こんにちは、川合です。
KOYANAGI, Masaaki さんは 2002/08/28 00:16:41 の「[OSASK 4294] Re
: Ricky9.」で書きました:
>Ricky9a を簡単ですが試しました。
>
>test038 の動作を確認しました。
>また、起動ディスクの作成も正しく動きました。
ご報告ありがとうございます。これで一安心です。
>直接起動ディスクで起動した直後の 20bit メモリが 388kB だったのですが、
>前からこれぐらいだったでしょうか?
>少ない(少なくなった)ような気がしました。
言われてみるとそんな気がしたので、ちょっと調べてみました。
まず過去の発言で20bitメモリに言及したものを探してみました。す
ると、
[OSASK 1713] make12, 20bit 441KB (PCAT)
[OSASK 1756] lisbon0, 20bit 524KB (TOWNS)
[OSASK 3768] make25e, 20bit 388KB (PCAT)
[OSASK 4205] ricky3n, 20bit 436KB (NEC98)
となりました。ということで、まず、AT版に関してはOSASK/AT ver.2.5
の段階で既に388KBだったようです。それ以前についてはOSASK-MLでは
言及されていないようで、すぐには分かりません。歴代のOSASK/ATを起
動して試せばいいんですが、面倒なので・・・。
次に気になるのは、AT版は388KBしか残っていないのに、98版が436KB
も残っているのはなぜかということです。ricky3nが未完成バージョン
だからということはあるでしょうが、しかし多分ricky9nもそれくらい
空いているのではないかと僕は思います。
98版はAT版よりも不利です。なぜならDOS経由で起動しているからで
す。また、TOWNSは128KBほど20bitメモリが多いのでAT版よりも有利な
のは当然ですが、NEC98はAT互換機と同じく640KBしか20bitメモリがな
いのです。
・・・ということで、これはバグか?と僕が思ってしまいました。
いや、違います。多分バグではないだろうと思います。NEC98にはAT
互換機に対して大きなアドバンテージがあるのです。それは、プロテク
トメモリを使用可能にするために必要な手順が、一瞬でできてしまうと
いうことです。対してAT互換機では、キーボードインターフェースの初
期化が終わらないとプロテクトメモリが使えないのです。OSASKとして
は、プロテクトメモリが利用可能になるまでは必要なメモリをリアルメ
モリから確保していくので、結果的にAT互換機版では20bitメモリが少
なくなるわけです。
起動後にもっと20bitメモリをあけさせることは可能です。起動時に
やむなく20bit空間に確保したものを、32bitや24bitへ転送してしまえ
ばいいのですから。やってほしいということでしたら、そのうちやりま
す。・・・でもまあ、今は20bitメモリが空いているというのはなんと
なく安心できる以上の利点はないので、とりあえず今のままでもいいん
じゃないかと思ったりしています。
それでは。
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川合 秀実(KAWAI Hidemi)
OSASK計画代表 / システム設計開発担当
E-mail:kawai !Atmark! imasy.org
Homepage http://www.imasy.org/~kawai/