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[OSASK 2533] from OSASK BOARD



このメールは、OSASK伝言板に書き込まれた内容です。
この書き込みに返事を書く場合は、下のURLから書き込みを行なって下さい。


http://www.imasy.or.jp/~mone/osask/index.cgi?REFER=3c048177_591b

From: LightCone
Message-ID: 3c048177_591b
Date: 2001/11/28 15:17
Subject: Re: Re: OSASK の将来性に対する個人的見解

こんにちは。

>僕の文章のどんなところが良くなかったのか指摘して、僕に弁解
>の機会を与えてほしいです。

 分かりました。ただ、私自身も文章力や読解力がそれほど
強い方ではないので、真のポイントを適切に指摘できる
自信はありません。最終的にはご自分で反芻して深く
理解していただきたく思います。また、お願いしたいのは、
少なくとも、この文章を最後まで読んでから、1分間くら
いは、「休んでから」返答をして下さることです。


 第一に、文章を書くときの日本語は、話し言葉の日本語と
は似ているようで、結構違いがあるということも頭の片隅に
入れておく必要がある、ということです。話し言葉だと、
一回限りですし、また、どんな人でも文法上の間違いを
よく起こしているのではないでしょうか。私も、割と話す
のは速いほうなのですが、その反面、ちゃんと、主語・
述語の関係が合っていなかったり、構文的に間違った日本
語を話してしまう傾向があります。その傾向は、残念なが
ら、話言葉に限らず、書き言葉にする時でも直りません。
ですから、最低でも一度読み返さないと、自分で後で見た
ときに変な日本語になっている事がよくあります。
 実際に読み返してみると、本当に自分の伝えたいことが
今さっき自分で書いた文章では伝わらないことが、よく
分かってしまう場合もあります。

 頭の中では全く矛盾も無く、理路整然と物事を整理して
理解している方でも、文章を書く訓練が不十分だと、あ
たかも、前後の文章が「自己矛盾(self inconsistency)」
しているかのように読解されてしまうことがあります。
私も昔は文章に関して全く注意を払っていなかったために、

「読解力や理解力のある人なら、行間を読んでくれて、
 自分の思っていることを正しく理解してくれるはずだ。」

と勝手に思い込んでいました。しかし、実際の世の中には、
育ってきた環境や価値観が全く違う人たちも多くいらっ
しゃるので、そうそう簡単に行間は読んでもらえないもの
なのです。ですから、同じ意見を持っていても、記述の技量
が不十分であると、同じ意見だとはみなして貰えない場合が
往々にしてあります。

 前後の文章が矛盾しているように「読まれてしまう」と、
書き手の頭の中まで「混沌」としているように思われて
しまう危険があります。危険があるというより、そう
思ってしまうのも無理は無いと思います。

 川合さんの文章を見ていると、丁度このような状態なの
ではないかな、と私は感じます。一応、曲がりなりにも、
自分で OS を作成するだけのプログラミング技術がお有り
であることからして、決して、頭の中まで混沌とされてい
る分けではないと思いたいのですが、現在お書きになって
いる文章の性質からは、そうとは思えないような酷い混沌
状態であるかのように思えてしまいます。

 文章を記述する際に、私が多少の経験から学んだこと
は、「非常に些細なことでも気にせよ」ということで
す。私も学生時代には気付いていなかったのですが、
漢字一つの間違いであっても、文章の信憑性まで落ちる
らしいのです。そもそも、漢字の間違いなど、ある程度の
知的レベルの人なら犯すはずは無いのですが、コン
ピュータで文章を書く際には、手で書いていたら間違う
はずも無いような誤字を犯していることが多いようなの
です。そういう私自身、恥ずかしくなるほど大量の誤字が
入っており、読んでいる方が、そこを読むことで私の能力
まで疑っていたとしても不思議は無いと思っています。
でも、なるべく直すようには心がけているつもりで
す(でもなかなか直らないものですが、、、。)。

 もう一つのテクニック的なことは、「他人の発言の
引用は少なめにせよ」ということです。理由がよく分か
らないかもしれませんが、実はちゃんとした理由があ
ります。自分の文章中に相手の文章の引用を分散的に
行うと、他人が見たときに自分の言いたいことが、
理路整然と伝わりにくいことがあるのです。川合さんは、
あたかも会話のように文章を書いてますが、実際には、
相手の発言は既に終わっており、そのような書き方は
相手との無用な衝突を招きがちになります。そのため、
相手の一文一文に対する返答の形で書くのはさけ、自分の
中で意見をまとめて、一気に(長文でもいいと思います
が)、書いてしまうことが重要だと思います。

 さらに、文章だけでなく、そもそも頭の中でもよく考えを
まとめることが大事だと思います。断片的な考察では良く
ありません。よく全体を鑑みた上で、自分の意見は、何らかの
ある一つの意見に対して賛成か反対かをはっきりさせる必要
があると思います。そうでないと、読んだ人からは、しっかり
考察も出来ていない馬鹿ではないか、と疑われてしまう恐れ
があります。ある意見に対する答えは、よく考察すると、
基本的に白か黒か、または考察中か、分からないか、のどれか
にはっきり分かれるはずなのです。

川合さんがよく書く書き方に、
 「そうかもしれませんし、僕は反対はしていません。もし、
  それが正しければ、そうすればよいことです。」
と書いておいて、実際にはその方の意見をとりあえずは無視
(保留)してしまっている、というパターンがあるようです。
これに対する解釈は、大体次の通りです。

1.よく考えた上で、現状それを実行しようとしていないの
 だとすれば、相手が正しくない、と言っているのと同じこと
 です。

2.それが正しいかどうか判断する時間が無いか、何らかの
 情報的・技術的不足などにより、自分自身ではそれが正し
 いかどうか判断がついていない場合。本来は、
 「保留中」とか「検討項目に入れます」
 と書いておけば、余り反感をかわないのですが、上記の
 ような書き方だと、相手にとって失礼になる可能性
 もある、ということです。
 自分では後で検討するつもりでも、きっちりそれを
 書かないと、相手からは無視されているのではないか、
 または、馬鹿にされているのではないか、と思われて
 しまう可能性があるのです。
 色々な都合上、すぐに反応できないこと自体は何も
 構わない事だと思うのですが、日本語の書き方が
 よくないと、誤解を招いてしまいます。


まだ、書き足りないような気もしますが、今のところ
説明できそうなのは、以上のような事です。

今回も全体をよく読み、意見をまとめて返答してみてく
ださい。オープンソースプロジェクトのリーダーなのです
から、人と人とのコミュニケーション能力が最も必要に
なるはずですよね、、、。