[OSASK 5338] Re: OSの領域

  こんにちは、川合です。


Sakamoto さんは 2002/11/02 14:21:33 の「[OSASK 5282] OSの領域」
で書きました:

>OSASK関連資料を読んでいてOSの領域についての正確な
>概念が混乱してきました。どの部分までをOSと呼ぶべきもの
>かを考え込んでいます。

  そんなに悩まなくてもいいと思いますが・・・。

  ソフトウェア内の区分なんて、いい加減なものだと思うのですが・・
・。何がOSで何がアプリなのかということは、きちんと分けても分けな
くても変わらないと僕は思います。

  たとえば、プログラムとデータの区分もあいまいです。テキストデー
タは一般にデータですが、ではCのソースコードはデータでしょうか?
プログラムでしょうか?・・・コンパイルしたものはプログラム、コン
パイル前はデータという区分がもっとものように思うかもしれませんが
、しかし世の中にはCのソースをそのまま実行できるインタープリタだ
ってあるでしょう。

  またエミュレータということを考えれば、あるバイナリをそのまま実
行するかBochs上で実行するかで、直接実行するかインタープリタ的に
実行されるかが変わるわけです。インタープリタ的に実行可能なものを
プログラムと呼んでいいなら、先のCのソースだって、プログラムです
し、バッチファイルだってプログラムです。

  そしてオブジェクト指向的な観点に立てば、なおさらデータとプログ
ラムの区別はあいまいになります。Windows上のユーザ操作においては
、実行ファイルとデータファイルの違いなんてほとんどありません。ど
ちらもダブルクリックする対象でしかありません。ダブルクリックすれ
ば何か起きます。

  以上はただのたとえ話です。プログラムとデータという区別すらあい
まいなのだから、ましてそのプログラムを厳密に区別するなんてほぼ絶
望的だといいたいだけです。みんながOSだと思えば、そのときからOSな
のです。

  ということで、この辺は気楽に考えることをお勧めします。


  それでは。

--
    川合 秀実(KAWAI Hidemi)
OSASK計画代表 / システム設計開発担当
E-mail:kawai !Atmark! imasy.org
Homepage http://www.imasy.org/~kawai/


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