
--ということで、OSASKは「ソフトウェアも軽量化を心がければここまで軽くできる」という見本であり続けられればそれでいいと思う。だから当面は機能の追及よりも、みんなが「この機能を果たすにはこれくらいの負荷はしょうがない」と思われていることを覆すようなことをやり続けたいと思う。そういう観点ではOSASK-HBでのefg01みたいな機能は多くの人に驚きをもって迎えられたので大変うまくいっている(OSが変わればCPUが同じでもそれまでのソフトウェア資産はすべてあきらめるというのが必然だと思われていたので)。ネットワーク機能など誰にでも思いつくようなものを実装して、OSASKならこれくらいは当然という結果を出すのもいいけど、それよりは多様な可能性を示し続けるほうが上記の目的にはかなっている気がする。もちろんそういうネタが尽きれば、今度こそ実装率を上げて行くほうが重要だろう。 --ということで、OSASKは「ソフトウェアも軽量化を心がければここまで軽くできる」という見本であり続けられればそれでいいと思う。だから当面は機能の追及よりも、みんなが「この機能を果たすにはこれくらいの負荷はしょうがない」と思われていることを覆すようなことをやり続けたいと思う。そういう観点ではOSASK-HBでのefg01みたいな機能は多くの人に驚きをもって迎えられたので大変うまくいっている(OSが変わればCPUが同じでもそれまでのソフトウェア資産はすべてあきらめるというのが必然だと思われていたので)。ネットワーク機能など誰にでも思いつくようなものを実装して、OSASKならこれくらいは当然という結果を出すのもいいけど、それよりは多様な可能性を示し続けるほうが上記の目的にはかなっている気がする。もちろんそういうネタが尽きれば、今度こそ実装率を上げて行くほうが重要だろう。
-*** (3)+*** (3) 将来の補足
-そうはいっても、だからOSASKはメガデモというか、そういうびっくり箱みたいなものを目指して、一発芸が受ければそれでいいかというともちろんそうじゃない。一発芸はとても大事だけど、それだけじゃおもちゃにしかならない。少なくとも僕にとっては実用的でなくてはならない。使う場面が増えるようなことをやっていきたい。 -そうはいっても、だからOSASKはメガデモというか、そういうびっくり箱みたいなものを目指して、一発芸が受ければそれでいいかというともちろんそうじゃない。一発芸はとても大事だけど、それだけじゃおもちゃにしかならない。少なくとも僕にとっては実用的でなくてはならない。使う場面が増えるようなことをやっていきたい。
-たとえばネットワーク機能だけど、僕の実感として結局OSASKが使われるのは、TOWNSと486級のPCが中心だ。(持ってはいないけど)Core2DuoのPCでOSASKを使いたいとは思ってない。別にLinuxでいいんじゃないかと思う。そんなにストレスを感じるわけじゃない。今すぐOSASKを実用化しないと困るというわけじゃないのだ。そりゃまあ軽ければ軽いに越したことはないからあれば使うけど、でもそういうものがないならとりあえず我慢したっていい。・・・で486級のPCでネットワーク機能があればうれしいかといえば、まあそりゃ使えないよりは格段にいいけど、でも最近のページは根本的にムダに重いし、それらのページにアクセスできるだけの帯域をこれらの機種がサポートできる気がしない。そうなるとメールとIRCくらいしかできない。その程度のために優先的にがんばるべきなのか。だからどうしても及び腰になる。USBデバイスもこれらの機種には当然搭載されていない。 -たとえばネットワーク機能だけど、僕の実感として結局OSASKが使われるのは、TOWNSと486級のPCが中心だ。(持ってはいないけど)Core2DuoのPCでOSASKを使いたいとは思ってない。別にLinuxでいいんじゃないかと思う。そんなにストレスを感じるわけじゃない。今すぐOSASKを実用化しないと困るというわけじゃないのだ。そりゃまあ軽ければ軽いに越したことはないからあれば使うけど、でもそういうものがないならとりあえず我慢したっていい。・・・で486級のPCでネットワーク機能があればうれしいかといえば、まあそりゃ使えないよりは格段にいいけど、でも最近のページは根本的にムダに重いし、それらのページにアクセスできるだけの帯域をこれらの機種がサポートできる気がしない。そうなるとメールとIRCくらいしかできない。その程度のために優先的にがんばるべきなのか。だからどうしても及び腰になる。USBデバイスもこれらの機種には当然搭載されていない。
