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blike​/man​/p0001 のバックアップ差分(No.1) :: OSASK計画

osaskwiki:blike/man/p0001 のバックアップ差分(No.1)

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1: 2011-03-08 (火) 09:50:59 k-tan[5] ソース[6]
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 +TITLE:x 
 +* 上級者向けのblikeマニュアル(1) [#cd17d333] 
 +-(by [[K]], 2011.03.08) 
 +-C言語の文法が分からないという人を対象にはしていません。そういう人は[[blike/intro]]へ。 
 +*** キャラクタ系関数群 [#j298223e] 
 +-[01f以降] printf(const char *s, ...) 
 +--いわゆるprintf。しかしフォーマット記述子はなんでも全部使えるというわけではない。どのくらいのさじ加減にするかは検討中。 
 +--表示される文字は8x16ピクセルの固定ピッチフォントで、それ以外の文字が使いたいときは他の方法での表示を推奨する(グラフィック描画など)。 
 +-[01f以降] puts(const char *s) 
 +--文字列の表示。標準関数のputs()と同様に、出力後に改行が付加される。 
 +-[01f以降] bl_puts(const char *s) 
 +--文字列の表示。標準関数のputs()とは異なり、改行の付加はない(そういう意味でfputs()ふう)。 
 +-[01f以降] putc(int c) 
 +--文字の表示。 
 +-[01f以降] locate(int x, int y) 
 +--次回のprintfでの表示位置を指定。左上は(0,0)である。右下の座標はウィンドウサイズによる。デフォルトでは640x400なので、(79,24)が右下になる。 
 +-[01f以降] color(int c, int b) 
 +--テキスト表示のカラーを指定。cは文字色。bは背景色。それぞれ0~15が有効。-1などの無効な数値を指定すれば無視されるので、color(7, -1);などとすれば文字色だけの変更も可能。何番がどの色なのかは、以下を参照のこと。1~7が高輝度で、8~15が低輝度である。 
 + static int t[] = { 
 +     0x000000, 0x0000ff, 0x00ff00, 0x00ffff, 0xff0000, 0xff00ff, 0xffff00, 0xffffff, 
 +     0x5f5f5f, 0x0000af, 0x00af00, 0x00afaf, 0xaf0000, 0xaf00af, 0xafaf00, 0xafafaf 
 + }; 
 +*** キー・マウス入力関数群 [#m653c905] 
 +-[01f以降] int inkey() 
 +--blikeではキー入力はすべてキーバッファに貯められるが、そのキーバッファから1つ取り出す。もしキーバッファが空であれば0を返す。したがってこの関数を呼んでも処理はとまらない(それがgetc()とは違う)。 
 +--キーコード比較用に以下のマクロが#defineされている。 
 + #define KEY_ENTER  '\n' 
 + #define KEY_ESC    27 
 + #define KEY_BACKSPACE 8 
 + #define KEY_TAB    9 
 + #define KEY_LEFT    331 
 + #define KEY_RIGHT  333 
 + #define KEY_UP      328 
 + #define KEY_DOWN    336 
 + #define KEY_INS    338 
 + #define KEY_DEL    339 
 +--(これらの(変則的な)値は、blikeの旧バージョンとの互換性のため。旧バージョンではwin32の仕様に振り回されて適当に決めた。) 
 +-[01f以降] gets(char *s) 
 +--一行入力。これはカーソルが出て、入力を促す。 
 +-[01f以降] int bl_inkey(int flags) 
 +--これはもっと小回りのきくinkeyである。flagsには以下のものを指定できる(組み合わせたいときは | でつなぐ)。 
 + #define BL_WAITKEYF    0x00000001 
 + #define BL_WAITKEYNF    0x00000002 
 + #define BL_WAITKEY      0x00000003 
 + #define BL_GETKEY      0x00000004 
 + #define BL_CLEARREP    0x00000008 
 + #define BL_DELFFF      0x00000010 
 +--まず、何も指定しない場合、すなわち bl_inkey(0) を説明しよう。この場合、キーバッファの先頭の値を得ることができるが、この値はバッファから削除されない。つまりキーバッファをいじらずに、入力が来ているかどうかを確認できる。 
 +--BL_GETKEY を指定すれば、 inkey() と同じく取得した値をバッファから取り除く。 
 +--BL_WAITKEY を指定すれば、キーバッファが空の間は wait() するようになる。つまりキーが入力されるまで待つ。 
 +--BL_WAITKEYNF を指定すれば、キーバッファが空の間は waitNF() するようになる。つまりキーが入力されるまで待つ。 
 +--BL_WAITKEYF を指定すれば、inkey() 処理に先立って画面全域の flshWin() を行う。 
 +---ちなみに、フラグを見れば自明だが、 BL_WAITKEY = BL_WAITKEYF | BL_WAITKEYNF である。 
 +--BL_CLEARREP を指定すれば、過剰なキーリピートを削除する。ゲームなどではこれをやったほうがいいことが多い。逆にgetsみたいなものを自作したいときは、これをやらないほうがいい。 
 +--BL_BL_DELFFF を指定すれば、blikeが内部制御用に挿入している 0xfff のキーコードを返さないようになる。 
 +--inkey() に相当するのは、 bl_inkey(BL_GETKEY | BL_CLEARREP | BL_DELFFF) である。
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