3: 2004-03-03 (水) 21:18:55 [6] | 4: 2004-03-04 (木) 03:34:08 [7] | ||
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Line 2: | Line 2: | ||
-(by K 2004.03.03) | -(by K 2004.03.03) | ||
-([[GCPN-A]]が大きくなりすぎたので分離しました) | -([[GCPN-A]]が大きくなりすぎたので分離しました) | ||
+ | |||
+ | * すぺっくなど | ||
+ | -消費電力は22W(アイドル時)~30W(高負荷時)。 | ||
+ | -重さは2.8kg。 | ||
+ | -外形:高さ170mm x 幅190mm x 奥行き270mm。 | ||
+ | -最初はサブマシンのつもりで作っていたが、一度使ってみたらその静音性と省電力性にすっかりほれこんでしまい、今やこのがちゃぴんアルファがメインマシンとなった。 | ||
+ | --それで我が家(K)の電気代は月500円ほど安くなった計算です。もしこのマシンをこのまま10年間使えば、電気代の差額だけで製作費用は回収できることになります。が、10年は長いな・・・たぶんそれより前に、もっとコンパクトながちゃぴんPCの開発をやってしまうと思います。 | ||
+ | |EPIA-ME6000 + AC/DC60W電源 + そのほかおまけ|RIGHT:14,000円|オークション|| | ||
+ | |メモリ256MB(PC2100CL2)|RIGHT:3,100円|オークション|| | ||
+ | |ケース:KEIAN CF-7989 (150W電源付き)|RIGHT:11,000円|オークション|電源ははずした| | ||
+ | |フロントPCカードスロット:LPM-CA20FP3|RIGHT:4,000円|オークション|| | ||
+ | //|フロントPCカードスロット:REX-PCIC1|RIGHT:5,000円|オークション| | ||
+ | |2.5インチHDD:日立 Travelstar 80GN 40GB|RIGHT:12,000円|ec-current|| | ||
+ | |2.5インチ→3.5インチマウンタ|RIGHT:500円|DOS|| | ||
+ | |USBカードリーダ:Aopen CardReader2.0|RIGHT:2,180円|パソQ|BIOSブート可能、4ドライブ| | ||
+ | |12cmケースファン:CFP-120LG|RIGHT:2,880円|DOS/Vパラダイス|5Vで稼動| | ||
+ | |-合計-|49,660円||| | ||
+ | -(注)それぞれの送料や消費税を合計すると+1万円くらいにはなります(泣)。 | ||
+ | -Windows2000くらいでよければ、十分快適に動きます(もちろん、1GHzのマシンよりは遅いですよ)。Kには常用しても不満のないレベルです。 | ||
+ | -OSASKでは、完璧に申し分ない速度で動きます(たぶん200MHzでも同じことをいうでしょうけど・・・笑)。 | ||
* 写真 | * 写真 | ||
Line 12: | Line 32: | ||
http://k.hideyosi.com/gcpna01b.jpg | http://k.hideyosi.com/gcpna01b.jpg | ||
-大きさの比較 | -大きさの比較 | ||
+ | -写真はどれもあっぷで写したのでやたらと大きく見えますが、ミドルタワーと比べると奥行き半分、高さ1/3といった感じで(幅は同じくらい)、おとなと赤ちゃんみたいです。 | ||
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http://k.hideyosi.com/gcpna01d.jpg | http://k.hideyosi.com/gcpna01d.jpg | ||
Line 26: | Line 47: | ||
--頼りなく思うかもしれないが、これがなかなかしっかり固定できたので、ファンもこの方法で固定することにした。 | --頼りなく思うかもしれないが、これがなかなかしっかり固定できたので、ファンもこの方法で固定することにした。 | ||
