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[OSASK 826] Re: フォーマットについて.



  こんばんは、川合です。


Myurika さんは 2000/06/09 22:09:53 の「[OSASK 821] Re: フォーマ
ットについて .」で書きました:

>>  ええ、それももっともなご発言であります。実は、我々は当初から、
>>「ファイル」とは呼んでおりません。「モジュール」と呼んでいます。
>>しかし、モジュールと呼ばれるゆえんは、タグのせいではありませんが
>>・・・。
>  「モジュール」ですか。
>  呼び名が「ファイル」であるかのようにfile-typeみたいなタグ使ってたんで、
>てっきりファイルと呼んでいるものかと。
>  わざわざ本来の呼び名でない「ファイル」を使っているのは、判りづらいから
>なんでしょうか。でも、私にとってはそのことがかえって判りづらかったですね
>(汗)。

  申し訳ありません。もともと混乱を防ぐために「ファイル」とあえて
一般向きに迎合して説明する方針に転換したのですが、そのうちに当方
までも混乱してしまいました。お詫びいたします。

>・OSASKネイティブなアプリから、既存のフォーマットはどう見えるのか?

  これは、まだ説明していなかったので、簡単に説明します。・・・結
論から申しますと、やっぱりこれもシェル班が決めます。僕の案は2つ
あります。

1.意味が近いOSASKタグに対応させる。実体は、標準的な実体タグで
  参照する。拡張子などから、フォーマットなども特定してタグを入れ
  る。これはつまり、OSASKアプリからは、ネイティブなフォーマット
  にみえるように「エミュレーションされている」といえる。

2.徹底的に分ける。たとえば、OSASK標準のfile-nameタグ(ここはmo
  dule-nameと書くべきなのかもしれませんが)は空欄にしておいて、
  DOS-file-nameタグなどという風に、あくまで区別する。実体もDOS実
  体であり、標準的な実体とは区別する。・・・なんだか不便極まりな
  いが、Win95のようにfile-nameが2通りある(長いやつと8文字のや
  つ)場合などでも、何ら情報が損なわれる心配はない。

  ・・・多分、この両方の折衷案が使いやすいんでしょうね。

>>  既存のアプリからOSASKネイティブなファイルを見た場合、どのよう
>>に見えるべきかは、シェル班に決定権があります。が、とりあえず僕の
>>考えている案を紹介いたします。・・・基本的な方針は、ここでも「エ
>>ミュレーション風」です。
>  なるほど、エミュレーションを行うからこそ、TAGが活きる…、というよりは、
>エミュレーションを前提にしたからこそのTAGによるデータ管理なわけですか。

  いや、僕にそんなに先見の明があったように思わないでください。フ
ァイルの属性に何が必要で何が必要でないかを、優柔不断な僕は決めら
れなかったんです。それで、後からいくらでも仕様変更できるように、
この「タグシステム」が考案されました。そして実際、これを提唱して
から、タグシステムの柔軟さを応用して、OSASKのファイルシステムが
豊かになったのです。豊かにするためにタグを採用したわけではなく、
後になって予想以上に応用が利いているだけです。エミュレーションと
の相性が良かったのも結果的なものです。

>  結局は、「どうにでもなる」ということなんでしょうか。
>  びっくりするぐらい、柔軟ですね。

  そう、どうにでもなるんです。シェル班が決定するまでは。・・・具
体的にどんなタグが必要になるのかを明言していない僕は、拡張性の低
さで攻撃される心配は全く無いのです。ちょっと、ずるいですね。


  それでは。

--
    川合 秀実(KAWAI Hidemi)
川合堂社長 / OSASK計画総指揮 / カーネル開発班
E-mail:kawai !Atmark! imasy.or.jp
Homepage http://www.imasy.or.jp/~kawai/