8: 2009-11-17 (火) 12:08:14 [6] | 現: 2024-01-08 (月) 12:58:56 k-tan[7] [8] | ||
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- | * naskでOSASKアプリを作ってみよう、のページ | + | TITLE:x |
+ | * naskでOSASKアプリを作ってみよう、のページ [#j877c256] | ||
-(by [[K]], 2004.12.11) | -(by [[K]], 2004.12.11) | ||
-そもそもnaskってなによ、っていうのがあると思いますが、naskは[[K]]が作ったアセンブラです。 | -そもそもnaskってなによ、っていうのがあると思いますが、naskは[[K]]が作ったアセンブラです。 | ||
--より詳しくはこちら → [[Z:GO/nask]] | --より詳しくはこちら → [[Z:GO/nask]] | ||
- | *** まずは開発環境の入手 | + | *** まずは開発環境の入手 [#y31fc570] |
-この記述は数ヶ月以内に更新されそうですが、とりあえず現状重視で。 | -この記述は数ヶ月以内に更新されそうですが、とりあえず現状重視で。 | ||
//-[[downloads/dev]]のページへ行って、''最新版''のところの、「osa_dir2」というやつをダウンロードしてください。 | //-[[downloads/dev]]のページへ行って、''最新版''のところの、「osa_dir2」というやつをダウンロードしてください。 | ||
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-これをどこでもいいですので、適当なところに解凍します。 | -これをどこでもいいですので、適当なところに解凍します。 | ||
- | *** プロジェクト作成 | + | *** プロジェクト作成 [#g7cfda6c] |
-次に、新規にアプリを作りますので、z_new_oというディレクトリを探してください。これをコピーして、同じディレクトリにペーストします。すると、「コピー ~ z_new_o」とかいう名前のフォルダができます。これを「naskhelo」にリネームしてください。 | -次に、新規にアプリを作りますので、z_new_oというディレクトリを探してください。これをコピーして、同じディレクトリにペーストします。すると、「コピー ~ z_new_o」とかいう名前のフォルダができます。これを「naskhelo」にリネームしてください。 | ||
--もちろん他の好きな名前でもいいですよ。 | --もちろん他の好きな名前でもいいですよ。 | ||
Line 19: | Line 20: | ||
-最後にnaskheloの中で 右クリック→新規作成→テキストドキュメント とやって、新規テキストドキュメントを作ります。そしてこれを、「naskhelo.nas」に改名します。拡張子を変更するとどうたらこーたらとかいいますが、無視してOKしてください。 | -最後にnaskheloの中で 右クリック→新規作成→テキストドキュメント とやって、新規テキストドキュメントを作ります。そしてこれを、「naskhelo.nas」に改名します。拡張子を変更するとどうたらこーたらとかいいますが、無視してOKしてください。 | ||
- | *** ソース作成 | + | *** ソース作成 [#h0130fbb] |
-さて、それではnaskhelo.nasを開いて、以下のソースをがしがしと入力してください。 | -さて、それではnaskhelo.nasを開いて、以下のソースをがしがしと入力してください。 | ||
--ニーモニックやレジスタ名が大文字になっていますが、もちろん小文字でも構いません。 | --ニーモニックやレジスタ名が大文字になっていますが、もちろん小文字でも構いません。 | ||
Line 42: | Line 43: | ||
CALL 0xc7:0 | CALL 0xc7:0 | ||
; 永久スリープなので帰ってこない | ; 永久スリープなので帰ってこない | ||
+ | |||
[SECTION .data] | [SECTION .data] | ||
ALIGNB 4 | ALIGNB 4 | ||
+ | |||
func_init: | func_init: | ||
DD 0x0004, work, 0x0000 | DD 0x0004, work, 0x0000 | ||
; ファンクション番号0x04(API初期化), ワークエリアのポインタ, 終了ファンクション番号0x00 | ; ファンクション番号0x04(API初期化), ワークエリアのポインタ, 終了ファンクション番号0x00 | ||
+ | |||
func_openwin: | func_openwin: | ||
DD 0x0020, window, 0x0200, 18 * 8, 3 * 16, 0x0000 | DD 0x0020, window, 0x0200, 18 * 8, 3 * 16, 0x0000 | ||
; ファンクション番号0x20(ウィンドウオープン), window構造体のポインタ, スロット番号0x200, xサイズ(ドット単位), yサイズ(ドット単位), | ; ファンクション番号0x20(ウィンドウオープン), window構造体のポインタ, スロット番号0x200, xサイズ(ドット単位), yサイズ(ドット単位), | ||
