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3: 2008-12-30 (火) 12:24:30 ソース 現: 2024-01-08 (月) 12:58:42 k-tan ソース
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-* ぐいぐい01に関するメモ-18+TITLE:x 
 +* ぐいぐい01に関するメモ-18 [#u8295563]
-(by [[K]], 2008.12.30) -(by [[K]], 2008.12.30)
-メモのうち重要な部分をそのうちまとめてまともなページを作る -メモのうち重要な部分をそのうちまとめてまともなページを作る
-*** (33) naskで「ぐいぐい01」アプリを作る+*** (33) naskで「ぐいぐい01」アプリを作る [#r48a57b8]
-OSASK-IRCで、なんとアセンブラで「ぐいぐい01」アプリを作ってみたいという人がいたので、その人の参考になりそうなことをメモしておきます。その人の参考にならないとしても、nikaさんやDAsoranさんやI.Tak.さんみたいな人ならきっと参考になると思います(この三人に読んで欲しいという意味ではなく、この三人くらいの人がOSASKコミュニティには時々出現してくれるから、将来のそういう人に役立てばそれでいいという意味)。 -OSASK-IRCで、なんとアセンブラで「ぐいぐい01」アプリを作ってみたいという人がいたので、その人の参考になりそうなことをメモしておきます。その人の参考にならないとしても、nikaさんやDAsoranさんやI.Tak.さんみたいな人ならきっと参考になると思います(この三人に読んで欲しいという意味ではなく、この三人くらいの人がOSASKコミュニティには時々出現してくれるから、将来のそういう人に役立てばそれでいいという意味)。
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Line 12: Line 13:
 [BITS 32]  [BITS 32]
         GLOBAL  _G01Main          GLOBAL  _G01Main
 + 
 [SECTION .text]  [SECTION .text]
 + 
 _G01Main:  _G01Main:
         MOV    EAX,msg          MOV    EAX,msg
         CALL    [ESI]          CALL    [ESI]
-         DB      0x50, 0x30, 0x30     ; [5 0 (!6_x) 3 EAX] [3] ; 5 0 (!6_x) 3 の後に(!6_0)がある+         DB      0x53, 0x00     ; [5 (0) (!6_x) 3 EAX] ; 5 (0) (!6_x) 3 の後に!6がある
         RET          RET
 + 
 [SECTION .data]  [SECTION .data]
 + 
 msg    DB      "hello, world", 0  msg    DB      "hello, world", 0
 + 
-こんな感じかなあ。ESIの値はアプリ起動時に渡される値を使えば上記で問題はないです。また、EDIもアプリ起動時は0になっていることが保証されているので、これで問題ないです。APIパケットでは、わざわざEAXレジスタを使って文字列の位置を与えていますが、これはラベルの値を直接APIパケットに含める方法をまだ十分にはサポートできていないためです(申し訳ない)。レジスタにせよなんにせよ、とにかくAPIで扱うポインタはDSもしくはSSでアクセスできる範囲になくてはいけないので、文字列はわざわざ.dataセクションにおいています。 -こんな感じかなあ。ESIの値はアプリ起動時に渡される値を使えば上記で問題はないです。また、EDIもアプリ起動時は0になっていることが保証されているので、これで問題ないです。APIパケットでは、わざわざEAXレジスタを使って文字列の位置を与えていますが、これはラベルの値を直接APIパケットに含める方法をまだ十分にはサポートできていないためです(申し訳ない)。レジスタにせよなんにせよ、とにかくAPIで扱うポインタはDSもしくはSSでアクセスできる範囲になくてはいけないので、文字列はわざわざ.dataセクションにおいています。
-文字列の最後に0x0aが入っていませんが、これは入れても入れなくてもいいのです。「ぐいぐい01」では終了時に改行し忘れていると判断すれば、自動で改行してから終了しますので。 -文字列の最後に0x0aが入っていませんが、これは入れても入れなくてもいいのです。「ぐいぐい01」では終了時に改行し忘れていると判断すれば、自動で改行してから終了しますので。
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 MODE  = g01  MODE  = g01
 OBJS  = ex0000.obj  OBJS  = ex0000.obj
 + 
 INCPATH    = ../z_tools/guigui01/  INCPATH    = ../z_tools/guigui01/
