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[OSASK 645] ASKAサンプル.
こんにちは、川合です。
ASKAのリリースと同時に(もしかしたら、やや前後して)、初心者向
けサンプルを用意する、という方針を説明したら好評だったので、これ
についてもうちょっとばらします。
今までのOSASKの開発は「見栄え」がテーマでした。そしてこれからA
SKAができるまでのOSASKの開発の全ては、このASKA開発環境とサンプル
のためであると言えます。
ssizzで予定されているディスクアクセスは、WinやDOSとOSASKとの間
でファイル交換を可能にするため、であります。もしファイル交換が可
能になれば、Win上でソースを書き、OSASKでコンパイルすることが可能
になります。出来上がった実行ファイルをWin上に持ってきて圧縮をか
け、アップロードすることもできるようになるでしょう。そのためには
どうしてもディスクアクセスが不可欠だ、という判断の元に、ssizzの
段階でディスクアクセスに着手することになったのです。
また、簡易テキストエディターがその次に待っている理由は、デバッ
グの際にWinやDOSとOSASKの間を行ったり来たりするのはあまりに苦痛
だろう、というただそれだけの理由です。低機能でいいから、デバッグ
用の編集くらいには使えるへっぽこエディターがほしかったのです。
さて、では、どんな例がサンプルとして予定されているのでしょうか
?・・・それは、テキストベースのゲームです。
いきなり、OSのコアはこうなっている!・・・なーんてやっても初心
者にはつらいです。ということで、システムプログラムの例は全く出さ
ず、ひたすらアプリケーションの作り方を説明します。アプリケーショ
ンとは言っても、入力デバイスはキーボードとマウスだけ、出力はディ
スプレーだけ、というとてもしょぼいものです。でもこれだけでも、テ
キストベースのゲームなら作れると思うんです。テキストベースとは言
っても、アルファベットと数字と記号しか使えない、なんていう訳では
なく、アプリケーション側で外字を登録することができますから、素敵
なキャラクターを設計することができるでしょう。
そういう訳で、「ゲームを作る」という明確な目標に向かって、ASKA
の使い方や仕様の説明を書く予定です。これなら、多くの人に興味を持
ってもらえそうだし、プログラムの規模もそんなに大きくならないし、
アプリケーションなら暴走してもOSはびくともしないので、我ながらい
い案だと思っています。
これでASKAに慣れてもらえれば、その後にシステムルーチンを書くこ
ともそんなに苦痛ではないでしょう。
それでは。
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川合 秀実(KAWAI Hidemi)
川合堂社長 / OSASK計画総指揮 / カーネル開発班
E-mail:kawai !Atmark! imasy.or.jp
Homepage http://www.imasy.or.jp/~kawai/