このメールは、OSASK伝言板に書き込まれた内容です。 この書き込みに返事を書く場合は、下のURLから書き込みを行なって下さい http://www.imasy.org/~mone/osask/index.cgi?REFER=3d335c80_9304 2002/07/16 08:36 川合秀実 [OSASK 4049]へのレスです。 >Windows側にOSASKのアプリケーションを実行する機能を追加した方が早いような気もする。 もし、日常的に使うアプリのほとんどがwin32用だったら、おっしゃるとおり WinにOSASKエミュレータを乗っける方が賢いやり方だと思います。でも僕はそう いう使い方を想定してはいません。そういう人は、OSASKエミュレータを作れば いいと思います。 >つまり、どのOSもエミュレータOSとなる可能性を持っているのであって、その考え方自体はWindowsNTだってもってる。 ということで、エミュレータOSの最重要事項はエミュレータを取り揃えること ではないので、残念ながら今のWinNTの設計方針はエミュレータOSではありませ ん。 >WindowsNTの今は亡きAlpha版はx86のアプリケーションを変換して実行することができた そのとおりです。でも、Alpha版のWinNTはAlpha用のOSとして最高性能を有し ているわけではありませんでした。 >CrusoeはそんなこといったらエミュレーターCPUだ。 Crusoeは、革新的なCPUだと僕は思います。でもこれは単に僕が無知なだけな のですが、Crusoeはネイティブの速度では圧倒的に速いのでしょうか。互換性を コードモーフィングソフトウェアに任せているから、CPUの方は速度向上へ集中 できるはずだと思うんですが・・・。いや、Crusoeは速度ではなくて消費電力と いう観点での効率化がメインなのかもしれません。ネイティブの消費電力量の小 ささでは、No.1なんでしょうか?・・・そうやって、なんらかの点でネイティブ での最高性能を有しているなら、「エミュレータCPU」と呼べると僕も思います 。 >考え方自体は新しいものではない。と、思う。 >それを違う切り口というか、微妙な切り方で新しく見せようとしているのではないか、という気がしてならない。 考え方が新しくはないということは、僕もそう思います。今まで最高性能のOS を作ろうとした人はたくさんいたでしょう。そして互換性の問題をエミュレータ で解決しようとした人もいたでしょう。この2つの問題を密接に絡めただけです (もちろんタスクセーブなど、機能的な拡張もありますが)。 それぞれのアイデアは珍しくないんですが、これを併せて相乗効果を狙おうと いうのが「エミュレータOS」です。別に新用語を作る必要はなかったのかもしれ ませんが、あった方が話しやすかっただけです。 >OSASKは優等生かもしれないけど、異端児ではない。 OSASKは優等生です(もちろん未完成OSとして優等生なのであって、完成したOS と全ての面で比べられるわけではありませんが)。そして今は異端児です。多く の人々が「エミュレータOS」の概念を正しく理解してくださるようになったら、 異端児ではなくなるでしょう。 OSっぽいものを作られているそうですが、がんばってください。応援していま す。なんならOSASKを追い抜いて、これこそみんなが求めていたOSなんだーって やってくれたら、嬉しいです。もちろんその時は、僕も競争しますが。