 include ../z_tools/com_mak.txt  include ../z_tools/com_mak.txt
--これを使ってmakeすると、77バイトのex0000.g01と57バイトのex0000.orgができるはずです。77バイトってC版(69バイト)よりも大きいじゃないか!と思うかもしれませんが、77バイトはtek5をかけた場合の大きさで、tek5しなければ57バイトなのです。つまり、.g01のほうは無視して、.orgのほうを使いましょう(.g01を消して.orgを.g01と改名してもいいです)。 +-これを使ってmakeすると、60バイトのex0000.g01と56バイトのex0000.orgができるはずです。どっちを使えばいいの?と思うかもしれませんが、60バイトはtek5をかけた場合の大きさで、tek5しなければ56バイトなのです。つまり、.g01のほうは無視して、.orgのほうを使いましょう(.g01を消して.orgを.g01と改名してもいいです)。 
--57バイトってどういうこと!?18バイトになるんじゃなかったの?・・・ええまあそうなんですが、いきなり18バイト版を書くのはハードルが高いので、最初はこれでよしとしてください。+-56バイトってどういうこと!?17バイトになるんじゃなかったの?・・・ええまあそうなんですが、いきなり17バイト版を書くのはハードルが高いので、最初はこれでよしとしてください。
---- ----
-次はcharsをやってみましょう。 -次はcharsをやってみましょう。
Line 44: Line 45:
 [BITS 32]  [BITS 32]
         GLOBAL  _G01Main          GLOBAL  _G01Main
 + 
 [SECTION .text]  [SECTION .text]
 + 
 _G01Main:  _G01Main:
         MOV      AL,0x20          MOV      AL,0x20
 putcloop:  putcloop:
         CALL    [ESI]          CALL    [ESI]
-         DB      0x50, 0x51, 0x61, 0x03     ; [5 0 !5 1 AL] [3]+         DB      0x55, 0x16, 0xb8     ; [5 (0) !5 1 AL]
         INC      AL          INC      AL
         CMP      AL,0x7f          CMP      AL,0x7f
         JB      putcloop          JB      putcloop
         RET          RET
- +  
--Makefileはex0000.nasとほぼ同じなので省略しますね。これをmakeすると、46バイトのex0001.orgができます。やはり14バイトには遠く及ばないのですが、しかしCで書いたらこんなものではすまないので、アセンブラの優位性はしっかりと示されています。helloよりも小さくなったのは、やっぱり.dataセクションを作らないで済んでいるからというのが大きいです。+-Makefileはex0000.nasとほぼ同じなので省略しますね。これをmakeすると、45バイトのex0001.orgができます。やはり13バイトには遠く及ばないのですが、しかしCで書いたらこんなものではすまないので、アセンブラの優位性はしっかりと示されています。helloよりも小さくなったのは、やっぱり.dataセクションを作らないで済んでいるからというのが大きいです。
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-ということで、helloも.dataセクションなしで書いてみることにします。 -ということで、helloも.dataセクションなしで書いてみることにします。
Line 66: Line 67:
 [BITS 32]  [BITS 32]
         GLOBAL  _G01Main          GLOBAL  _G01Main
 + 
 [SECTION .text]  [SECTION .text]
 + 
 _G01Main:  _G01Main:
         CALL    [ESI]          CALL    [ESI]
-         DB      0x50, 0x10, "hello, wolrd", 0, 0x30+         DB      0x51, "hello, wolrd", 0
         RET          RET
 + 
-こんな風に書けば、ポインタ指定なしで直接データを置けるので、.dataセクションはいりません。 -こんな風に書けば、ポインタ指定なしで直接データを置けるので、.dataセクションはいりません。
--これをmakeすると、50バイトのex0002.orgができます。7バイトの減量ですね。+-これをmakeすると、48バイトのex0002.orgができます。8バイトの減量ですね。