-エミュレータにしても状況は似ている。Windowsアプリなら普通にWindowsで動かせばいいじゃないか。VMwareやXenなどの仮想化がはやったおかげで、複数のOSを切り替えて使うのはかなり容易になった。OSASKが目指しているシームレスなエミュレータにはなってはいないけど、でも前進であることは間違いない。聞くところによればWINEもだいぶよくなったそうじゃないか。・・・その上僕としては、すでに肥大化しまくったWinアプリやLinuxアプリをOSASK上で動かすことそのものにあまり魅力を感じなくなってしまった。OSASKがWindowsやLinux並に大きくて遅いOSなら、まあこれらのアプリを使っても良かっただろう。しかしOSASKは超軽量OSであって、その特徴を相殺しかねないようなアプリを積極的に使いたいという状況がよく分からない。それならアプリを作り直して小さくするほうがいい結果になりそうだ。それでOSASK-HBになったわけだ。しかもOSASK-HBのアプリは他のOS上でも動くから、目的には近づいている。大きいゆえに利用環境を選ぶようなものを相互に利用可能にするよりは、小さいゆえに利用環境を選ばないものこそ相互に利用可能であるべきだ。 -エミュレータにしても状況は似ている。Windowsアプリなら普通にWindowsで動かせばいいじゃないか。VMwareやXenなどの仮想化がはやったおかげで、複数のOSを切り替えて使うのはかなり容易になった。OSASKが目指しているシームレスなエミュレータにはなってはいないけど、でも前進であることは間違いない。聞くところによればWINEもだいぶよくなったそうじゃないか。・・・その上僕としては、すでに肥大化しまくったWinアプリやLinuxアプリをOSASK上で動かすことそのものにあまり魅力を感じなくなってしまった。OSASKがWindowsやLinux並に大きくて遅いOSなら、まあこれらのアプリを使っても良かっただろう。しかしOSASKは超軽量OSであって、その特徴を相殺しかねないようなアプリを積極的に使いたいという状況がよく分からない。それならアプリを作り直して小さくするほうがいい結果になりそうだ。それでOSASK-HBになったわけだ。しかもOSASK-HBのアプリは他のOS上でも動くから、目的には近づいている。大きいゆえに利用環境を選ぶようなものを相互に利用可能にするよりは、小さいゆえに利用環境を選ばないものこそ相互に利用可能であるべきだ。
-僕としてはみんなが容易に思いつくような改善点は基本的に後回しにしたい。それは僕による実装を後回しにするというだけで、コミュニティの誰かが活躍するのを妨げる気はない。むしろ不満を持つ人が積極的にやればいいものができるのではないかと思う。それでもしコードが大きすぎれば僕が不満を持つだろうし、もし不満を持てば僕だって直すだろう。 -僕としてはみんなが容易に思いつくような改善点は基本的に後回しにしたい。それは僕による実装を後回しにするというだけで、コミュニティの誰かが活躍するのを妨げる気はない。むしろ不満を持つ人が積極的にやればいいものができるのではないかと思う。それでもしコードが大きすぎれば僕が不満を持つだろうし、もし不満を持てば僕だって直すだろう。
 +*** (4) 背景の補足
 +-もっとさかのぼって考えると、僕はFM-TOWNSが廃れていくのが不憫でならなかった。TOWNSは初めは主にNECのPC-98と競争していた。僕から見れば(ハードウェアスペック的には)明らかにTOWNSのほうがいいのに、国内シェアは98のほうがずっと上だった。もちろん僕個人としてはTOWNSの人気がないほうがメリットではあった。だって中古機をおかげでかなり安く買えたから。
