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[OSASK 00116] abcdw006.


  こんばんは、川合です。

  abcdw006をリリースしました。比較的大きなサイズのアプリでのみ、
従来とのバイナリ互換が損なわれています。説明するのがめんどくさい
ので詳しいことはドキュメントを見てください。

  abcdw005までの環境で製作したバイナリは、場合によってはabcdw006
以降で正常動作しません。もし「ぐいぐい01」アプリを作る場合は、
abcdw006以降用のefg01や開発ツールを使ってください。ソースレベル
での非互換性はありませんので、abcdw005向けのアプリもmakeし直すだ
けで確実に動きます。

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・abcdw006アーカイブについて                      2008.11.28 川合秀実

  このソフトウェアはバイナリもソースもドキュメントもすべて川合に著作権があり、
ライセンスはKL-01です。

  この中には7個のソフトウェアが入っています。

  このリリースでは、win32版のefg01のバージョンアップとtolsetツールの新efg01対
応版がメインです。これらは基本的に従来のtolsetの上位互換になっているので、簡単
に差し替えられます。ということで、簡単なインストール方法を紹介します。

  以下のファイルをtolsetの中のz_toolsやguigui01ディレクトリに全て上書きコピー
してください。
    ・このアーカイブのルートにある.g01ファイル(計4ファイル)
        bim2g01.g01, golib00.g01, nask.g01, obj2bim.g01
    ・このアーカイブのルートにあるefg01.exe
    ・このアーカイブのルートにあるguigui01ディレクトリの中のguigui01.h
これでおしまいです。きちょうめんな人は、obj2bim.exeなど.exe版のツールを削除し
てください(どうせ使わないので)。ディスクがすっきりします。ただし、全部消して
いいわけではありません。まだ.g01化できていないツールもあるのです。ですから、対
応する.g01があるのを確認しながら作業してください。

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・abcdw006について

  abcdwというのは開発コードネームで、本当の名前はefg01といいます。これは「
Executer For Guigui01」の略で、要するに「ぐいぐい01」のアプリを実行するため
のソフトウェアです。「ぐいぐい01」はOSASK-HBおよびOSASK ver.4.9以降でサポ
ートされる予定の、OSASKの新アプリ形式です。

  abcdwはefg01のwin32版で、つまりWindows上でOSASKアプリを実行できるのです。
エミュレータなしで。abcdというコードネームはefg01という名前から連想して決めま
した。深い意味はありません。

  使い方は、 efg01 hellok1.g01 とするだけです。これでhellok1.g01というアプリが
実行されます。

  前バージョンのabcdw005からの変更点は次の通りです。圧縮に関係しているrjcとい
う関数の仕様を少し変更しました。またAPIを一つ増やしました。なおこの仕様変更に
より今まで僕がリリースしてきたabcdw004以降対応アプリのうち、golib00、nask、
obj2bimだけは正常に動作しなくなっています。そのため、このアーカイブではmakeし
なおしたものをバンドルしています。

  ここでこのアーカイブの内容とは直接関係ないのですが、ニュースです。以前64bit
のOS開発として活発に開発されていた「おれんじぺこ」が、最近になってさっきゅんさ
ん自身による開発終了と引き換えに、オープンソースとしてリリースされることになり
ました。そしてその中には「おれんじぺこ」上で動作可能なefg01である、efg01.comが
バンドルされています(昨日のリリースでは、abcdw005互換のefg01と、2つの.g01ファ
イルがバンドルされていました)。

  参考: http://pc11.2ch.net/test/read.cgi/os/1210906926/ の53番さんの発言

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・bim2g01hについて

  .bimファイルから.g01ファイルを生成するためのツールです。

  これはabcdw005にバンドルされていたbim2g01gのrjc処理を新APIのjg01_rjc()を使う
ように書き換えただけです。これで今回のrjc関数の仕様変更に対応でき、その上アプ
リのサイズも少し小さくなりました。なお以前のbim2g01gで.g01ファイルを生成するこ
とも一応できますが、その場合、そのアプリはこの新efg01以降では動かない可能性が
あります。

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・calc0について

  コマンドライン簡易計算機です。 >efg01.exe calc0.g01 1+2*3 のように使います。

  abcdw003にバンドルしていたものと機能的には同じです。abcdw004以降に対応したバ
イナリをリリースしていなかったことに気付いたので、今回リリースしました。コマン
ドラインを取得するAPIの仕様の違いから、少しだけabcdw003版と比べてサイズが増え
ています。

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・chars1について

  コンソールにキャラクターコード0x20から0x7eまでの文字を出力します。

  以前chars0という名前でabcdw000向けにリリースしたものを、abcdw004以降に対応す
る形式に書き直したものです。内容は変わっていません。サイズも変わっていません。

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・golib00について

  一つまたは複数の.objファイルをまとめて.libファイルを作ります。もしくは逆に
.libから.objファイルを取り出します。COFFフォーマット用のライブラリアンです。

  今回efg01の仕様変更によりバイナリが動かなくなったので、makeしなおしたバイナ
リをバンドルしました。サイズが2バイト減りました。ソースは全く変わっていません
が、ついでなので入れておきました。

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・naskについて

  OSASK界ではおなじみのx86用のアセンブラです。

  今回efg01の仕様変更によりバイナリが動かなくなったので、makeしなおしたバイナ
リをバンドルしました。サイズが6バイト増えました。ソースは全く変わっていません
が、ついでなので入れておきました。

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・obj2bim4fについて

  一つまたは複数の.objファイルをスタティックリンクし、.bimファイルを生成します
。

  今回efg01の仕様変更によりバイナリが動かなくなったので、makeしなおしたバイナ
リをバンドルしました。サイズが1バイト減りました。ソースは全く変わっていません
が、ついでなので入れておきました。

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  次回予告

  先日naskの「ぐいぐい01」化が完了したので、これであとはcc1が「ぐいぐい01」化
できれば、「30日でできる!OS自作入門」の開発はいろんなところでできるようになる
はずです(ただこの場合makeがないので、OSによってはMakefileの代わりにバッチファ
イルやシェルスクリプトで代用する必要はありますが)。もちろんOS自作入門のために
「ぐいぐい01」化をやってきたというわけではないのですが、しかし一つの目標にはし
ています。

  そのcc1ですが、まとまった時間を取れる見込みが全くないので、年内のリリースは
多分無理だと思います。どうもすみません。

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・リンク

    http://osask.jp/boyaki04.html
    http://wiki.osask.jp/?GUIGUI01/man0000
    http://wiki.osask.jp/?GUIGUI01/memo02
    http://wiki.osask.jp/?GUIGUI01/memo04
    http://wiki.osask.jp/?OSASK-HB
    http://wiki.osask.jp/?OSASK-HB/0001
    http://community.osdev.info/?GO

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  それでは。

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    川合 秀実(KAWAI Hidemi)
OSASK計画代表 / システム設計開発担当
E-mail:kawai !Atmark! osask.jp
Homepage http://osask.jp/


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