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-もっと小さくしたいということなら(まあ普通はそこまでやる必要はなくてex0000レベルで十分なのですが・・・というか「ぐいぐい01」でありさえすればC版でも十分)、20バイト以上ある標準のC向けのスターアップルーチンを使わないようにするという選択肢があります。これはリンカも使わないということです(リンカは勝手にスタートアップを使おうとするので)。難易度は結構高いです。.text以外のセクションを使っている場合は、これはやらないほうがいいでしょう。リンカなしで.dataセクションを扱うのは至難の業です。 -もっと小さくしたいということなら(まあ普通はそこまでやる必要はなくてex0000レベルで十分なのですが・・・というか「ぐいぐい01」でありさえすればC版でも十分)、20バイト以上ある標準のC向けのスターアップルーチンを使わないようにするという選択肢があります。これはリンカも使わないということです(リンカは勝手にスタートアップを使おうとするので)。難易度は結構高いです。.text以外のセクションを使っている場合は、これはやらないほうがいいでしょう。リンカなしで.dataセクションを扱うのは至難の業です。
Line 82: Line 83:
 [INSTRSET "i486p"]  [INSTRSET "i486p"]
 [BITS 32]  [BITS 32]
 + 
 [SECTION .text]  [SECTION .text]
 + 
         DB      0x47, 0x01, 0x04  ; 簡易形式用ヘッダ          DB      0x47, 0x01, 0x04  ; 簡易形式用ヘッダ
 + 
 _G01Main:  _G01Main:
         CALL    [ESI]          CALL    [ESI]
-         DB      0x50, 0x10, "hello, wolrd", 0, 0x30+         DB      0x51, "hello, wolrd", 0
         RET          RET
 + 
-こんな感じです。これはもうリンカとかは使わないので、Makefileなしでmakeします。 -こんな感じです。これはもうリンカとかは使わないので、Makefileなしでmakeします。
 efg01 ../z_tools/nask.g01 ex0003.nas ex0003.g01 ex0003.lst  efg01 ../z_tools/nask.g01 ex0003.nas ex0003.g01 ex0003.lst
--これで22バイトの.g01ができます。ついにきました。一気に「ぐいぐい01」らしいサイズです。+-これで20バイトの.g01ができます。ついにきました。一気に「ぐいぐい01」らしいサイズです。
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--ここまできたらせっかくなので18バイトまで行きますかね(笑)。まず、.textの末尾のRETは省略できます。また、APIパケットは今、 [5 0 1 "hello, wolrd" 0] [3] になっているのですが、この最後の4bitの3を、1の後の「隙間の埋め用」の0のところに入れてもいい事になっています。さらに簡易形式用ヘッダの最後の4のところに1を足して5にしておけば、最初の CALL [ESI] を省略できます。+-ここまできたらせっかくなので17バイトまで行きますかね(笑)。まず、.textの末尾のRETは省略できます。さらに簡易形式用ヘッダの最後の4のところに1を足して5にしておけば、最初の CALL [ESI] を省略できます。
 ; ex0004.nas  ; ex0004.nas
 [FORMAT "BIN"]  [FORMAT "BIN"]
 [INSTRSET "i486p"]  [INSTRSET "i486p"]
 [BITS 32]  [BITS 32]
 + 
 [SECTION .text]  [SECTION .text]
 + 
         DB      0x47, 0x01, 0x05  ; 簡易形式用ヘッダ          DB      0x47, 0x01, 0x05  ; 簡易形式用ヘッダ
 + 
 _G01Main:  _G01Main:
-         DB      0x50, 0x13, "hello, wolrd", 0 +         DB      0x51, "hello, wolrd", 0 
- +  
--これで完成です。これをnaskするとめでたく18バイトになります。・・・こんなDBしかないプログラムであれば、バイナリエディタだけで作ったほうが早いですけどね。 +-これで完成です。これをnaskするとめでたく17バイトになります。・・・こんなDBしかないプログラムであれば、バイナリエディタだけで作ったほうが早いですけどね。 
-* こめんと欄+* こめんと欄 [#s178e662] 
 +- abcdw009向けの記述に修正。 -- [[K]] &new{2009-01-03 (土) 19:52:47}; 
 +- abcdw014向けの記述に修正。 -- ''K'' &new{2009-01-15 (木) 19:30:35};
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