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[OSASK 3610] BOARD: Re: IPA 関係その2.



このメールは、OSASK伝言板に書き込まれた内容です。
この書き込みに返事を書く場合は、下のURLから書き込みを行なって下さい
http://www.imasy.org/~mone/osask/index.cgi?REFER=3cc21f8a_4015

2002/04/21 11:10
川合秀実

[OSASK 3607]へのレスです。

>テキストエディターのファイルサイズを比較するのであれば、アセンブラで記述されたものに限定すべきだと思います。
    (引用後略)

  たいへんよいご意見をありがとうございます。

  本当に条件をそろえるなら、確かにアセンブラで記述して比較するべきでしょ
う。しかし、それでは全てのプログラムをアセンブラで書くのか、という問題が
生じます。LinuxやFreeBSDの場合、基本的に多くのプログラムがC言語で書かれ
るという文化があり、またMenuetOSはほぼすべてのプログラムがアセンブラで書
かれるという文化を持ちます。やればできるとどんなに言っても、現実問題とし
てやられていなけれれば意味がありません。あの比較は、そういう現実問題を踏
まえたものであり、実在するエディターを前提にしました。

  ライブラリやコンパイラについても、もしLinuxがファイルサイズ問題を少し
でも気にしていれば、そういう用途に即したライブラリやコンパイラが提供され
ているはずで、そして広く利用される結果になったはずです。実際はそうではな
いからこそ、あのような結果になったのでしょう。

  それともし特定のライブラリが多くのアプリから利用されて、そしてそのせい
でどのアプリも肥大化しているというなら、どうしてOSはそのサービスをAPIと
して持っていなかったのでしょうか?そんな汎用的なサービスならAPIでサポー
トして、そのライブラリをコンパクトにした方がずっと理想的だったでしょう。
これこそAPI設計の優劣を反映していると僕には思えます。

  アセンブラで書きさえすればLinuxでもDOSと同レベルになるはずだというご意
見を僕は信じますが、しかしそれならC言語だけでも(必要な下位のライブラリを
自分で用意するなら)DOSの2倍程度に収まるはずです。C言語とアセンブラの本質
的な差はその程度だと僕は信じています。

>プログラム経験者にはこのようなことは指摘しなくてもわかりきったことですが、プログラム未経験者にはよくわからないと思うのでC言語でかかれたものを比較対象にいれる場合はその辺を詳しく説明すべきでは?

  おっしゃる通りかもしれません。ただ、僕があのページで指摘したいことはLi
nuxがDOS並みにできないということではありません。世間一般に知られているア
プリケーションサイズのオーダーはこのようなものだと言いたいだけです。趣旨
から外れたことを詳しく説明するのは気が引けます。

  そもそもLinuxでは実行バイナリのファイルサイズなんかよりも、ソースレベ
ルの互換性とかそういうものを大切にしているのではないのですか?そうであれ
ば、気にしていない分野でDOSと大差がついても、問題にならないと僕は思いま
す。それぞれのOSには得手不得手があって当然だと僕は思っています。