このメールは、OSASK伝言板に書き込まれた内容です。 この書き込みに返事を書く場合は、下のURLから書き込みを行なって下さい http://www.imasy.org/~mone/osask/index.cgi?REFER=3ec3c641_13893 2003/05/16 01:54 川合秀実 [OSASK 6143]へのレスです。毎回熱心なご意見をありがとうございます。 >> ええと、それはなんだか誤解が混ざっているかと。 >いえ、OSASKが実装に限るとすれば、それが実際に存在していなければ困るのです。 >完成版では殆どを書き換える予定なのですから、それは今の実装と同じ物とは言えないと思います。 >まだ実装が具体的に存在していないのであれば、それは概念の一種といえるのではないでしょうか? ごめんなさい、ここだけは強く異議を唱えます。 「OSASK」は僕だけに利用が許された商標みたいなものです。この名前を他の 人が勝手に使うことは許したくありません。この単語をOSの名前として最初に言 い出したのは僕であり、だからその言葉の意味も僕に決めさせてください。 街の名無しさんが僕の見解に賛成しないというのは自由です。僕だって今のと ころ商標として押さえているわけではないので、街の名無しさんの見解を撥ね付 ける根拠があるわけではありません。しかし発案者の僕の意図が違うということ は明言させていただきます。 僕はOSASKをOSの概念として提唱したのではなく、自分が開発する一連のOSへの 固有名詞として提唱しました。したがってこれに反する意味の付加は、言葉の誤 用であると主張いたします。 >別の名前が付けられていても川合堂ライセンスであれば呼びかえ可能ですしね。 はい。しかし既存の名前と似たような名前を付けることが果たして賢明であろ うかという懸念を、僕は示唆したいと思います。 >まあ、別にエミュレータOSはサイズはどうでもいいんだとか >そういう事を言ってるつもりは全くないんですが、もともとの話は >10M超えたらOSASKとは呼べないと、そういう話でしたよね? はい、10MBこえたら僕がとりこまないのは確実なので、OSASKになる可能性は 皆無であるということです。改良して僕の満足するサイズになれば、取り込まれ る可能性は多いにあります。 >> エミュレータOSの最大の要件は、互換性を無視した性能の追求であるので、当 >>然サイズも小さくなければいけません(ここでいう性能というのは、実行速度の >>速さとか、バイナリのコンパクトさなどを表わしていて、機能の対義語です)。 >で、ここにはそんな細かい具体的な数字は無いわけです。そもそも性能の追求に >サイズの小ささが必要条件かどうかも充分に検証されているわけではなく、 >だからこそOSASKが必要なのですし。 はい、具体的な数字はエミュレータOSの用件には含まれていません。 しかし性能の追求には「確実に」サイズの小ささが含まれています。もし同じ 速さなら1バイトでも小さいほうが「高性能」であります。性能というのは速さ だけではありません。もちろん速さが一番大事であると思いますが。 >> その仮の間のサイズがでかいというのが駄目だと思ったわけです。それはエミ >>ュレータOSの最大の要件を捨てているわけで、エミュレータOSに対する誤解は今 >>よりもずっとひどくなったでしょう。 >そうでしょうか?最初は並の大きさだとして、開発が進むにつれ小さくなっていく様をみて >目的を誤解する人はむしろ少ないと思いますが? そうですかねえ。僕は間違いなく誤解されると思いますがねえ。まあこれは実 験したわけではないですから、とりあえず見解の相違です。 >そして、仮の間のサイズがでかいと駄目というのは、今の実装の売りを作る為の >戦略にすぎない訳です。逆にいえばサイズに影響しない部分については、 >似非ということで作りやすさを優先した性能の妥協もあると思いますし。 そう、戦略の一つです。この指摘は全くそのとおりだと思います。それで、 OSASKは僕の選んだ戦略を取っているわけです。もちろん、この戦略を変えるべ きではないかという要望はいくらでも出せますが、僕が応じるかどうかは僕次第 です。 (機能重視の人たちが集まる懸念) >なんで性能を重視すると謳っているプロジェクトに、そうじゃない人が参加しようと >するのかよく分かりませんけど、別に邪魔にはならないんじゃないですか? >むしろ、いい加減に追加された不満な部分を改善しようとする欲求が促進される >んじゃないかと? 僕もどうして性能重視ではない人が集まるのか全く分かりませんが、今でもた えず機能優先の意見をいう人がいます(もとはといえば、ニヤリさんでさえ、そ ういうご意見だと僕は思いました)。というか、そっちのほうが多いです。単に 機能がほしいなら他のOSを使えばいいのになあ。 もちろん最初は邪魔にはなりませんが、そういう勘違いに賛成する人まで出て きて、「そうだそうだ」「やろうやろう」などといって、OSASKという名前のま ま性能軽視の改造版を出されたら、それは非常に迷惑です。OSASKなんていうOS が何個もあったら、一体どれが本物でしょうか?それは立派な妨害行為だと僕は 思います。 >その姿勢はすごく素敵だといつも思うんですけど、それはそれで選択の強制だと思うのですよ、 >なんだか恋人に別れてくれと言ってるようにも聞こえるじゃないですか^^: うまいこといいますなあ(笑)。 しかしなんというか、「すまん、この方針だけは貫かせてくれー、確かに他の 戦略もあったかもしれないけれど、それならいったん分岐してまたいつか合流し ようではないか」というのが僕なのです。 僕の根拠薄弱な考えでは、あと数年すればOSASKはこの機能密度を十分に維持 したまま、結構な機能を揃えられるのです。しかし普通のOSを改良してコンパク トにしていく路線だと、10年かかってもろくなサイズにならないでしょう。短期 で見ると機能を先に作るほうが良さそうにみえますが、長期で見るとさっさと出 直してまずえせでバランスとりつつ、とにかく性能を追求して作り続けるほうが いいと思います。なんというか、前のものを引きずりつつ開発するというのが、 非常にまずいのです。自由な発想を大いに妨げます。・・・なお、これは僕に限 ったことであって、他の人なら機能を充実させた後に性能を追求するやり方でも うまくいくかもしれません。 >> それに作るだけ作ってもらって、しかも作っているほうは当然OSASKに直接協 >>力しているつもりだったのに、僕が最後の最後になって、そんなのは組み込めな >>い、なんていったらもうそれはあんまりじゃないかと・・・。 >そりゃクローズドで作ってるならそうですけど、別に最終的なOSASKでは採用されなくても >それまでのソースとマイルストーンは残るわけで、誰かが必要とするならそれを組み込んだ >最新の私家版が出るでしょうし、機能的には別に変わらないはずですから、使えないソースは >心置きなく切り捨てちゃってもいいんじゃないでしょうか?結局リーダーとかはそのために必要 >なんじゃないかな?と思いますし。 いや、これはさすがにまずいですよ。組み込んでもらえると思っていたのに組 み込んでもらえなかったなんていうことがあったら、よほど心の広い人じゃない と怒るんじゃないかと思います。組み込むつもりがないのなら、早くそう言えよ な、だったらわざわざ清書なんかしなかったのに、という意見は正当だと思いま す。