; 終了ファンクション番号0x00 | ; 終了ファンクション番号0x00 | ||
+ | |||
func_titlebox: | func_titlebox: | ||
DD 0x0028, 0x1000, wintitle, 0, 8, 1, 0, 0, window, 0x00c0, 0, 0x0000 | DD 0x0028, 0x1000, wintitle, 0, 8, 1, 0, 0, window, 0x00c0, 0, 0x0000 | ||
Line 60: | Line 61: | ||
; xサイズ(キャラクタ単位), yサイズ(キャラクタ単位), 表示x位置0, 表示y位置0, window構造体のポインタ, | ; xサイズ(キャラクタ単位), yサイズ(キャラクタ単位), 表示x位置0, 表示y位置0, window構造体のポインタ, | ||
; 標準キャラクタセット使用(0x00c0), リザーブ0, 終了ファンクション番号0x00 | ; 標準キャラクタセット使用(0x00c0), リザーブ0, 終了ファンクション番号0x00 | ||
+ | |||
func_settitle: | func_settitle: | ||
DD 0x0040, 0x1000, 0, 0, wintitle, 0, 0, 0, 8, "naskhelo", 0x0000 | DD 0x0040, 0x1000, 0, 0, wintitle, 0, 0, 0, 8, "naskhelo", 0x0000 | ||
; ファクション番号0x40(テキスト表示), オプション0x1000(8bitキャラクタモード), 表示x位置0, 表示y位置0, textbox構造体のポインタ, | ; ファクション番号0x40(テキスト表示), オプション0x1000(8bitキャラクタモード), 表示x位置0, 表示y位置0, textbox構造体のポインタ, | ||
; 文字色0, 背景色0, キャラクタコードオフセット0, 文字数8, 文字列"naskhelo", 終了ファンクション番号0x00 | ; 文字色0, 背景色0, キャラクタコードオフセット0, 文字数8, 文字列"naskhelo", 終了ファンクション番号0x00 | ||
+ | |||
func_sleep: | func_sleep: | ||
DD 0x0018, 0x0001, 0, 0, 0x0000 | DD 0x0018, 0x0001, 0, 0, 0x0000 | ||
; ファンクション番号0x0018(シグナル関係の処理), オプション1(スリープ), パラメータ0, パラメータ0, 終了ファンクション番号0x00 | ; ファンクション番号0x0018(シグナル関係の処理), オプション1(スリープ), パラメータ0, パラメータ0, 終了ファンクション番号0x00 | ||
+ | |||
ALIGNB 16 ; 本当はalign8で十分(ただの気分で16にしてしまった) | ALIGNB 16 ; 本当はalign8で十分(ただの気分で16にしてしまった) | ||
work: | work: | ||
Line 78: | Line 79: | ||
RESB 64 ; テキストボックス構造体 | RESB 64 ; テキストボックス構造体 | ||
RESB 8 * 1 * 8 ; 8文字分 | RESB 8 * 1 * 8 ; 8文字分 | ||
+ | |||
- | + | *** どうやってアセンブルするの? [#q4b118d4] | |
- | *** どうやってアセンブルするの? | + | |
-まず、コンソールを開きます。開き方は使っているOSによって違います。 | -まず、コンソールを開きます。開き方は使っているOSによって違います。 | ||
--Win2000, WinXPなどのNT系: !cons_nt.batをダブルクリック | --Win2000, WinXPなどのNT系: !cons_nt.batをダブルクリック | ||
Line 90: | Line 91: | ||
--tolset08で作った場合は多分127バイトです。 | --tolset08で作った場合は多分127バイトです。 | ||
- | *** どうやってテスト実行するの? | + | *** どうやってテスト実行するの? [#xa59c86f] |
-同じくコンソールから、make runとだけうってEnterを押してください。 | -同じくコンソールから、make runとだけうってEnterを押してください。 | ||
-しばらく待っていると、勝手にOSASKがエミュレータ環境で起動します。 | -しばらく待っていると、勝手にOSASKがエミュレータ環境で起動します。 | ||
Line 96: | Line 97: | ||
-うまくいけばウィンドウが表示されます。 | -うまくいけばウィンドウが表示されます。 | ||
- | *** ほかのアセンブラになれている人へ | + | *** ほかのアセンブラになれている人へ [#a0a46fbd] |
-naskはMASMとかとは少し文法が違います。NASMの文法とほとんど同じです。 | -naskはMASMとかとは少し文法が違います。NASMの文法とほとんど同じです。 | ||
-GLOBAL文はいわゆるPUBLIC文です。 | -GLOBAL文はいわゆるPUBLIC文です。 | ||
Line 110: | Line 111: | ||
--NASMもnaskでも、DBなどでdup構文を使うことはできません。 | --NASMもnaskでも、DBなどでdup構文を使うことはできません。 | ||