-ファンは12cmサイズのもの。CFP-120LG。本来は12Vで1200rpm、42.4CFM、16.5dBというものだが、これに5V電源をつないでゆっくりまわしている。音はとても小さい。風は下へ吹き付けるようにしていて、CPUやチップセットを微風で冷やす。 | -ファンは12cmサイズのもの。CFP-120LG。本来は12Vで1200rpm、42.4CFM、16.5dBというものだが、これに5V電源をつないでゆっくりまわしている。音はとても小さい。風は下へ吹き付けるようにしていて、CPUやチップセットを微風で冷やす。 | ||
+ | --音の小ささは、50cm離れたところで、BGMが無くても音に気がつけないレベル。もちろん、HDDへアクセスがあるときは、そのアクセス音は聞こえる。かなり真剣に集中すれば、かろうじてファンの音らしきものが聞こえる。 | ||
+ | --これは[[K]]の主観的な評価なので、もっと耳のいい人にはファンの音が聞こえるかもしれない。 | ||
-ファンはちょうど3.5インチシャドウベイがあったあたりにある。ダンボールで内部の余計な穴をふさいでいる。これにより、背面上部の吸気穴から吸気して、背面下部のバックパネルの隙間から排気する。 | -ファンはちょうど3.5インチシャドウベイがあったあたりにある。ダンボールで内部の余計な穴をふさいでいる。これにより、背面上部の吸気穴から吸気して、背面下部のバックパネルの隙間から排気する。 | ||
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http://k.hideyosi.com/gcpna01f.jpg | http://k.hideyosi.com/gcpna01f.jpg | ||
-分解側面図 | -分解側面図 | ||
- | -150W電源があった場所がちょうどよかったので、長いケーブルをたたんで押し込める場所&5V、3.3V生成基板を置く場所、にした。 | + | -150W電源があった場所がちょうどよかったので、長いケーブルをたたんで押し込める場所&5V・3.3V生成基板を置く場所、にした。 |
-EPIA-TCならこのスペースは要らないだろう。長いケーブルは切ればいい。冷却の問題さえ何とかなるなら、ファンもはずせるので内部はすかすかになる。そうするとPCの奥行きはM/Bのサイズと同じ17cmにできるだろう(外形だと19cmくらいで)。今は外形で奥行きが27cmもあってかっこわるい。 | -EPIA-TCならこのスペースは要らないだろう。長いケーブルは切ればいい。冷却の問題さえ何とかなるなら、ファンもはずせるので内部はすかすかになる。そうするとPCの奥行きはM/Bのサイズと同じ17cmにできるだろう(外形だと19cmくらいで)。今は外形で奥行きが27cmもあってかっこわるい。 | ||
-ダンボールは穴をふさいでいるだけ(吸気が背面の吸気穴からちゃんと行われるように)。 | -ダンボールは穴をふさいでいるだけ(吸気が背面の吸気穴からちゃんと行われるように)。 | ||
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--EPIA-TCから部品を取ってきて、この大きさに組み立てるのは可能だと思うなあ(さらに小型化したチップを用意しなくても)。M/Bを設計する能力があれば、だけど。誰かやってくれないかなあ。もちろん、それぞれの基板の両面に部品をうまく配置してください。 | --EPIA-TCから部品を取ってきて、この大きさに組み立てるのは可能だと思うなあ(さらに小型化したチップを用意しなくても)。M/Bを設計する能力があれば、だけど。誰かやってくれないかなあ。もちろん、それぞれの基板の両面に部品をうまく配置してください。 | ||
--奥行きは外形で12cm。 | --奥行きは外形で12cm。 | ||
- | --電源回路は最大40W設計でいいです。 | + | --電源回路は最大40W設計でいいです。というか、内部消費電力+10W設計でいいです(もしくは+5W)。 |
- | * すぺっくなど | + | ---カードやUSBデバイスへの電力供給を断った状態で最大負荷にしたときの消費電力が15W以上なら、+10Wで12V-DC。 |
