[OSASK 6500] Re: sprintf.

  こんばんは、川合です。


松田新平 さんは 2003/09/26 01:03:43 の「[OSASK 6491] 言葉の意味
、背景となる情報、日本語と外国語と外来語とカタカナ語。。」で書き
ました:

>> 他のOSは
>> アプリが速くて小さくなるように設計されてはいないので、アプリはみ
>> んな大きいですし、遅いです。
>
>何のために設計されているのでしょう。私見では
>
>・過去との互換性(ソフト、ハードともに、、)をたもつため
>・GUIを手軽に使うため
>・船頭が多くなるため(比喩表現)

  僕は互換性のためだと思います。LinuxはUNIXとの互換性を守ろうと
しますし、Windowsは過去のWindowsとの互換性をとるのは絶対に妥協で
きないところだと思います。それで、それを念頭において設計してしま
うと、結局はそれに縛られて、あまり革新的な構造にはならないんだと
僕は思います。あまりにもかけ離れてしまうと、互換性が取れなくなる
という懸念もあるでしょう。

  OSASKはOS設計時には既存OSとの互換性を考えない、互換性はエミュ
レータで何とかする、という方針なので、そういうことはないわけです
。

  しかし、この小さくて速いということだけに関して言えば、そもそも
小さいことはよいことだ、という執念があるかないかの違いかもしれま
せん。きっと、小さいことがよいと思いさえすれば(=ユーザがその価
値に気が付いて、開発元にそういう要求をすれば)、たぶん他のOSもそ
れなりには小さくなるでしょう。

  僕はハードウェアはそれほどこの件には関係していないと思っていま
す。OSASKもWindowsもLinuxも同じハードウェア条件ですしね。それで
も、これだけ結果が違うわけです。

>>   プログラムは動きさえすればいい、なんていう考えはOSASKアプリの
>> 世界には無用です。そりゃまあ、プログラミングの勉強用に作っている
>> とか、試作段階ならそれでもいいですが、最終段階までそのままじゃあ
>> 早晩にそのアプリは見捨てられるわけです。
>
>動いているプログラムにパッチをあてるな、という言い方は、、?
>業務用であればあるほど、ミッションクリティカルであればあるほど
>そういわれているような気がします。

  それはええと、試作しているうちにとりあえず動くようになって、納
期が来てそのまま出荷、みたいな感じですか?・・・それで問題がない
のならそれでも構いません。ただ僕は、そういう流れをOSASKでの「標
準」にしたくないだけです。

  みんながみんな、プログラムなんて動きさえすればいいじゃん、なん
ていう態度でアプリを作るなら、OSとしてのOSASKが速さやコンパクト
さを追求する意味はほとんどありませんので。

  しかし、だからどんなプログラミングもアセンブラで書かなきゃいけ
ないんだ、なんてことは申しません。些細な努力だけでできることだけ
をやっていただければ十分です。それだけで大差が付くのですから。

  でも僕の個人的なセンスとしては、クリティカルならなおさら直した
い気はしますね。もちろん、運用中のものをいきなり手を加えるわけに
はいきません。コピーシステムを作って、十分にテストしてから本番に
回します。・・・パッチを当てたらおかしくなるほどの混乱ぶりは、僕
には我慢できませんので。動いているのが不思議とか、いつ止まっても
おかしくない、みたいな印象を持ちます。僕はそんなシステムはむしろ
嫌です。


  それでは。

--
    川合 秀実(KAWAI Hidemi)
OSASK計画代表 / システム設計開発担当
E-mail:kawai !Atmark! imasy.org
Homepage http://www.imasy.org/~kawai/

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