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[OSASK 2974] from OSASK BOARD



このメールは、OSASK伝言板に書き込まれた内容です。
この書き込みに返事を書く場合は、下のURLから書き込みを行なって下さい。


http://www.imasy.or.jp/~mone/osask/index.cgi?REFER=3c48cd70_11dea

From: anonymous
Message-ID: 3c48cd70_11dea
Date: 2002/01/19 10:35
Subject: Re: Re: ファイルの概念

OSASKの独自性というのは仕組みそのものではなく観点であるという
解釈をしていいのでしょうか。どうも既存の仕組みを言い方をかえて
独自性のように言うのはうさんくさいイメージがあります。
せっかくなのでもっと実質的な部分をアピールして欲しいですが。

> OSASKはメモリをファイルとして扱っているわけではありません。メモリとい
>う概念がないのです。「メモリをファイルにする」という言い方は、たとえば、
>メモリをRAMディスク化して扱うことも含まれますが、OSASKはそういう観点に立
>っているのではありません(まあRAMディスクっぽいことも出来てしまうので、そ
>の辺は説明が難しいのですが)。
>
> OSASKはメインメモリをファイルキャッシュとしてのみ活用します。アプリケ
>ーションを作る際に、CPU内のキャッシュを意識しないで済むのと同じように、
>OSASKにはそもそもメインメモリなんてないと思うことは可能です。メモリをど
>れだけ積んでも、それでなんらかのリソースが増えたりすることはなく、単にア
>クセスが速くなるだけです。

メモリにはプログラムから見える「メモリ空間」と実際の「物理メモ
リ」があると思います。それに対してファイルというのはデータのあ
つまりをあらわす抽象概念ですよね。
まず、物理メモリが存在しないことはありえません。しかし、それを
アプリケーションから意識する必要は(普通は)ないでしょう。そこ
までは仮想記憶の最低条件です。
一方、プログラムが動作するにはなんらかのメモリ空間にアクセスで
きる必要があります。OSASKではそれを特定のファイルで管理し、HDD
のようなデバイス上に実体があり物理メモリ上にはそのキャッシュが
あると言っていると思います。それに対して例えばLinuxではメモリ
空間を割り当てる時には何にも関連づけられてなくて必要に応じてス
ワップファイルなり領域なりに割り当てられます。そして物理メモリ
がそのスワップファイルのキャッシュという位置付けという点では両
者は実質的には同じものだと思います。

> ファイルはもちろん、HDやFDなどのデバイス上に作ります。メモリ上に作るこ
>とはありません(メモリがないんですから)。ただテンポラリーファイルのように
>寿命の短いものは、キャッシュ上に生成されてアクセスされて削除されてしまう
>かもしれず、その場合は実メディアへのアクセスがありません。これも一種のRA
>Mディスクだと言われれば、否定はできません。

それを一種のRAMディスクだという人は少ないと思います。
それはダーティなデータをライトバックするための時間を一般的なも
のより極端に長く取っているだけでしょう。
普通は予期せぬクラッシュ時の損害を最小限にするため、重要な部分
(ファイル管理のための情報など)はあまり遅延書き込みしないもの
だとおもいます。

もしここで、メモリ空間用に生成されたファイルを識別して、それら
はクラッシュ時には破損してもかまわないというようになっている
(する)のであれば、それはまさしく既存の仮想メモリと同一なもの
ですね。