このメールは、OSASK伝言板に書き込まれた内容です。 この書き込みに返事を書く場合は、下のURLから書き込みを行なって下さい http://www.imasy.org/~mone/osask/index.cgi?REFER=3d335c45_920c 2002/07/16 08:35 川合秀実 [OSASK 4049]へのレスです。 IPAと無関係とのことですので、タイトルを変えました。 冒頭のアセンブラのお話は趣旨がよくわからなかったので、とりあえずコメン トを控えます。すみません。 >(アプリケーションを)エミュレーターで動かしたらヤッパリ効率ダウンなんちゃうん? そのとおりです。少なくともOSASKネイティブで使うより遅いでしょう。 >ユーザーはエミュレーターで動かしてるアプリを多く使うことになると思う。 >OSそのものにはスケーラビティ無いんやから。 ここが違うんです。僕はそういう風に考えていません。anonymousさんのイメ ージは、「ネイティブでないアプリをエミュレータで動かすこと」が「エミュレ ータOS」なんだと思われているようですが、それは単に「普通のOS+エミュレー タ」の効果であって、「エミュレータOS」ではないんです。・・・まあこんな言 葉の定義にこだわっていてもしょうがないので、具体的なイメージで説明しまし ょう。 他の人たちは僕とは同じビジョンを持っていないかもしれませんが、僕は次の ようなビジョンを持っています。自分が使うアプリのおそらく8割以上は、OSASK ネイティブのアプリです。エミュレータはあまり使いません。日常的に使うのは テキストエディタ・Cコンパイラ・ASKAなどの開発環境や、メールソフト・webブ ラウザなど、限られています。これらだけなら移植できるでしょう。 時々Win用の新しいゲームが出たりして、それを遊んでみたいと思うかもしれ ません。そういうときにエミュレータにがんばってもらうわけです。僕はLindow sを使ったことはないのですが、あれはこういうスタンスで使っているのではな いでしょうか?つまり基本的には豊富なLinuxアプリを使いLinuxに足りないもの はWinアプリで補う、と。だって、もしLinuxのテキストエディタで十分なら、わ ざわざエミュレータ上の「メモ帳」を使うこともないでしょう。 だから、僕にとってはエミュレータが完備していることよりも、ネイティブの 効率が高いことの方がはるかに重要なのです(8割の方が重要ですから)。もちろ んネイティブの効率が高くても、エミュレータが弱くてWinとのデュアルブート しなければいけないとしたら、だんだん面倒になってWinオンリーに戻ってしま うかもしれません。だからもちろん、エミュレータは重要です。互換性問題をエ ミュレータに頼れるという前提の下で、ネイティブの効率の高さが一番重要なん です。効率が悪かったら、どんなにエミュレータがしっかりしていても一度だっ て使おうとは思いません。 僕はWordやExcelはあまり使いませんが、でもこれらもOSASK用に移植されるべ きだと思っています。エミュレータの性能が良くても、頻繁に使うなら移植され るべきです。幸い、最近はオープンソースのOfficeもあることですし、移植は可 能でしょう。