- | -消費電力は22W(アイドル時)~30W。 | + | ---15W未満なら+5Wで5V-DC。 |
- | -重さは2.8kg。 | + | ---とりあえずの目標は10W(5+5)だ!本体消費電力ががちゃぴんアルファ1号機の1/4未満になるわけで、これならケースをヒートシンクにしてもほとんど熱くならないだろう。 |
+ | --価格は19,800円を目指したい。 | ||
+ | ---本体の平均消費電力が3Wだと仮定して、メインマシンを200WのマシンからこのがちゃぴんPCに乗り換えるとした場合、毎日平均2時間使うなら年間の電気代の差額は3,300円になる。この差額だけで購入代金とつりあわせるなら6年間使いつづける必要があることになる。この数字は妥当だと思うので、この価格とこのスペックは(達成できれば)十分に合理的だと思う。技術的・商業的には結構チャレンジな気はするが。 | ||
+ | ---なおKのように一日12時間くらいパソコンを使うなら、わずか1年で元が取れる計算になる。24時間サーバにするとしたら、半年で元が取れる。まあサーバマシンに平均200W級のハイエンドを使っているような人は、それなりのパワーが必要でやっていると思うので、がちゃぴんPCに置き換えられるとは限らないが。 | ||
+ | ---がちゃぴんPCに使われているパーツはどれも故障しにくいパーツであり(HDDや電源を内蔵していないし、ファンも通気穴もないので内部に埃が入ることもほとんど無い)、また内部温度もそれほどには高くならないし電流量も少ないので、寿命はかなり長いと思われる。20年くらいは余裕で持ちそうだ。 | ||
+ | ---(参考)Prescottはアイドル時でもCPUだけで40Wを消費する。今のところ平均消費電力が200Wになるパソコンはたぶんない(Prescott3.2GHzマシンで130Wくらいのやつはよく見かける)。平均200Wという数字は計算のやりやすさと将来のパソコン(4GHzとか)を想像して書いたものである。最大消費電力が300Wを超えるようなものはいくらでもある。 | ||
+ | ---(補足)この話は、特に必要も無いのにハイエンドパソコンを買うのが、いかに高価につくかという教訓にもなっている(もちろんパソコンそのものも高いが、その後の電気代も高いのである・・・低負荷な処理しかやらないとしても)。しかしこれらの処理能力が本当に必要なら、こんな試算を気にせずに買うべきである。 | ||
* [[K]]のがちゃぴんアルファ製作記 | * [[K]]のがちゃぴんアルファ製作記 | ||
Line 169: | Line 197: | ||
--CFX-80Sを取り付けた。また一段と静かになった。さすがは15dBではある。しかし近づいて耳をそばだてるとやっぱり音は聞こえるし、一度音が聞こえると離れてもかすかに聞こえる気がする(もちろんBGMなどがなっていればもはや聞こえないのではあるが)。やっぱりなんかくやしい。どうにかならんものか・・・ということで、今度は12cmファンに挑戦することにする。CFP-120LGってやつで、1200rpm、42.4CFM、16.5dB(A)。42.4CFMは明らかにオーバースペックだから、ファンコントローラでしぼる。回転数1000未満にすることになると思う。 | --CFX-80Sを取り付けた。また一段と静かになった。さすがは15dBではある。しかし近づいて耳をそばだてるとやっぱり音は聞こえるし、一度音が聞こえると離れてもかすかに聞こえる気がする(もちろんBGMなどがなっていればもはや聞こえないのではあるが)。やっぱりなんかくやしい。どうにかならんものか・・・ということで、今度は12cmファンに挑戦することにする。CFP-120LGってやつで、1200rpm、42.4CFM、16.5dB(A)。42.4CFMは明らかにオーバースペックだから、ファンコントローラでしぼる。回転数1000未満にすることになると思う。 | ||
-2004.02.29 | -2004.02.29 | ||