 +-そしてTOWNSはWindowsパソコン(AT互換機)とも競争するようになった。これに関してはハードウェアスペックで勝っていると言い切れるほどの優位性はなかったけど(でも最初のころは同価格帯の機種には勝っていた)、だんだん差が小さくなってそして結局最後には負けた。
 +-僕がこの競争で強く感じたのは、とにかく「いい機種」であっても世間はそれを容易には評価しないということだ。そしてそれはとてもよくないことだと強く思った。だから僕はV98というエミュレータを作って、TOWNSは98よりもいい機種だということを示そうと思った(98にできることができて、そのうえTOWNSにしかできないことができるのだから、そりゃTOWNSのほうがいいことになる)。これはまだTOWNSがWindowsパソコンに負ける前のことだ。
 +-僕が望んでいるのは正しい競争である。本当にいい機種が競争に勝ち残るようなそういう世界であるべきだ。僕たちはソフトウェアの非互換性のために本当にいい機種かどうかを客観的に判断できない状態に置かれている。だからそれをエミュレータ技術で克服し、その共通の基盤としてOSASKというOSを準備しようと考えた。これこそOSASK計画の当初の目的だった。この頃の僕は「OSASKを普及させる」ことをかなり意識していたと思う。だって競争に寄与するためには使ってもらわなければ意味がないから。
 +----
 +-その先は上記の通りだ。どのハードウェアでもすべてのソフトウェアがどの機種用であるかを意識しなくなって使えるという理想は、自分の実力ではすぐには実現できなさそうなことが分かった。その上、OSが思った以上に速くて小さくなってしまい、これが実に気持ちよかったために、その特徴を生かすことを優先して開発することにした。これは同時に僕が大きくて重いソフトウェアを使う気がなくなったことを意味する。自分に使う気がしないものを動かすためのエミュレータを作るのは実に気乗りしない。それでかなり後回しにすることにした。
 +--実はV98のときも自分で使う気はほとんどなかった。それでも熱心に作ったのは、TOWNSの実力を証明してやりたいという思いがあったからだ。それに対して、OSASKにエミュレータを乗せてWindowsやLinuxのアプリを動くようにすることは、一体何かを証明するだろうか。OSASKというOSが優れているということ?そんなことは既に小さくて速いことで証明済みだ。僕の技術力?僕はそんなものを証明することに興味がない。
 +-僕は今でもエミュレータに期待している人が少しいることは知っている。その人たちに言えることは2つしかない。・・・もし早くほしいのなら自分で作ってください。ほしい人が作ることこそ、いいものを早く作る秘訣だから。もしくはあなたがたも軽いOSの良さを知ってください。どんなにいいエミュレータを書いて高速に動かせたとしても、ファイルサイズは減りません。それに速度もOSASKアプリには追いつけません。そもそもOSASK上で使いたい他のOSのアプリってなんですか。エミュレータを作るよりもそれを移植するほうが目的をよりうまく達せそうな気がしませんか。・・・でもせっかく高速かつコンパクトに移植しても、OSASKのバージョンが変わるたびに移植しなおさないといけないとしたら嫌ですよね。それに他のOS上でも移植したアプリが動いたらもっといいですよね。それがOSASK-HBの新アプリ規格なんです。
 +-OSASKというプロジェクトはソフトウェアをただ作ることが目的ではない。常に何らかの目的を持ち、それをかなえるためにソフトウェアを作っている。目的をよりよく達成するために、作るべきものを変更することだってありうる(とはいっても今のところ変更はなくて追加して優先順位をいじっているだけだけど)。作っても意味のないものは作りたくないし、作っても効果が薄いもの、実用性に疑問を感じるもの、すでに他のOSを使えば可能なことなどは、やはりそうではないものよりも優先順位を下げざるを得ない(この機種で実用的な速度で○○するにはOSASKしかない、みたいなのが一番いい)。
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