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design004 の変更点 :: OSASK計画

osaskwiki:design004 の変更点

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9: 2009-11-17 (火) 12:08:07 ソース[4] 現: 2024-01-08 (月) 12:58:54 k-tan[5] ソース[6]
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-* 最近のOSASKの目指しているところ+TITLE:x 
 +* 最近のOSASKの目指しているところ [#c1ff0351]
-(by [[K]], 2008.10.12) -(by [[K]], 2008.10.12)
-1ヶ月くらい様子を見て、問題がなさそうなら「川合のぼやき」に書く予定。 -1ヶ月くらい様子を見て、問題がなさそうなら「川合のぼやき」に書く予定。
-*** (0) このシリーズについて+*** (0) このシリーズについて [#l918b145]
-これは当初「川合のぼやき」に書こうかどうか迷った内容のものを書くことにしたわけだけど、ここは僕のホームページではなくOsaskWikiなので他の誰が書いてもいいものだと思う。 -これは当初「川合のぼやき」に書こうかどうか迷った内容のものを書くことにしたわけだけど、ここは僕のホームページではなくOsaskWikiなので他の誰が書いてもいいものだと思う。
-ただこのシリーズの趣旨としては、OSASKの設計に関する話を書いているので、他の人が書く場合もそれには準じてほしい。で、僕以外の人がOSASKの設計に関する話を書くなんてことはまずないと思うかもしれないけど、そんなことはなくて、たとえばこういう考え方のもとでこうしたらどうかという提案はできる。 -ただこのシリーズの趣旨としては、OSASKの設計に関する話を書いているので、他の人が書く場合もそれには準じてほしい。で、僕以外の人がOSASKの設計に関する話を書くなんてことはまずないと思うかもしれないけど、そんなことはなくて、たとえばこういう考え方のもとでこうしたらどうかという提案はできる。
-基本的に一つの話題に1ページ使ってしまうので、ちょっとした提案であれば、OSASK-MLや[[impressions]]を活用してもらうほうがいいと思う。 -基本的に一つの話題に1ページ使ってしまうので、ちょっとした提案であれば、OSASK-MLや[[impressions]]を活用してもらうほうがいいと思う。
-*** (1)+*** (1) [#wd922e74]
-僕はOSCなどで大勢の人にOSASKを説明する必要性に迫られるわけだけど、そこでの説明のしかたは http://osask.jp/ でのものと完全に同一というわけではない。全部を説明する時間なんか無いので大幅に要約して1分とか30秒とかで説明する。そうなると、開発背景とか長期的なビジョンとか、そういうことを丁寧に説明することはできない。その説明は当然のことながら現状を強く反映していて、古い内容のホームページよりもむしろ僕の気持ちに近い気がする。ということで、僕が1分くらいで説明する内容を10倍くらい詳しくしてここに書きたいと思う。 -僕はOSCなどで大勢の人にOSASKを説明する必要性に迫られるわけだけど、そこでの説明のしかたは http://osask.jp/ でのものと完全に同一というわけではない。全部を説明する時間なんか無いので大幅に要約して1分とか30秒とかで説明する。そうなると、開発背景とか長期的なビジョンとか、そういうことを丁寧に説明することはできない。その説明は当然のことながら現状を強く反映していて、古い内容のホームページよりもむしろ僕の気持ちに近い気がする。ということで、僕が1分くらいで説明する内容を10倍くらい詳しくしてここに書きたいと思う。
-誤解がないよう念を押すが、僕の気が変わってページに書いてあるとおりのことを目指さなくなったというわけではない(そうであればページは修正されるべきだ)。ただどこに力点を置くかは変わっている。なんというか僕の言い回しで言えば、優先順位が変わったということだ。 -誤解がないよう念を押すが、僕の気が変わってページに書いてあるとおりのことを目指さなくなったというわけではない(そうであればページは修正されるべきだ)。ただどこに力点を置くかは変わっている。なんというか僕の言い回しで言えば、優先順位が変わったということだ。
-*** (2)+*** (2) [#z045dbdc]
-背景・歴史: -背景・歴史:
--OSASKはエミュレータの存在を前提にした設計でOSを作ろうということで始まった。それは従来のものとの互換性の放棄や仮想化の思想などを中心にしたものだった。同時に既存のOSはやたらと大きくて遅いように思えたのでそれも改善したいと思った(つまり当初は高速化やコンパクト化は最大の動機ではなかった)。 --OSASKはエミュレータの存在を前提にした設計でOSを作ろうということで始まった。それは従来のものとの互換性の放棄や仮想化の思想などを中心にしたものだった。同時に既存のOSはやたらと大きくて遅いように思えたのでそれも改善したいと思った(つまり当初は高速化やコンパクト化は最大の動機ではなかった)。
