[Subject Prev][Subject Next][Thread Prev][Thread Next][Subject Index][Thread Index]
[OSASK 1269] HDDのアクセススピード.
こんにちは、川合です。
昨日、Win95で50MBほどのファイルをコピーしていて、面白いことに
気が付きました。・・・メモリは十分にあいていて、かつ、ファイルキ
ャッシュも30MBまで許しているのに、かなりの量のシークが発生してい
るらしく、とても遅いんです(30秒ほどかかりました)。
うちのHDDは、IBMのATA10MBで、5,400回転のものです。で、よく知ら
れていることですが、ハードディスクへのアクセスで時間がかかるのは
シークです。
一方、うちのHDDをHDBENCH 2.284で測定したところ、アクセスの遅い
ゾーンでも、READ 6.5MB/s、WRITE 6.0MB/sくらいは出るようです。と
いうことは、シークタイムを考えなければ、50MBほどのファイルなら16
秒ほどでコピーできるはずです。
これは、ひとえにWin95のコピールーチンが馬鹿だからだ、と僕は結
論しました。OSASKのHDDアクセスルーチンはこれより優秀で、できるだ
け長距離のシークが発生しないように工夫されています。PIO転送でも1
6.6MB/sまでは出ますから、OSASKのファイルコピー速度は、Win95には
勝てます。
ええと、ちゃんとした値を挙げておきます。
ファイルサイズ55.5MBのファイルのコピー。
Win95:31秒(ストップウォッチで測定)
OSASKの目標タイム:18秒(リード 8.5 + ライト 9.3)
シークがあまり発生しないということは、アクセスが静かである、と
いうことにもなります(シークは、ハードディスクのガリガリ音の原因
です)。それだけ省電力になるでしょうし、ドライブの寿命も延びるか
もしれません。
僕には分からないのですが、WinMEや、Win2000でも、この「シークが
多い」という悪癖は改善されていないのでしょうか?
ということで、まあ、今年度内にこの発言を実証したいと思っていま
す(間に合うかなあ)。
それでは。
--
川合 秀実(KAWAI Hidemi)
川合堂社長 / OSASK計画総指揮 / カーネル開発班
E-mail:kawai !Atmark! imasy.or.jp
Homepage http://www.imasy.or.jp/~kawai/