こんにちは、川合です。 OSASK/ATをqemu上で実行すると内部タイマがうまく働かなくてとても 遅くなってしまうという問題がありました。これを回避できるタイマド ライバを書いたらとても快適になりましたので、リリースします。 http://k.hideyosi.com/osa_dir2.lzh (2.23MB) 手っ取り早くqemuを動かしてみるには、ディレクトリz_osabinの中の !cons_9x.bat か !cons_nt.bat (どちらを実行するかはつかっているOSによります) を実行してプロンプトを出して、 prompt>run としてください。もしくは、run.batをいきなりダブルクリックしても いいですが。qemuがディスクイメージ内に入っているので、これだけで OKです。 これで速さを実感すればqemuでOSASKは使いにくい、bochsのほうがい いよ、という思いは断ち切れると思います。 あとは、たとえばあっきぃさんのOSASKアプリ「Mt.org0」で遊んでみ たいと思えば、mt_org0.binをz_osabinの中にコピーしておいて、 prompt>run mt_org0 とすれば、このバイナリがディスクイメージ内で!built.binという名前 でコピーされた状態でOSASKが起動しますので、すぐに遊べます。 また、以前のPASS3v1ベースですので、make runなどももちろん使え ます。bochsではなくqemuになるという違いはありますが。 デフォルトは800x600の16bitカラーにしてありますが、気に入らなけ ればz_toolsディレクトリ内のOSASK0.PSFをいじってください。デフォ ルトを32bitカラーにしなかったのは16bitカラーのほうがテキスト描画 が約2倍高速だったからです。たぶん8bitカラーにすればもっと速くな りますが、せっかくのqemuなのでとりあえず16bitにしました。僕より ももっといいCPUを使っていれば(僕はC3の533MHzです)、たぶん32bit でもまったく問題はないでしょう。 肝心のパッチを当てたOSASKはどこにあるのかというと、ディレクト リz_tools/osa_qemuの中の、OSASK.EXEとtimerdrv.tekです。ここの OSASK.EXEは純粋なAT版で、もちろんこのままでもqemuで動かせますが (最近のqemuは改良されて、特別なパッチがなくてもOSASK/ATが動きま す・・・遅くはなりますが)、タイマの問題があるので、改造された timerdrvを使うほうがずっといいです。 このディレクトリにAT版のOSASK.EXEとOSAIMGAT.BINを入れておくと あとは更新日時を比較して自動でtimerdrv.tekを当ててosaimgqe.bin を生成してqemuに渡すようになっています。そんなわけで、ver.4.5以 降が出ても、OSASK.EXEとOSAIMGAT.BINを上書きコピーしておくだけで いつでも最新のOSASKをqemuで快適に使えるというわけです。 それでは。 -- 川合 秀実(KAWAI Hidemi) OSASK計画代表 / システム設計開発担当 E-mail:kawai !Atmark! osask.jp kawai@imasy.org Homepage http://osask.jp/