このメールは、OSASK伝言板に書き込まれた内容です。 この書き込みに返事を書く場合は、下のURLから書き込みを行なって下さい http://www.imasy.org/~mone/osask/index.cgi?REFER=3e570750_14901 2003/02/22 14:14 SH ぼやきページの拡張汎用BIOSを読ませていただきました。 このソフトウェアは私はかなり有用なソフトウェアだと思います。 しかしながらOSという枠内(HDDにインストールしてブートする、 ハードウェアと切り離せない存在)で考えている分、確かに川合 さんのおっしゃる通り利点がイマイチ伝わりにくいかと思います。 そこでOSASKスタイルの登場かな、と思います(笑)。OSASKスタ イルに関しあまりうまく伝わっていないかと思うので補足説明を させてください。OSの個性として、すでに実装された機能による 個性と、そのOSのコンセプト、という2つの考え方があるかと思 います。OSASKスタイルという発想は後者の位置付けを分かりやす くするため有効な手段になるのではないかと考え、利用形態、運 用形態、ロールアーキテクチャ、と3つ提案させていただきました。 特に利用形態に関して反応が良くうれしかったのですが、FreeDOS やLinuxでも可能なのでOSASKの個性には成り得ないのではないかと いう意見を頂きました。確かにFreeDOSやLinuxでも技術的に可能 です。その考えの極論にはすべてのOSはすべてのOSの技術を実装 可能であり、すべてのOSは可能性から個性を持ち得ないことになり ます。これはちょっと違うと思います。限りなくある可能性の中 からの選択こそ個性ではないかと私は思うわけです。私が提案し た利用形態(Aスティックを利用したケース)はその選択であり、 もしそれを川合さんが気に入りOSASKの可能性として取り入れたな らそれこそOSASKの個性になると思います。OSASKスタイルはそう いった可能性の選択に重きをおいた考え方です。 拡張汎用BIOSに関してシナリオを考えてみました。 鈴木一郎(サラリーマン、家族で温泉旅館に行く) ----- 鈴木は家族と一緒に土日を利用して老舗温泉旅館「D屋」 に行くことにした。実は鈴木は取引先からD屋の株を勧められ 付き合いで100株ほど買った株主でもあり、ぜひ現場を見てお きたいというのもあった。旅館に着いた家族はチェックインを 済ませ、全員Aスティックを受け取った。部屋に入ると息子が 早速テレビ横の端末に旅館から渡された子供用Aスティックを 挿しこんだ。テレビにはゲームの画面が表示され息子がゲーム を開始しようとしたとき妻が息子に「お風呂に入ってきなさい」 と催促し息子は残念そうに温泉に向かった。妻は息子のAスティ ックを抜き取り婦人用Aスティックを差し込んだ。テレビにD屋 周辺の観光情報が写しだされ早速観光スポットをチェックして いた。やがて、妻も飽きたのかAスティックを端末から抜き温泉 に向かった。鈴木は自分のAスティックを端末に差し込んだ。 端末は鈴木が株主であることを認識しD屋の経理情報を画面に 表示した。鈴木はすぐに株を手放すことを決意した。 ------ 解説: 温泉の端末がそれぞれのAスティックの種類を識別し、それに 応じた画面を表示している。端末にはアクセスコントロール 機能(ACL)があり株主の鈴木には会社のDBにアクセスが許さ れた。このシステムはユーザがパスワードの暗記や面倒な選択 作業をすることなく一つの端末で対象を絞った情報を即座に提 供することができる。まさにファミコン感覚。