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21: 2006-05-01 (月) 09:33:59 ソース 22: 2006-05-01 (月) 17:22:47 ソース
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*** 性善説的ルール *** 性善説的ルール
 +-(どちらかというとこの項はおまけ)
 +-なぜ自由に使えるシンプルなツールを使うくせに、細かいルールがあるの?(OsaskWikiやOSASK-IRCやOSASK-MLなど)。そんなにルールが重要なら、そもそも違反行為ができないようなシステムに移行すればいいんじゃないの?それにせっかくの自由度が高いシステムがもったいないよ。・・・などという不満を持つ人がたまにはいるでしょう。
 +-まずシンプルなツールを使う理由ですが、それはシステムが単純だからこそ動作が軽く、手間も少なく(ログインなどが不要)、運用ルールが少々変わってもシステムを変更しないで済むという利点があります。
 +-これだけだと分かりにくいかもしれません。じゃあ逆に安全装置が満載だったらどうなるかを考えましょう。手が滑っても指を切らずに済む素晴らしい包丁があったとします。そんな包丁がどうやったら作れるのかは分かりませんが、おそらく大量のセンサーを搭載し、電力を必要として、指は切らないかもしれないけど、たまにソーセージも誤認して満足に切れないような、またもしかしたら人々の肌の色で設定を変えないといけないような、多分そんなとんでもない代物でしょう。重たくて高価で故障しやすくて、そんなわけで恐ろしく使いにくいものです。
 +-こんな包丁であってももし使う人がこれでないと毎日のように指を切ってしまうとか、もしくは包丁を他人を傷つけるための道具として使うことが絶えないのなら、導入もやむなしだと思います。しかし僕には、これは使う人が愚かゆえに支払わされている代償に思えるのです。もしみんなが僕の期待する程度の知性とWiki・IRC・ML管理者に対する常識程度の敬意を持っていれば、そんな過保護で使いにくくて重たいシステムを全員に強要することなく、みんな快適に使えるはずなのです。
 +-包丁の例はあまりに僕たちになじみがないので、別の例を出します。たとえばソフトウェアのコピー問題はどうでしょうか。もし僕たちがみんな著作権を尊重し勝手に違反する人がいなかったとしたら、ソフトウェアを開発する側はコピープロテクトなんて開発しようとすらしなかったでしょう。その分開発コストは削減されていたでしょう。ところが今はどうでしょうか。合法的な私的コピー権までメーカに侵害されたままです。
 +--CDの音質を全く劣化させずにデジタルデータとして他の機器に保存することや、DVDのデータを劣化させずに保存すること、そしてさらにはデジタルハイビジョンの録画を劣化のないまま次世代DVDに保存することそのものは、本来は消費者の当然の権利でした。もちろん他の人にあげたりはしてはいけません。しかし自分がバックアップ目的や保存の目的でそのようなことをするのは正当な権利なのです。
 +--しかし今はややこしい暗号化技術を組み合わせた商品ばかりで(特にデジタルハイビジョン)、コピー回数は制限されています。このせいで善良な人も不便な生活を強いられる上に、高価な機器を買わされるという大変不幸なことになっています。みなさんちょっと想像してみてください。もしこれらにややこしいプロテクトがなければ、どれだけ便利に使えるでしょうか。
 +
 +-僕たちは愚か者として扱われているのです。その結果どうなりましたか。ついには愚か者であることに順応し、愚か者であってもミスしないで済むシステムを、ミスしない代わりに重くて不便なシステムを導入してくれとまでいう人が出てきたわけです。僕に言わせればこれは明らかな退行であって、受け入れがたいものです。人間の尊厳を踏みにじっているとさえ思います。
 +-そんなわけで僕としては、そんな要求を突きつけられるくらいなら、そんな人にはこのコミュニティから去っていただくほうを選びたいと思います。
 +-もちろん物事は程度問題です。僕はすべての安全装置に異議を唱えているわけではありません。不注意の一回のミスが取り返しのつかない結果を招くような状況のためになら安全装置をつけるのは賛成なのです。
 +
 +-僕が中心になって作ったルールはたいていやや厳しさを感じさせるものが多いでしょう。しかしこのルールのせいでどうやっても○○ができない、ということはほとんどありません。たとえばMLには添付ファイルの付加が禁止されていますが、どこかにアップロードしてそのダウンロードURLをメール本文に記載すれば十分に代用できます。Wikiでは勝手な編集を禁じていますが、ページの内容のコピーを禁じてはいないので、自分でコピーしたページを作った上でそれを編集することはできます。IRCでは#osaskではOSASKに関係のない話題の節度ある自粛を求められますが、それは#miscへ行けばできることです。つまりやりたいことをできなくするタイプのルールではないのです。
 +-これらのルールはもちろん理由があって制定されたものです。・・・MLの容量の肥大化を避けるため、著作者の意図を尊重し意思の統一されないWikiページが生まれないようにするため・荒らし行為の非難の論拠を与えるため、OSASKに関係しない話題を快く思わない人に配慮するため。
 +-これらのルールはどれも誰かが迷惑をこうむらないようにするためであって、正当な権利を守るためのものです。管理者が楽をしたいからとか、誰かをいじめるためとか、そんなものではありません。十分に紳士的なものです。多少の堅苦しさはあるかもしれませんが、それはルールである以上は仕方ないと思っています。
 +
 +-最後にこれは当初の意図ではなかったのですが、後に非常に役立つ一面があったという話です。
 +-当然ルールを用意すると、このルールを守らない人というのが出てきます。それはルールを読んでいなかったから守らなかったり、読んだけどうまく操作できなかったり、読んだけどきちんと理解していなかったり、もしくは読んだけど逆らったりしたりです。またこれを指摘したときにどういう応対を取るかも人によって様々です。・・・これを観察することで、その人の考え方や性格が結構わかるのです。
 +-相手のことがほとんどわからないインターネットの世界では、この情報はかなり重宝します。この人はそそっかしい人らしい。この人はルールを尊重しない人らしい。この人は多くの人にとって便利であれば小数の人の権利を侵害してもいいと思っているらしい。この人は悪意のない不注意によるミスは謝る必要がないと考えているようだ。読んでないから間違えたといえば、それで詫びたことになると思っているようだ。などです。
 +--もちろん逆もたまにあります。(指摘への対応を見て)なんてていねいな人だろう。なんて礼儀正しい人だろう。などです。・・・またその対応の変化から、各個人の成長がうかがえることだってあります。
 +
 +-僕はこれらの情報を駆使して、コミュニティを運営してきました。もし僕が別のコミュニティ管理するとしても、やっぱり同じようなシステムにするでしょう(シンプルなシステム+運用ルール)。これがないとメンバーの性格をつかむのに時間がかかりすぎます。

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