このメールは、OSASK伝言板に書き込まれた内容です。 この書き込みに返事を書く場合は、下のURLから書き込みを行なって下さい http://www.imasy.org/~mone/osask/index.cgi?REFER=3d855463_17d18 2002/09/16 12:47 川合秀実 [OSASK 4992]へのレスです。お返事ありがとうございます。 >「できない」のではなく「しない」のです。 >名前を区別したり、複雑なディレクトリ構造を用いたり、 >セキュリティーをつけたりする「必要がない」のがメリットです。 >そこで効率を稼げるわけです。 これはつまり、これらのことをいちいち管理しなくていい場合に普通のスワッ プを使って、これじゃあ困る場合は普通のファイルを使う、ってことなんですよ ね?・・・「しない」んじゃなくて、必要がないときにいちいち指定しなくてい いってことなら、とてもよく分かります。 >1.スワップファイルを通常のファイルと同じように > 名前をつけてユーザが区別できるようにすること >2.複雑なディレクトリ構造を用いてユーザが > スワップファイルを通常のファイルと同じように管理できるようにすること >3.スワップファイルに通常のファイルと同じような > セキュリティ機構を導入すること >4.スワップファイルを通常のファイルと同じように > 突然の電源断から守れること > >に、どれだけメリットがあるのか、ということになります。 まあ、正直言ってさほどのメリットはありません。ちょっと面白いだけです。 別にこれらを狙ってメモリレスアーキテクチャーにしたわけじゃないので。それ はもう十分に分かっていただいているようで、ありがたいです。 >スワップファイルシステムが無いことの >利点は、カーネルの実装で楽ができる点だと思います。 >通常のファイルシステムだけ実装すればよいのですから。 そのとおりです。これに尽きます。でアプリ側でmallocが面倒になるかもしれ ないことは分かっていますが、結局ヒープやスタックはシェルがアプリ起動時に 必要な大きさを確保してマッピングしてしまうので、アプリは何もしません。凝 ったことをするつもりがなければ、起動時に与えられたこの領域を切り分けて使 っていくだけです。ということでアプリ側のオーバーヘッドは基本的に0です。 >今回のコメントの流れのように新規性を主張されれば全く問題はないと思います。 >例えば、短くまとめてみると >... >従来の OS ではプロセスのメモリヒープやメモリスタックなどの >データバックエンド(つまりスワップ領域)として >特別なスワップファイルシステムを用いてきたが、 >OSASK では全く通常のファイルシステムを用いる。 >これによりスワップファイルシステムを実装しないですむので >カーネルの実装を簡略化することができる(はずである)。 >... ありがとうございます。多分この文章をそのままくっつけることにすると思い ます(参考のためにこのやり取りへのリンクもつけて)。助かります。 >そして、このアイデアがうまくいくかどうかは、 >川合様の腕にかかっている、というわけです。 いやいや、それは違います。アイデアが駄目なら誰が作っても駄目なものは駄 目です。まあ僕が作ってうまくいけばそれにこした事はありませんが、僕が駄目 でも他の人ならうまくいくかもしれません。僕なりに全力でやってみて、駄目と なればこのアイデアを捨てて出直します。