こんばんは、川合です。 最初に、全然本質的ではなくて大変申し訳ないのですが、気が付いた ので一応お知らせしておきます。[OSASK 6489]はなにやらたくさんCC: されているようですが、これは松田さんの意図なさったことなのでしょ うか?ミスじゃなければ、僕のこの部分は無視してください。 松田新平 さんは 2003/09/25 23:34:33 の「[OSASK 6489] Re: sprintf (Re: 要望になってしまいますが).」で書きました: >松田です。こんばんは。横レス失礼致します。 いつでも横レスは歓迎ですので、ご遠慮なく。 >> ということで、あとは初心者が初心者を脱するまで、sprintf()の存 >> 在を知らないでいてくれることを強く願うばかりです。 > >”初心者”を定義してくださいませんか。どういうおつもりでお使いですか。 C言語のプログラミング初心者です。setdecが理解できないような段 階、とでも申しましょうか・・・。 >一般にアプリケーションが小さくて速い(そしてバギーでない)のは >とても望ましいものですが、おれも大賛成ですが、なぜ > >「ダメなプログラム=エミュレーターを使わないで走るアプリケーション」 > >という表現をなさるのでしょうか。ど・エンドユーザー(C)坂村健 をもって 僕の説明が足りなかったように思います。 OSASKでは、いろんなアプリが走ります。それはエミュレータのおか げです(今はエミュレータはないですが・・・やっとWabaエンジンが出 てきたところですね)。 OSASKは速くて小さいことを売りにしていますが、その言葉通りなの は、OSASKアプリを走らせたときだけです。他のアプリはエミュレータ を使って実行させるのですから、どうしてもOSASKアプリよりは遅いで す。また、他のOSのアプリは他のOS用にかかれていて、しかも他のOSは アプリが速くて小さくなるように設計されてはいないので、アプリはみ んな大きいですし、遅いです。 そんなエミュレータで動くアプリ群は全くOSASKらしくないのですが 、しかしアプリの互換性をとって、ソフトウェア資源を生かすことは重 要です。だからあえてやっているわけです。もし同じ内容のOSASKアプ リがあれば、もちろんOSASKアプリのほうを使うわけです。ユーザは、 OSASKアプリだけを使って、何もかも速くて何もかもコンパクトな環境 でPCを使うか、それとも足りない部分をWinアプリやLinuxアプリで補っ て、それらを利用するときはWindowsやLinuxと同程度の速度になって しまうのを受け入れるか、をいつでも選べるわけです。 ここで、駄目なOSASKアプリを考えてみます。駄目なOSASKアプリは、 OS側がせっかく気を使って小さくて速いプログラムが簡単に作れるよう にしておいたのに、その利点を生かさず、よそのOSのプログラミングで 覚えたテクニックだけで記述され、ぶくぶくに太って遅いわけです。 そんなOSASKアプリには存在価値があるのか、と僕はいいたいのです 。そんなのは、「たまたまエミュレータを使わないで走っているという だけで、結局はエミュレータで走るプログラムのようなものではないか 」、と。過去の資産を生かすためにエミュレータを使って、その代償と してOSASKアプリほどは速くないし、小さくもない、ということを受け 入れることはできますが、新規に書くプログラムを、でかくて遅いもの にするなんて馬鹿らしいと思いませんか?小さくて速くできるのに。 そういう意味で「ダメなプログラム=エミュレーターを使わないで走 る(だけの)アプリケーション」と書いたのです。明らかに言葉が足り ませんでした(特に、「だけの」を書き忘れたのは失敗でした)。どう もすみません。エミュレータを使わなきゃいけない、という意味では断 じてありません。 プログラムは動きさえすればいい、なんていう考えはOSASKアプリの 世界には無用です。そりゃまあ、プログラミングの勉強用に作っている とか、試作段階ならそれでもいいですが、最終段階までそのままじゃあ 早晩にそのアプリは見捨てられるわけです。 OSASKのプログラミングスタイルは確かに既存のものとはちょっと違 うかもしれませんが、難しいものではありません。中学生でもちゃんと 覚えられますし、それまでC言語を知らなかった初心者でも、楽々マス ターできる程度の内容なのです。こんなささいなことで劇的に変わるの に、それをやらない手はないと思うのです。OSASKアプリを作る際には 是非、従来の習慣にとらわれずに小さくて速いOSASKアプリを作っても らえるような初心者向けドキュメントを用意するのが、僕の願いなので す。 そしてOSASKで覚えたテクニックを使うと、他のOS、例えばWindowsで も結構小さなプログラムが作れるようになります。その実例が、Window s用のnaskだと思います(27KBのNASM風アセンブラ。おそらく世界最小 。他のアセンブラは100KB以上のものばかりです。もちろん機能的な差 違もあるので一概には比べられませんが、他のプログラマがnaskと同じ 内容のものを僕のソースを見ないで作ったら、きっと27KBには収まらな いでしょう)。 それでは。 -- 川合 秀実(KAWAI Hidemi) OSASK計画代表 / システム設計開発担当 E-mail:kawai !Atmark! imasy.org Homepage http://www.imasy.org/~kawai/