Created By Uchan
OSASKアプリをC++で作りたくなって、GOのC++コンパイラーを使いました。しかし、それがうまく動かないことが発覚し、当初Min-GWを試そうと思いましたが、実はこれ、だめコンパイラーらしく、OSASKアプリを作るのは出来ませんでした。
ということで、VC++を使うことにしました。
まあ、買うと高いです。ウン千円です。
しか~~し、実はマイクロソフトから、Visual C++ Toolkit 2003というものが配布されているのです。これは、ビジュアルな開発環境は無いものの、まさしくVC++コンパイラーとリンカーがセットになったもので、ソースファイルがあれば、Visual C++ .NETと同じバイナリが出来ます。(バージョンによる些細な違いはあるでしょうけど。)
今回の、「osa_dir2でコンパイルする」目的には、これで十分(というか、ビジュアルな開発環境は意味ない)なので、早速ダウソ。
これが今回の最大問題だったのです。
まず、z_tools内のcom_mak.txtの
CC1 = $(TOOLPATH)cc1.exe -I$(INCPATH) $(CC1OPT) -Os -Wall -quiet
のしたの行に
CL = $(VCToolKitInstallDir)bin\cl.exe -I$(INCPATH) /c
と書き足します。
%.ca : %.c Makefile $(SJISCONV) $*.c $*.ca
%.cpa : %.cpp Makefile $(SJISCONV) $*.cpp $*.cpa (これは無い場合がある)
この2つ(1つの場合がある)それぞれを削除し、
%.obj : %.nas Makefile $(NASK) $*.nas $*.obj
の下の行に
%.obj : %.c Makefile $(CL) $*.c
%.obj : %.cpp Makefile $(CL) $*.cpp
の2つを書き足します。
そしたらcom_mak.txtは完成です。
guigui00.hも少しいじらないといけないようです。
まず、42行目の//をはずします("//"だけを削除)。
次にguigui00.hの中の、extern __inline__関数を全て削除します。
具体的には、
extern __inline__ void ... { .... }
というところを全て削除(externから } まで)します。
削除できたら、それをvcgg00.hという名前で保存します。
今度から、C++でアプリを書くときは、このvcgg00.hをextern "C"でインクルードします。
これをやれば、みんなもVC++を使って快適にC++プログラムをコンパイルできます。
vcosadir.sar
VC++コンパイラでのコンパイルに対応したcom_mak.txtとvcgg00.h。CとC++プログラムがコンパイルできる。
com_mak.txtはこれまでのcom_mak.txtと入れ替えて使う。(再びGOのコンパイラを使いたくなったときに、入れ替える前のcom_mak.txtが必要になるので、ちゃんとそれも取っておくこと。)
vcgg00.hは、guigui00.hと同じフォルダにコピーする。
C++アプリを作るときは、guigui00.hのかわりにvcgg00.hをインクルードするようにする。
この設定だとライブラリが作れないなどの問題があるようです。それを解決するには、まずcl.exeにパスを通し、次に、com_mak.txtの
CL = $(VCToolKitInstallDir)bin\cl.exe -I$(INCPATH) /c
を
CL = cl.exe -I$(INCPATH) -c
とします。これで正常動作するはず。
パスの通し方はここを参照
/* "helloc4.cpp":helloをC++言語で記述した例 */ /* stack:4k malloc:1k */ /* このソースの説明が"helloc4.txt"に書かれています */ extern "C" { #include <guigui00.h> void OsaskMain(); } #define AUTO_MALLOC 0 class helloc4 { public: helloc4(); ~helloc4(); }; helloc4::helloc4() { struct LIB_WINDOW *window; struct LIB_TEXTBOX *wintitle, *textbox; /* ライブラリの初期化(必ず最初にやらなければならない) */ lib_init(AUTO_MALLOC); /* ウィンドウのオープン */ window = lib_openwindow(AUTO_MALLOC, 0x0200, 136, 48); /* ウィンドウタイトル用のテキストボックスをオープン */ wintitle = lib_opentextbox(0x1000, AUTO_MALLOC, 0, 7, 1, 0, 0, window, 0x00c0, 0); /* "hello, world"を表示するためのテキストボックスをオープン */ textbox = lib_opentextbox(0x0000, AUTO_MALLOC, 0, 12, 1, 16, 16, window, 0x00c0, 0); /* ウィンドウタイトルを表示 */ lib_putstring_ASCII(0x0000, 0, 0, wintitle, 0, 0, "helloc4"); /* メッセージを表示 */ lib_putstring_ASCII(0x0000, 0, 0, textbox, 0, 0, "hello, world"); /* 終了 */ lib_waitsignal(0x0001, 0, 0); } helloc4::~helloc4(){} void OsaskMain() { helloc4 hello; }