- | *** ほかのOSのAPIになれている人へ | + | *** ほかのOSのAPIになれている人へ [#h35f30db] |
-OSASKではAPI呼び出しはメモリを経由したポインタ渡しです。メモリにファンクション番号とパラメータを並べて、その先頭アドレスをEBXにいれて、CALL 0xc7:0をするだけです。正常終了する限りにおいて、EBX以外のレジスタは保存されます(ファンクション0x04を除く)。フラグは保存されません。 | -OSASKではAPI呼び出しはメモリを経由したポインタ渡しです。メモリにファンクション番号とパラメータを並べて、その先頭アドレスをEBXにいれて、CALL 0xc7:0をするだけです。正常終了する限りにおいて、EBX以外のレジスタは保存されます(ファンクション0x04を除く)。フラグは保存されません。 | ||
-毎回.dataセクションにパラメータをだらだら書かないといけないのか、という誤解をする人がいますが、そんなことはありません。スタック渡しっぽいことも簡単にできます。たとえばfunc_initの呼び出しは、以下のようにやってもいいのです。 | -毎回.dataセクションにパラメータをだらだら書かないといけないのか、という誤解をする人がいますが、そんなことはありません。スタック渡しっぽいことも簡単にできます。たとえばfunc_initの呼び出しは、以下のようにやってもいいのです。 | ||
Line 122: | Line 123: | ||
--ということが面倒極まりないので、普通は全部のデータを.dataセクションにおきます。リードオンリーのデータも.dataセクションに置いちゃいます。そうすればややこしいセグメントに悩まされずに済みますからね。 | --ということが面倒極まりないので、普通は全部のデータを.dataセクションにおきます。リードオンリーのデータも.dataセクションに置いちゃいます。そうすればややこしいセグメントに悩まされずに済みますからね。 | ||
- | *** 雑な説明 | + | *** 雑な説明 [#xe58b860] |
-結局のところ、これはAPI呼び出しCALLを5回やって、5つのAPIを実行しているだけです。 | -結局のところ、これはAPI呼び出しCALLを5回やって、5つのAPIを実行しているだけです。 | ||
-OSASKのAPIでは、必ず最後に終了ファンクション0x0000があります。これを書かないと、その次も通常ファンクションだとみなされます。逆にこの例の場合、5つのファンクションをつなげることもできるわけです。そうすればCALLは1回で済みます。 | -OSASKのAPIでは、必ず最後に終了ファンクション0x0000があります。これを書かないと、その次も通常ファンクションだとみなされます。逆にこの例の場合、5つのファンクションをつなげることもできるわけです。そうすればCALLは1回で済みます。 | ||
Line 136: | Line 137: | ||
-それぞれについてパラメータの意味などは上記の説明を参考にしてください。 | -それぞれについてパラメータの意味などは上記の説明を参考にしてください。 | ||
- | *** もっと詳しく説明してくれー | + | *** もっと詳しく説明してくれー [#kb19841c] |
-そのうちやるかもしれません。このページは長くなったので別のページで。 | -そのうちやるかもしれません。このページは長くなったので別のページで。 | ||
-ほかのAPIとかも。 | -ほかのAPIとかも。 | ||
Line 146: | Line 147: | ||
--[[GUIGUI00_man]] | --[[GUIGUI00_man]] | ||
- | * こめんと欄 | + | * こめんと欄 [#e89ccf35] |
-直ってしまったので、勝手に修正してしまいました。コメントアウトしてあります。 -- ''Zakky'' SIZE(10){2004-12-11 (土) 20:23:30} | -直ってしまったので、勝手に修正してしまいました。コメントアウトしてあります。 -- ''Zakky'' SIZE(10){2004-12-11 (土) 20:23:30} | ||
-どうもありがとう。助かりました。 -- [[K]] SIZE(10){2004-12-11 (土) 20:52:16} | -どうもありがとう。助かりました。 -- [[K]] SIZE(10){2004-12-11 (土) 20:52:16} | ||
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-naskでAPI引数が分かりにくいと思う人は, nasmでマクロを使おう! と言ってみるテスト。私のnasmアプリはほぼ全てそう。 -- [[I.Tak.]] SIZE(10){2004-12-17 (金) 11:54:54} | -naskでAPI引数が分かりにくいと思う人は, nasmでマクロを使おう! と言ってみるテスト。私のnasmアプリはほぼ全てそう。 -- [[I.Tak.]] SIZE(10){2004-12-17 (金) 11:54:54} | ||
-tolset08を前提に改訂。 -- [[K]] SIZE(10){2005-01-28 (金) 22:49:31} | -tolset08を前提に改訂。 -- [[K]] SIZE(10){2005-01-28 (金) 22:49:31} | ||
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