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--はっきり言って僕やコミュニティの開発力からすれば、これらの目標は荷が重過ぎる。僕としては軽いOSが使えるようなる未来があればいいのであって、それは自分で作ったOSASKでなければいけないというわけではない。というか他人が、OSASKの目標としているOS、もしくはそれ以上のものを先に作ってくれるのなら、これほど楽なことはない。・・・なんというかOSASKを実用的にするよりも、LinuxやWindowsが軽量化に目覚めてくれたほうが早く目的に達せそうな気がするのだ。 --はっきり言って僕やコミュニティの開発力からすれば、これらの目標は荷が重過ぎる。僕としては軽いOSが使えるようなる未来があればいいのであって、それは自分で作ったOSASKでなければいけないというわけではない。というか他人が、OSASKの目標としているOS、もしくはそれ以上のものを先に作ってくれるのなら、これほど楽なことはない。・・・なんというかOSASKを実用的にするよりも、LinuxやWindowsが軽量化に目覚めてくれたほうが早く目的に達せそうな気がするのだ。
--ということで、OSASKは「ソフトウェアも軽量化を心がければここまで軽くできる」という見本であり続けられればそれでいいと思う。だから当面は機能の追及よりも、みんなが「この機能を果たすにはこれくらいの負荷はしょうがない」と思われていることを覆すようなことをやり続けたいと思う。そういう観点ではOSASK-HBでのefg01みたいな機能は多くの人に驚きをもって迎えられたので大変うまくいっている(OSが変わればCPUが同じでもそれまでのソフトウェア資産はすべてあきらめるというのが必然だと思われていたので)。ネットワーク機能など誰にでも思いつくようなものを実装して、OSASKならこれくらいは当然という結果を出すのもいいけど、それよりは多様な可能性を示し続けるほうが上記の目的にはかなっている気がする。もちろんそういうネタが尽きれば、今度こそ実装率を上げて行くほうが重要だろう。 --ということで、OSASKは「ソフトウェアも軽量化を心がければここまで軽くできる」という見本であり続けられればそれでいいと思う。だから当面は機能の追及よりも、みんなが「この機能を果たすにはこれくらいの負荷はしょうがない」と思われていることを覆すようなことをやり続けたいと思う。そういう観点ではOSASK-HBでのefg01みたいな機能は多くの人に驚きをもって迎えられたので大変うまくいっている(OSが変わればCPUが同じでもそれまでのソフトウェア資産はすべてあきらめるというのが必然だと思われていたので)。ネットワーク機能など誰にでも思いつくようなものを実装して、OSASKならこれくらいは当然という結果を出すのもいいけど、それよりは多様な可能性を示し続けるほうが上記の目的にはかなっている気がする。もちろんそういうネタが尽きれば、今度こそ実装率を上げて行くほうが重要だろう。
-*** (3) 将来の補足+*** (3) 将来の補足 [#kbdfc255]
-そうはいっても、だからOSASKはメガデモというか、そういうびっくり箱みたいなものを目指して、一発芸が受ければそれでいいかというともちろんそうじゃない。一発芸はとても大事だけど、それだけじゃおもちゃにしかならない。少なくとも僕にとっては実用的でなくてはならない。使う場面が増えるようなことをやっていきたい。 -そうはいっても、だからOSASKはメガデモというか、そういうびっくり箱みたいなものを目指して、一発芸が受ければそれでいいかというともちろんそうじゃない。一発芸はとても大事だけど、それだけじゃおもちゃにしかならない。少なくとも僕にとっては実用的でなくてはならない。使う場面が増えるようなことをやっていきたい。
-たとえばネットワーク機能だけど、僕の実感として結局OSASKが使われるのは、TOWNSと486級のPCが中心だ。(持ってはいないけど)Core2DuoのPCでOSASKを使いたいとは思ってない。別にLinuxでいいんじゃないかと思う。そんなにストレスを感じるわけじゃない。今すぐOSASKを実用化しないと困るというわけじゃないのだ。そりゃまあ軽ければ軽いに越したことはないからあれば使うけど、でもそういうものがないならとりあえず我慢したっていい。・・・で486級のPCでネットワーク機能があればうれしいかといえば、まあそりゃ使えないよりは格段にいいけど、でも最近のページは根本的にムダに重いし、それらのページにアクセスできるだけの帯域をこれらの機種がサポートできる気がしない。そうなるとメールとIRCくらいしかできない。その程度のために優先的にがんばるべきなのか。だからどうしても及び腰になる。USBデバイスもこれらの機種には当然搭載されていない。 -たとえばネットワーク機能だけど、僕の実感として結局OSASKが使われるのは、TOWNSと486級のPCが中心だ。(持ってはいないけど)Core2DuoのPCでOSASKを使いたいとは思ってない。別にLinuxでいいんじゃないかと思う。そんなにストレスを感じるわけじゃない。今すぐOSASKを実用化しないと困るというわけじゃないのだ。そりゃまあ軽ければ軽いに越したことはないからあれば使うけど、でもそういうものがないならとりあえず我慢したっていい。・・・で486級のPCでネットワーク機能があればうれしいかといえば、まあそりゃ使えないよりは格段にいいけど、でも最近のページは根本的にムダに重いし、それらのページにアクセスできるだけの帯域をこれらの機種がサポートできる気がしない。そうなるとメールとIRCくらいしかできない。その程度のために優先的にがんばるべきなのか。だからどうしても及び腰になる。USBデバイスもこれらの機種には当然搭載されていない。
