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[OSASK 3616] BOARD: アプリのサイズ.
このメールは、OSASK伝言板に書き込まれた内容です。
この書き込みに返事を書く場合は、下のURLから書き込みを行なって下さい
http://www.imasy.org/~mone/osask/index.cgi?REFER=3cc296f1_630f
2002/04/21 19:39
川合秀実
[OSASK 3614]へのレスです。
>現時点で、OSASKやMenuetOSに文化論を適用するのは時期尚早だと思います。
僕はこの意見に賛成できません。たとえばMenuetOSは「アセンブラが最高の言
語である」という思想の元に構築されたOSです。もちろん、将来はこの思想を根
底に置かなくなるかもしれません。しかし今は、非常に重視しているようにみえ
ます。
OSASKはアプリのサイズにAPI設計の善し悪しが現れているという主張を一貫し
て持っています。この主張は永遠に変わらないなんて誰にも言えません。でも、
来年に違う主張になっているとは僕には思えません。
それなのに、なぜ現時点では時期尚早といえるのでしょうか。将来のことは分
かりませんが、現時点での文化を語ることはできないのでしょうか?
>>これこそAPI設計の優劣を反映していると僕には思えます。
>OSASKはAPI設計が優れているから冗長なライブラリが必要ではないとは思えません。単にそのようなライブラリが作成されていないだけだと思います。
冗長なライブラリがなくとも、今のOSASKアプリのようなものは容易に作れま
す。それでも「必要」なんでしょうか?・・・もちろん、標準的なライブラリは
提供されるべきです。サイズや実行効率なんてどうでもよくて、とにかく簡単に
移植を済ませたいという場合だってあるのですから。そういうライブラリは将来
間違いなく提供されます。しかしいつもそれを使うということはないでしょう。
おそらく将来には、多機能で巨大なライブラリが提供されることもあるでしょ
う。しかし僕はそのライブラリの内容が汎用的であると判断すればAPIに取り込
みます(仕様が流動的なら、確定するまではDLL化します)。OSASKでは使わないAP
Iは取り外せますし、再起動無しにAPIを追加・削除できるので、APIが多系統に
渡っていても問題はありません。
僕は過剰に大きなライブラリには、推奨を出しません。提供する機能がサイズ
に見合っていないと思えば、自分で書き直します。したがって、OSASKでは巨大
なライブラリはたまにしか使われないでしょう。
MMMさんによく考えていただきたいのですが、僕たちプログラマが一般にラ
イブラリを使うのは、「プログラミングで楽をする」ためです。この「楽」とい
うのは、コーディングの量を減らすことだけではなくて、将来の移植の手間を省
くことも含まれます。でもここでは移植のことは話題にしていないので、それは
考えないことにしましょう。それで、今のOSASKのプログラミングが他と比べて
それほど困難なのですか?(もちろんクロス開発だから不便だとか、デバッグが
非常にやりにくいということは僕も十分に承知しています。しかしここではそう
いうことを話題にしているのではありません)。高級言語を使うのも、楽をする
ためです。・・・OSASKは今のライブラリだけではそんなに不便なのでしょうか
?改良の余地は随所にあるでしょうが、たとえばWindowsやLinuxでのプログラミ
ングと比べてそれほど不便なのでしょうか?もしそれほど不便でないということ
なら、あえて冗長なライブラリを使う必要性はないということになります。
コーディング量を比較するなら、ソースサイズが参考になるでしょう。TEDITC
01のソースは35KBです。他のエディタのソースサイズは確認していませんが、そ
れらとくらべてTEDITC01のソースが極端に大きいとは、僕には思えません(僕の
勝手な想像です)。
もちろん、今のOSASKのライブラリはできることが少ないです。マウスの移動
を拾うことはまだできませんし、ボタンをウィンドウに配することもできません
。でも将来はそういう関数も追加されるでしょう。しかし関数が追加されても使
わなければいいだけです。ライブラリの使い方がややこしくなったりはしません
。ですからライブラリの未完成さを理由に、「だから今は扱いが簡単なのだ」と
いう結論に導くことはできません。
>>nuxがDOS並みにできないということではありません。世間一般に知られているア
>>プリケーションサイズのオーダーはこのようなものだと言いたいだけです。趣旨
>
>失礼な言い方かもしれませんが、OSASKやMenuetOSは世間一般には知られていません。
>
>私には何のために比較しているのかが意図が分かりません。
>比較するならばその意図を明確にしないといらぬ批判をあびかねません。
そうです、OSASKやMenuetOSは世間一般には知られていません。
僕が比較しているのは、「OSASKのアプリは確かに小さい」ということを主張
するためです。ですから比較からOSASKをはずすわけにはいきません。MenuetOS
を含めた意図は、MenuetOSもコンパクトなアプリサイズでは、引けを取らないOS
だからです。
そして僕は「アプリサイズが小さくできること」を「API設計の良さ」の証拠
として挙げているのです(f)。それだけです。
このどちらの意図も、該当ページ内に明記されています。