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[OSASK 950] Re: 続「OSASKのファイルシステム」



  こんにちは、川合です。


Tetsuya ITO さんは 2000/07/04 06:44:46 の「[OSASK 946] Re: 続「O
SASKのファイルシステム」」で書きました:

>>   ただ、これは知っておいてもらいたいのですが、このように信頼性を
>> 高めたり高度な機構を追加して行くことは、それだけ負担増ということ
>> になります。ファイルシステムのプログラムは長くなりますし、アクセ
>> スも遅くなるでしょう。しかし、それさえ我慢できれば、OSASKはどん
>負荷増なのは判っています。
>ところが、我が家で実験的にLinux上でReiserFSという、ジャーナルファイルシ
>ステムを使っているのですが、これが全然遅くなくて気に入ってます。
>ということで、スピードに関しては開発者のガ・ン・バ・リ・ド・コ・ロ♪

  これは、ちょっと違うかもしれません。

  きっと、履歴を持たないファイルシステムは、もっと速くできたはず
なのです。それがどこかに手抜きがあって、そんなに速くなかったせい
で、速度差を感じないのでしょう。

  それとも、ハードディスクアクセスはバックグラウンドで行われるの
で、多少、負荷が増えても実感できないのかもしれません。・・・だと
すれば、採用しない理由はありません。わずかな負荷で、信頼性が増え
るんですから。

>>   僕はとりあえず、信頼性よりも効率や速度を重視したファイルシステ
>> ムを構築します。その後に、他の目的に重心をおいたファイルシステム
>> を作るでしょう。
>ですね。書いててこの機能はOSASKの開発ポリシーから外れてるなぁって思いま
>したし。

  そんなことはないです。

  OSASKで一番大事なのは、「安定していること」です。安定していな
かったら、どんなにコードがコンパクトで実行速度が速くても、ほとん
ど意味が無いと思っています。

  だから、信頼性の追求は意味のあることです。今回は、ソフトウェア
上の信頼性ではなく、ハードウェアのトラブルをフォローするための信
頼性であり、少し種類が違いますが、重要なことであると僕は考えてい
ます。

  それに、OSASKは他のOSに負けてはいけないのです。Linuxにできて、
OSASKにできないなんて、僕には我慢できません。まあ、最悪でも、Lin
ux上のファイルシステムをごっそり持ってくることは可能なので、同等
の環境は実現できるはずです。できれば、上回りたいんだけどね。

  ・・・ということで、開発ポリシーから外れているってことはないで
す。


  それでは。

--
    川合 秀実(KAWAI Hidemi)
川合堂社長 / OSASK計画総指揮 / カーネル開発班
E-mail:kawai !Atmark! imasy.or.jp
Homepage http://www.imasy.or.jp/~kawai/