こんばんは、川合です。 qemuでOSASKを使っていると、標準で添付されているスクリプトファ イルでは、フルカラーの画面モードに切り替えられません。これは、 vgabios.binの仕様で、画面モード0x112、0x115、0x118が、1ピクセル あたり24bitに設定されているせいです。 qemu自身は1ピクセルあたり32bitの標準的な画面モードもサポートし ていて、さらにvgabiosでもそれらは画面モード0x142、0x143、0x144を 使えば利用できます。これに対応するには3つのスクリプトファイルを 書き換えるだけでいいのですが、むしろこのvgabiosの仕様のほうがマ イナーだと思ったので、112、115、118を32bitにして、142、143、144 を24bitにする、「交換」をしようと思いました。 それで、交換の際にちょっとバイナリを解析したのですが、このバイ ナリがあまりに嘆かわしいと(僕は)思ったので、ここ4日間で全部作 り直していました。作り直しなので今はまだ全部の機能が実装できてい るわけではありませんが、とりあえず画面モード切替と文字表示くらい はできるようになったのでここでいったんリリースします(KL-01)。 http://k.hideyosi.com/vgabios0.lzh (7.03KB) これをqemu.exeとSDL.dllとbios.binといっしょに使えば、OSASKはち ゃんと動きます。たぶん他のOSも動くでしょう。元のvgabiosは28.9KB ですが、このvgabiosは9.23KBです。 これでvgabiosは一休みして、明日からはOSASKやKHBIOSの開発に戻り ます。vgabiosへの反響があれば、またころあいを見て続きを作ろうと 思います。 それでは。 -- 川合 秀実(KAWAI Hidemi) OSASK計画代表 / システム設計開発担当 E-mail:kawai !Atmark! osask.jp kawai@imasy.org Homepage http://osask.jp/