-エミュレータにしても状況は似ている。Windowsアプリなら普通にWindowsで動かせばいいじゃないか。VMwareやXenなどの仮想化がはやったおかげで、複数のOSを切り替えて使うのはかなり容易になった。OSASKが目指しているシームレスなエミュレータにはなってはいないけど、でも前進であることは間違いない。聞くところによればWINEもだいぶよくなったそうじゃないか。・・・その上僕としては、すでに肥大化しまくったWinアプリやLinuxアプリをOSASK上で動かすことそのものにあまり魅力を感じなくなってしまった。OSASKがWindowsやLinux並に大きくて遅いOSなら、まあこれらのアプリを使っても良かっただろう。しかしOSASKは超軽量OSであって、その特徴を相殺しかねないようなアプリを積極的に使いたいという状況がよく分からない。それならアプリも作り直して小さくするほうがいい結果になりそうだ。それでOSASK-HBになったわけだ。しかもOSASK-HBのアプリは他のOS上でも動くから、目的には近づいている。大きいゆえに利用環境を選ぶようなものを相互に利用可能にするよりは、小さいゆえに利用環境を選ばないものこそ相互に利用可能であるべきだ。 -エミュレータにしても状況は似ている。Windowsアプリなら普通にWindowsで動かせばいいじゃないか。VMwareやXenなどの仮想化がはやったおかげで、複数のOSを切り替えて使うのはかなり容易になった。OSASKが目指しているシームレスなエミュレータにはなってはいないけど、でも前進であることは間違いない。聞くところによればWINEもだいぶよくなったそうじゃないか。・・・その上僕としては、すでに肥大化しまくったWinアプリやLinuxアプリをOSASK上で動かすことそのものにあまり魅力を感じなくなってしまった。OSASKがWindowsやLinux並に大きくて遅いOSなら、まあこれらのアプリを使っても良かっただろう。しかしOSASKは超軽量OSであって、その特徴を相殺しかねないようなアプリを積極的に使いたいという状況がよく分からない。それならアプリも作り直して小さくするほうがいい結果になりそうだ。それでOSASK-HBになったわけだ。しかもOSASK-HBのアプリは他のOS上でも動くから、目的には近づいている。大きいゆえに利用環境を選ぶようなものを相互に利用可能にするよりは、小さいゆえに利用環境を選ばないものこそ相互に利用可能であるべきだ。
-僕としてはみんなが容易に思いつくような改善点は基本的に後回しにしたい。それは僕による実装を後回しにするというだけで、コミュニティの誰かが活躍するのを妨げる気はない。むしろ不満を持つ人が積極的にやればいいものができるのではないかと思う。それでもしコードが大きすぎれば僕が不満を持つだろうし、もし不満を持てば僕だって直すだろう。 -僕としてはみんなが容易に思いつくような改善点は基本的に後回しにしたい。それは僕による実装を後回しにするというだけで、コミュニティの誰かが活躍するのを妨げる気はない。むしろ不満を持つ人が積極的にやればいいものができるのではないかと思う。それでもしコードが大きすぎれば僕が不満を持つだろうし、もし不満を持てば僕だって直すだろう。
-*** (4) 背景の補足+*** (4) 背景の補足 [#b6e1482a]
-もっとさかのぼって考えると、僕はFM-TOWNSが廃れていくのが不憫でならなかった。TOWNSは初めは主にNECのPC-98と競争していた。僕から見れば(ハードウェアスペック的には)明らかにTOWNSのほうがいいのに、国内シェアは98のほうがずっと上だった。もちろん僕個人としてはTOWNSの人気がないほうがメリットではあった。だって中古機をおかげでかなり安く買えたから。 -もっとさかのぼって考えると、僕はFM-TOWNSが廃れていくのが不憫でならなかった。TOWNSは初めは主にNECのPC-98と競争していた。僕から見れば(ハードウェアスペック的には)明らかにTOWNSのほうがいいのに、国内シェアは98のほうがずっと上だった。もちろん僕個人としてはTOWNSの人気がないほうがメリットではあった。だって中古機をおかげでかなり安く買えたから。
-そしてTOWNSはWindowsパソコン(AT互換機)とも競争するようになった。これに関してはハードウェアスペックで勝っていると言い切れるほどの優位性はなかったけど(でも最初のころは同価格帯の機種には勝っていた)、だんだん差が小さくなってそして結局最後には負けた。 -そしてTOWNSはWindowsパソコン(AT互換機)とも競争するようになった。これに関してはハードウェアスペックで勝っていると言い切れるほどの優位性はなかったけど(でも最初のころは同価格帯の機種には勝っていた)、だんだん差が小さくなってそして結局最後には負けた。
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--http://k.osask.jp/imasy/osask/ambition.html --http://k.osask.jp/imasy/osask/ambition.html
--http://k.osask.jp/imasy/osask/ambition2.html --http://k.osask.jp/imasy/osask/ambition2.html
-* こめんと欄+* こめんと欄 [#j975000b]
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