- | --CFP-120LGをとりつけた(12cmファン)。ファンコントローラで調節していたが最小にしても結構風がきているので、もっと下げてみたいと思い、ファンへの電源供給を5Vにした。実際には4.77Vくらいのようである。これで夏を乗り切れれば問題ないだろう。一度でも落ちたら、ファンコントローラに戻し、適当にまわすことにする。なお、5VでもCFX-60Sを最大でまわしていたときくらいの風量はある。 | + | --CFP-120LGをとりつけた(12cmファン)。ファンコントローラで調節していたが最小にしても結構風がきているので、もっと下げてみたいと思い、ファンへの電源供給を5Vにした。実際には4.77Vくらいのようである。これで夏を乗り切れれば問題ないだろう。一度でも落ちたら、ファンコントローラに戻し、適当にまわすことにする。なお、5VでもCFX-60Sを最大でまわしていたときくらいの風量はある。・・・というのはちょっと言い過ぎ。CFP-120LGの5V駆動の風はCFX-60Sの12V駆動の半分弱だと思う。それでも調子よく動いているので動作がおかしくなるまでこれでがんばりたい。 |
--肝心の騒音レベルだが、じっと耳を澄ますと音が聞こえるような気はする。しかしそれががちゃぴんPCから出ているのかどうかは、だんだん確信がなくなってくるレベルである。しかも確信がなくなってくると、そもそも音が鳴っていないような気もしてくる。 | --肝心の騒音レベルだが、じっと耳を澄ますと音が聞こえるような気はする。しかしそれががちゃぴんPCから出ているのかどうかは、だんだん確信がなくなってくるレベルである。しかも確信がなくなってくると、そもそも音が鳴っていないような気もしてくる。 | ||
--これでもう改造する部分は無いので、来週写真をとって公開する予定。 | --これでもう改造する部分は無いので、来週写真をとって公開する予定。 | ||
- | -(つづく) | + | -2004.03.04 |
+ | --がちゃぴんPCが十分に静かになって、改めて思ったこと。「蛍光灯がうるさい!」(笑)。 | ||
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+ | * おまけコーナー | ||
+ | -このページを見て、僕も私もがちゃぴんほしい、という声が寄せられています。 | ||
+ | --そのほとんどの人は、がちゃぴんの特徴であるPCカードにほれたわけではなくて、その徹底した静音性と消費電力の少なさに関心があるようです。 | ||
+ | -そんなあなたには、EPIA-TC6000Eがおすすめです。 | ||
+ | --http://www.watch.impress.co.jp/akiba/hotline/20040221/etc_epiamiitc.html | ||
+ | -今は品切れ中のようですが、多分そのうち復活して、値段ももうちょっと安くなるでしょう。気長に待てるのなら、オークションに出てくるのを待つのも手です。 | ||
+ | -これに2.5インチのHDDとSO-DIMM(DDR266)をつけて、適当なケースに収めてしまえば完成です。 | ||
+ | --2.5インチHDDですが、僕のように普通に使うならどの機種でもかまわないと思います。BIOSの設定やOSの設定で、10分くらいアイドルが続いたらモータを止めるように指定しておくといいです。回転数が遅いほうが静かです、たぶん。 | ||
+ | --もしファイルサーバなどの用途に使うのなら、[[Travelstar E7K60:http://www.hgst.com/japanese/products/travelstar/e7k60.html]]のような、連続稼動対応ドライブがおすすめです。 | ||
+ | -そしてお金に余裕があるときに、PCカードスロットをつければ、そのときからがちゃぴんアルファになります。 | ||
+ | -僕にお金と時間があったら、がちゃぴんアルファ販売をやりたいですね。EPIA-TC6000EとケースとDC12Vアダプタと256MBメモリと12cmファンのセット。オプションでHDDを選択。一番安い40GBのHDDコースで、全部新品パーツ合計39,800円、送料、消費税込み、みたいな。まあどう考えても僕側の赤字なのですが、PCパーツ屋さんと相談して10個くらいまとめ買いするからまけてー、っていってがんばります。フロントPCカードスロット+USB2.0カードリーダ付きは46,800円ってことで。 | ||
+ | --でもお金も時間もないからそんなことできない・・・。 | ||
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