こんにちは、川合です。 これはOSASK/AT ver.4.0でこんなことをしようと思います、という話 です。 ええと、OSASK-Wikiをご覧の方はもうご存知かと思いますが、8/29に 発売された「DOS/V POWER REPORT 10月号」にはOSASK/AT ver.3.9が半 ページを割いて紹介されています。詳しいことは、以下のページをどう ぞ。 http://remo.s10.xrea.com/osawiki/pukiwiki.php?Events ここにも書いたのですが、どうもsetvesaで画面モードを切り替えて 使うということを知らないで、VGAモードだけで記事を書かれてしまい ました。VGAモードでは描画があまり速くないし、きれいでもありませ ん。 最初は、この記者さんはもうちょっとよく調べてから書いてほしかっ たなあと思ったのですが、しばらく考えているうちに、初めてOSASKを 使うという人にとっては、コンソールを開いて、vesalistだのsetvesa だのとやるのは、確かに敷居が高いかなあと思い始めました。 ということで、OSASK/AT ver.4.0のディスクイメージ版では次のよう な対策をやろうと思います。 1.デフォルトでsetvesa 3 0x117、setvesa -4 0x107にする これは、F3が1024x768の65536色モード、F4が1280x1024の256モー ドに設定されるということです。そしてさらに起動時にF3を押した状 態にもなります。・・・というのは、要するに上記内容をOSASK0.PSF に設定しただけです。 VESA-2が使えなかったり、上記の画面モードをサポートしていない 場合は、この設定は無視されます。 2.さらにV-800-32.PSFなどのファイルを用意する 1.の方法だけだと、フルカラーモードを使うにはやっぱりコンソ ールを使わなきゃいけない、ということになります。VRAMをたくさん 積んでいるから1280x1024で32bitカラーがいい、という人もいるでし ょう。そういう要望はできるだけかなえようと思いました。というこ とで、V-800-32.PSFというファイルを作ってみました。中身は、「se tvesa 0 0x115」です。 これと同様に、次のようなファイルも作りました。 V-640--8.PSF : 640x 480 256色 (0x101) V-640-16.PSF : 640x 480 65536色 (0x111) V-640-32.PSF : 640x 480 fullcolor (0x112) V-800--8.PSF : 800x 600 256色 (0x103) V-800-16.PSF : 800x 600 65536色 (0x114) V-800-32.PSF : 800x 600 fullcolor (0x115) V1024--8.PSF : 1024x 768 256色 (0x105) V1024-16.PSF : 1024x 768 65536色 (0x117) V1024-32.PSF : 1024x 768 fullcolor (0x118) V1280--8.PSF : 1280x1024 256色 (0x107) V1280-16.PSF : 1280x1024 65536色 (0x11a) V1280-32.PSF : 1280x1024 fullcolor (0x11b) これだけあれば、コンソールを使えなくても、結構VESAは使いこな せます。これをみると、あれ?1152x864がないぞ!と思うかもしれま せんが、1152x864はVESAの初期の規格には入っていない画面モードな ので、画面モード番号がビデオカードごとにまちまちで、あらかじめ 設定ファイルを作っておくことができないんです。 我ながら、これはどちらも結構使いやすいです。ということで、ver. 4.0のリリースをお待ちください。まあ待てない人は自分で同じような ファイルを作って、John9.2といっしょに使えばいいんですが。 それでは。 -- 川合 秀実(KAWAI Hidemi) OSASK計画代表 / システム設計開発担当 E-mail:kawai !Atmark! imasy.org Homepage http://www.imasy.org/~kawai/