[OSASK 5119] Chuck2予告(Re: l2d3 !Atmark! bim2bin2).

  こんばんは、川合です。

  Chuck2の予定を書きます。

・未実装例外ハンドラの実装(参考:[OSASK 5107])
・OSASKによるリアルメモリ消費量が8KB未満に(註1)
・AT版ではキーボードインターフェースの初期化を簡素化(註1)
・OSASK.EXE内にl2d4展開ルーチンを搭載(EXE版もコンパクトに!)
・OSASK.EXE内にディスクイメージをバンドル可能(註2)
・直接起動ディスクのOSASK.SYS化(不良セクタ方式の取りやめ)
・ウィンドウタイトルサイズチェックルーチン搭載
・コンソールはChuck3へ延期
・ベータリリース予定日(目標):10/10

註1:

  まず、上記には註1が2つありますが、これはミスではありません。ど
ちらも深く関連しております。

  Chuck2ではAT版のキーボードインターフェース初期化を簡略化し、プ
ロテクトメモリの有効化などもbase内でやってしまいます。そしてプロ
テクトメモリの有効化が完了するまで、initの展開を始めません。逆に
言えば、initが実行される頃にはプロテクトメモリが使えるようになっ
ているので(ついでにいうとinit自身もプロテクトメモリに展開される
)、もはやリアルメモリは出番なしです。そんなわけで、リアルメモリ
の消費量はあっさりと減少する予定です。

  またこの方法ですと起動時に確保したメモリをプロテクトメモリ領域
へ再転送する必要がなくなるので、コードは単純になりますし、もしか
したら少し速くなるかもしれません。

  一方で、プロテクトメモリチェックが終わるまでデバイスの初期化が
始まらないので、起動時間が遅くなるかもしれません。トータルで見て
起動が速くなるか遅くなるかは現時点では不明です。しかし、仮に遅く
なるにしても、その差は0.1秒程度でしょう。

註2:

  今のOSASKで一番さみしいのは何かといえば、FDDがないと遊べないと
いうことではないでしょうか。FDDが無いパソコンは結構ありますし、
USB接続のものもあります。今のOSASKはこれらをサポートできませんで
した。またHDDだけでOSASKが起動できるかもしれないというのは、それ
だけでかなり魅力的です。

  これを実現するためのとても簡単な方法を思い付きました。それは、
OSASK.EXEにディスクイメージをくっつけてしまうことです。OSASK.EXE
はくっつけられたtek0圧縮ディスクイメージを、起動作業の一環として
ディスクキャッシュ内に展開します。これでOSASKは実ディスクにアク
セスすることなく、ディスクをアクセスしたつもりになってくれます。
もちろんDeleteはInsertを押すまで使用禁止です。Insertを押すときは
FDDにディスクを入れなければいけません。

  当然のことながら、OSASK.EXEを読み込むのはOSASKではなくDOSです
。DOSはいろんなデバイスが読めるので結果的にいろんなデバイスでOSA
SKを楽しめます。書き込みのライトバックはできませんが、それでもそ
れなりには楽しめるのではないでしょうか。また起動時にディスクイメ
ージを読み込んでしまうという意味では、MenuetOSのような使い勝手に
なるともいえます。

  なおOSASK.EXEにディスクイメージをくっつけるのはオプションです
。くっつけなくてもOSASKは起動します。この場合は従来通りの動作に
なります。なおOSASK.SYS(直接起動ディスク用のリロケート済みバイ
ナリ)には、とりあえずディスクイメージはつけないということにし
ます。つけられるようにもできますが、話がややこしくなりますので
。

  先ほどFreeDOSのインストールをして調べてみたのですが、FreeDOSで
は最大で490KB程度のEXEファイルが起動できます。ディスクイメージ無
しのChuck2が仮に60KBだとすれば、最大で430KBのディスクイメージを
くっつけられることになります。この430KBというのは、tek0圧縮をか
けて430KBという意味ですし、このディスクイメージ内にOSASK.EXEやOS
ASK.SYSをおいておく必要はありません。そう考えると、これはまあま
あの遊べるサイズではないかと思います。

  当然ですがTOWNSのDOSならさらに空きメモリが増えて大きなOSASK.EX
Eがロードできるので有利です。

  ここで一つ質問なのですが、CONFIG.SYSの内容を

SHELL=OSASK.EXE

としたら、COMMAND.COMはロードされなくなるのでしょうか?もしそう
なら、適当にFAT16のパーティションを作って、FreeDOSをインストー
ルして上記内容のCONFIG.SYSを作れば、もっと大きなOSASK.EXEまで対
応できて、しかも速く起動できると思います。

  さっきからやたらとFreeDOSにこだわっているのは、WinやDOSを持っ
ていない人を想定しているせいです。WinやDOSの、DOS互換起動パーテ
ィション(もしくは起動ディスク)でももちろんかまいません。

  さてChuck2をハードディスクにインストールしたら(厳密にはDOSを
インストールして、そこからOSASK.EXEを起動するわけですが)、どの
くらいの速さで起動できるでしょうか?楽しみです。

  それでは。

--
    川合 秀実(KAWAI Hidemi)
OSASK計画代表 / システム設計開発担当
E-mail:kawai !Atmark! imasy.org
Homepage http://www.imasy.org/~kawai/


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