[OSASK 5236] Re: gcc移植計画.

  こんばんは、川合です。毎度のレポートです。

  とりあえず、cpp0.exe、cc1.exe、cc1plus.exeはMinGWでmakeできる
ようになりました。これをいったんリリースするべきか、まだしないほ
うがいいか、ちょっと悩んでいます。

  というのは、こうして作ったcc1.exeなどでcpp0.exe、cc1.exe、cc1p
lus.exeの3つをmakeさせようとするとうまくいかないからです。これの
最大の原因はライブラリです。なぜだかよくわかりませんが、とにかく
MinGWのライブラリで代替させようとしてもいまいちうまくいかないん
です。

  しかし簡単なプログラムで試した範囲では、ライブラリヘッダをイン
クルードせずに適当なプロトタイプを書いてやるとか、もしくはそのプ
ロトタイプを書き並べただけの簡易ヘッダをインクルードしてやると、
あっさりとコンパイルできて、そのオブジェクトをMinGWのリンカでリ
ンクしてやることもできます。また試した範囲では、このようにライブ
ラリヘッダを自作すれば、lccのリンカとスタートアップルーチンを併
用するのにも成功しています(これは小さいし、ちゃんと動く!)。

  ということで、自作の標準ライブラリヘッダを用意できれば、おそら
くこの問題は解決します。これはそんなに難しくないでしょう。

  明日は、src30のベータリリースを予定しています。そのため、gcc移
植計画はあまり進まない予定です。その代わり、今後の方針を詳しく説
明したいと思っています。

  それでは。

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    川合 秀実(KAWAI Hidemi)
OSASK計画代表 / システム設計開発担当
E-mail:kawai !Atmark! imasy.org
Homepage http://www.imasy.org/~kawai/


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