このメールは、OSASK伝言板に書き込まれた内容です。 この書き込みに返事を書く場合は、下のURLから書き込みを行なって下さい http://www.imasy.org/~mone/osask/index.cgi?REFER=3e361781_2795 2003/01/28 14:39 SH 今回はOSASKの産業についてシナリオを考えてみました。 OSASKによって生まれる可能性のある(産業の側面から見た)役割を4つに分類してみました。 (実際は一つの企業が複数の役割を担うことになると思いますが) ・エミュレータ・プロバイダ エミュレータドライバを書く企業 ・アプリケーションアセンブラ アプリケーションを書く企業。OSASKで利用できるエミュレータ上で動作する アプリの開発企業すべてがこの区分に入る。 ・デプロイヤ エミュレータドライバとアプリケーション、OSASKを組み合わせてソリューションを作る企業 ・コンテナ・プロバイダ OSASKをカスタムする企業 これを踏まえ、一つのシナリオを書いてみました。 ---- 山田一郎(美術館職員) 山田の勤める美術館には閲覧室があり、そこに据え付けてある 端末(NEC製PC-9801)を使えば平安時代の絵巻を見ることがで きる。このサービスは人気があり、所長からインターネットで 公開するのはどうかという提案があった。山田は早速、98のデ ータをWindowsに移植することを考えソフトハウスに打診したが 移植作業は膨大な時間がかかり、それにともない金額も驚くほ ど高かく実現可能性は極めて低いと感じた。 何とか98のデータをそのまま使うことはできないだろうかと考 えた山田は、Aコンサルティングの鈴木に話を持ちかけた。 話を聞いた鈴木は早速、限られた予算と時間でシステムを組む 方法を考えた。鈴木はエミュレータ・プロバイダ企業のB社 からPC-98のエミュレータ・ドライバを購入し、コンテナ・プロ バイダのC社にApach(Webサーバ)とOSASKをブリッジするプロ トコルの開発を発注した。 鈴木の考えたプランはこうだ。 ユーザがIEから美術館をアクセス ↓ 処理要求を美術館のWebサーバマシンが受信。Webサーバマシンが OSASKマシンに処理を投げる。 ↓ 処理要求に応じてOSASKマシンは、PC-98エミュレータで動く平安時代の 絵巻のスクリーンショットをJPGデータにしてWebサーバマシンに返す。 ↓ OSASKマシンから処理結果を受け取ったWebサーバマシンはクライア ントに結果を返す。 ↓ クライアントのブラウザには平安絵巻がJPGの画像として表示される こうして山田は短い納期と低いコストでインターネット上に平安絵 巻のサービスを提供することに成功した。 -- 解説: 鈴木のAコンサルティングは4つのカテゴリのなかで言うとデプロイヤ になります。ちょっと今回の例はマニアックかと思いますが、レガシーシ ステムをWeb上に展開する可能性を示したかったわけです。 -- 明日締め切りなので、仕事をしなければ・・・(涙)