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[OSASK 2527] from OSASK BOARD
このメールは、OSASK伝言板に書き込まれた内容です。
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http://www.imasy.or.jp/~mone/osask/index.cgi?REFER=3c045bc1_14eab
From: LightCone
Message-ID: 3c045bc1_14eab
Date: 2001/11/28 12:36
Subject: Re: OSASK の将来性に対する個人的見解
他にも沢山の問題点を含んでいるように思いますが、かなり
大きな問題は、次のセンテンスに集約されていると思います。
> そして僕がほとんどこれ
>らのOSを研究しないで得られたプログラムが既に勝(まさ)ってい
>るのに(今のところ明確に劣っている点はないのに)、勉強に時間
>を費やすというのは果たして賢明なことなんでしょうか。
私が見る限り、私が5年位前に作ったPC-9801 用の 32 BIT OS
の方が、まだ、基礎がしっかりしているくらいだと思います。
今は、眠らせてありますが、あらゆるディスクデバイスにアクセス
出来ましたし、FAT のファイルシステムも問題なく読み書き
できました。また、WATCOM C/C++ で作成した中間ファイルを、
独自のンカでリンクすることで走行させることも可能でした。
また、メモリ保護システムは、ほぼ完全で、アプリケーション
レベルでのセキュリティーホールは、その時点では存在
していませんでした。仮想メモリなどもほぼ完成していました
し、他の 16 BIT OS をこの OS の保護下で、BOOT すること
も可能でした。その上で、Vz エディタや FMP などの走行
を確認しました。また、タスク切り替えもサポートしていた
ので、Vz エディタを起動中に、32BIT OS のコンソールに
戻って何かやることも可能でした。実は、DPMI もサポート
していたので、MS-DOS から XMS メモリなども利用できました。
しかし、PC-9801 離れが激しくなってきたので、
この OS が普及する可能性は非常に低いと判断し、
開発中止にしいました。仮想モードで BIOS を利用
していたので、PC/AT に移植することは不可能では
ないと思いますが。
なお、現状の OSASK 程度のものなら、SystemSelector など
のブート選択プログラムの独自 OS と余り変わらないような
気がします。
そもそも、OS を作れる人は、ものすごく沢山います。みんな
競争が激しいことが分かった上で、開発に着手しないだけだと
思います。
むしろ、C コンパイラなどの開発環境は、フルセットで
作れる人は少ないように思います。これを考慮すると、
OS の成功の一つのかぎは、C コンパイラを用意できるか
どうかだと思います。GCC などでもいいかもしれませんが、
デバッガなどが余り評判がよくないようですので、なかなか
最近の Microsoft 製の優秀な開発環境に勝てるかどうかは
難しいところです。