こんばんは、川合です。 FORM-Akkie さんは 2003/10/15 18:42:54 の「[OSASK 6569] FORM: Re: Re: OSASK を知りました」で書きました: >>>例えば、GUIは間違いなく最悪の重さの元凶でしょう。 >>>しかし、だからと言って、OSASKコミュニティはCUIを選ぶことはしなかったようです。 > >>誤解があるようです。 >>OSASKは機能を削ってプアな内容のOSを作ろうというものではありません。 > >まさかCUI=poorというつもりではないですよね? 誰もそんなことは言っていませんが・・・。 「軽い機能しか実装しない」なんていう方針ではない、という説明が どうしてそんな話に飛躍するのでしょうか。機能を削ればプアなのであ って、CUIだからプアだとかそんな話じゃありません。 >>既存のOSで重いとされている機能であっても、それを避けるつもりは >>ありません。できるだけ軽くなるように実装するのみです。 > >ということは、OSASKが目指す軽さとは、OSASKの設計の問題ではなく、 >実装によりけりということでしょうか。 たぶん、僕の言う設計と、hu-goさんのいう設計の、言葉の範囲が食 い違っているのだと思います。 例えば僕は、 ・ファイルへのアクセス方法をメモリマップトファイルのみ限定する ・セグメンテーションを利用できるようにする ということを「OSの設計である」と思っています。 しかしhu-goさんにとっては、これは「OSの実装」の問題なのでしょ う。つまり、ファイルに読み書きできる機能をつけるかつけないかが 「設計」なのであって、どのようにするかというのは実装の問題と考え ておられるのではないでしょうか(確かにそういう言葉の使い方もあり ますし)。 もしそうなら、hu-goさんの言葉の使い方において、「OSASKが目指す 軽さとは、OSASKの設計の問題ではなく、実装によりけり」ということ で間違いはありません。 APIの呼び出しかた一つとっても、OSASKではコンパクトで効率よく 呼び出せる方法を検討しています。 >何故なら、どんなOS(Windows,Mac,Linux...)でも出来るだけ軽くなる >ように実装するのは当然のことだからです。 実際はとてもそうであるようには思えません。多分これらの開発者は 移植性や互換性を保つことや機能を追加していくことで手いっぱいで、 本質的にいらなくなったAPIを切り捨てるとか、API体系の統廃合をする とか、そういうことをやっていないと思います。 OSの設計方針として(hu-goさんでいうところの実装方針として)、 互換性を捨ててすっきりする道を選ぶこともできたはずですし、エミュ レーションしやすいAPI構造にすることもできたはずです。しかしそう なっていないから、彼らはいつまで経ってもOS設計の再に互換性への配 慮を捨てることができず、巨大で重たい現在にいたっています。 個別に具体例を上げれば、例えばWindowsは似たような機能のAPIがた くさんあります。 Linuxでは、どんなAPI呼び出し方法がいいのかとか、セグメンテーシ ョンを使うべきか、なんていう議論はありません(もしかしたら僕の知 らないところであったのかもしれません。ご存知だったら教えてくださ い)。 ・・・こんな状態で「出来るだけ軽くなるように実装」したと思って いらっしゃるのでしょうか? それでは。 -- 川合 秀実(KAWAI Hidemi) OSASK計画代表 / システム設計開発担当 E-mail:kawai !Atmark! imasy.org Homepage http://www.imasy.org/~kawai/