[OSASK 5923] BOARD: Re: ないなら作りましゅ!

このメールは、OSASK伝言板に書き込まれた内容です。
この書き込みに返事を書く場合は、下のURLから書き込みを行なって下さい
http://www.imasy.org/~mone/osask/index.cgi?REFER=3e885651_16b46

2003/03/31 23:53
川合秀実

[OSASK 5916]へのレスです。

>>そして同じOSをほしい人同志が実現を少しでも早くするために集まっているだけなのです。
>"サークル活動"って僕が表現したのはそういう活動の事です。
>つまり出来るだけ沢山の人に使ってもらえるようなOSを目指してる訳じゃないんですか?

  はい、できるだけは目指していますが、それは最優先事項ではありません。

  お言葉ですが、こけももさんは、「出来るだけ沢山の人に使ってもらえるよう
なOS」がどんなものであるのか、ちっとも分かっておられないように思います
。まるで自分のセンスが満たされればできるだけたくさんの人に使ってもらえる
ことだと思っているかのような口振りです。

  簡単に説明しましょう。初心者ユーザは、手取り足取りでメニューが出てくる
ようなOSを望むでしょう。そして初心者を脱したユーザは、そういうメニューが
一番うっとうしいです。メニューなんかでてこなくていいから、さっさと操作し
たいわけです。Windowsの場合、Windowsキーを押すとメニューが出てくるように
して、それ以外だとメニューが出てこないようにしました。これは一つの有力な
解決方法だと思います。

  しかしOSの機能が増えると、今度はそのメニューがやたらと多くなり、初心者
ユーザは非常に混乱します。多機能ビデオデッキが使いこなせない的な苦情が来
るでしょう。かといってメニュー項目を減らして、いくつかの機能を隠すと、今
度は機能が少ないんじゃないかといいだすユーザもいます(本当は多いのに気が
付かないわけです)。

  こういう難しい問題をあっさり解決できると本当に思われているんでしょうか
?僕は思っていません。思ってはいませんが努力はしたいと思っています。でも
それには限界があるかもしれないと分かっているからこそ、他人に向かって「こ
のOSを使いなさい」などということはしたくないのです。だから万人向けである
とはいわないのです。

>ドキュメントを読まないと使えないソフトと
>ドキュメントを読まなくても使えるソフトとがあったら
>みんなどっちを使うと思いますか?

  ドキュメントを読まなくても使えるソフトには、多分代償があるでしょう。う
っとうしいメニューがいつも出てくるとか。ただ僕は、ドキュメントを読まない
で操作する人は必ずいると思うので、取り返しのつかない操作はわざとドキュメ
ントを読まないとできないように複雑になるように配慮しています。もっとも今
は、取り返しのつく操作も複雑になっている部分がありますが。

>何で、「何がしたいか?」
>を入力するテキストボックスが無いのか?って思う。
>せめて初めて見た人が分かる「おしながき」が欲しい。
>(内輪だけで使うんなら要らないのかな。)

  お品書きこそドキュメントで、それはreadme2.txtにあるわけです。しかしそ
れはディスクイメージには入っていないので、要約して短くしたものを!GUIDE!.
TXTに入れると僕は書きました。それでも不満なんですか?

>>つまりなぜ僕がWindowsでは不満だったのか、それはご理解いただいているでしょうか?
>ちらっと読んだけど、専門用語が多くて僕には???で・・・

  僕は、Windowsのように遅くて大きなOSはいらない、同じ事はもっと小さくて
速いソフトウェアにもできる、だからそういうOSを作ろう、とそれだけのことで
す。これがOSASKにおいてはもっとも大切なことであり、そのほかのことはこの
目的に合致する範囲でのみ取り入れることになっています。

  何がなんだか分からない状態でOSASKに協力するべきではありません。もちろ
ん僕は協力者がほしいですが、こけももさんをだましてまでするほどあくどくは
ありません。

  もしこけももさんの目的が「初心者に分かりやすいOS」を目指しているのなら
、是非そういうプロジェクトを探してそこに参加するべきです。そういうプロジ
ェクトがなければ、そういうプロジェクトを作りましょう。単に初心者に分かり
やすいだけでいいのなら、Linuxなどの既にほとんど完成しているオープンソー
スOSの、シェルやユーザインタフェース周りだけを改造するのが一番近道だと思
います。僕のように一からOSを作り直す必要はまずないでしょう。

  もちろん、僕も「初心者に分かりやすいOS」であったほうがいいとは思うので
僕の開発方針に沿う範囲で、しかも僕のあまり負担にならない対案を示してもら
えれば、それはいつでも前向きに対処させていただきます(たとえば先の!GUIDE
!.TXTのように)。



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