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[OSASK 1753] devers0, lisbon0.



  こんにちは、川合です。

  まだ「えせ」仮想記憶はできていないのですが、細かな改良が積もっ
てきたのでとりあえずベータリリースします。

(1)ハーフハイトフォント対応
(2)ハーフハイトカラーフォント対応
(3)直接起動ディスクの起動速度が向上

  ハーフハイトフォントというのは、8x16ドットの普通のフォントでは
なく、8x8の正方形のフォントのことです。これにより、ABALL3のよう
なゲームを作る際にy方向の動きがx方向の動きと合わなくて苦労するこ
とはなくなるでしょう。

  ハーフハイトフォントのサンプルを付けました。"hlftstc0"です。

  ハーフハイトカラーフォントというのは、8x8ドットのカラーフォン
トです。カラーフォントというのは、各ドットごとに固有の色をもって
いるフォントのことで、透明色はありません。これでモノクロではなく
かなり込み入ったデザインのキャラクターを表示できるようになるでし
ょう。

  ハーフハイトカラーフォントのサンプルを付けました。"hlftstc1"で
す。

  直接起動ディスク内のOSASK.EXEのイメージを圧縮してみました。68K
Bのイメージが39KB程度に圧縮され、そのために起動時のディスクアク
セス回数が減って、起動速度が向上しています。

  比べてみると分かりますが、シーク音が一回少なく聞こえるはずです
(通常4回のシーク音が3回になる)。1回のシークで18KBを読み込める
ので、つじつまは合っています。

  この機能を利用する場合は、フォーマットモードに入ってから"S"を
入力し、「赤モード」にして、あとは普通に操作してください。従来の
バージョンではこのモードでOSASKBS0.BINを利用する特殊フォーマット
を書けることができましたが、本バージョンでは特殊フォーマット機能
は利用できません。どうせ誰も使っていないだろうと思ったので、今回
の圧縮イメージ書き込みモードと入れ替えたわけです。

  なお、圧縮イメージ書き込みを利用する場合は、OSASKBS2.BINが必要
です。圧縮イメージ書き込みは普通の1.44MBフォーマットを利用するの
で、既に直接起動用のディスクがある場合は再フォーマットせずに上書
きできます。

  圧縮イメージの書き込みはきわめて低速です。これは、圧縮データー
を用意するのに時間がかかっているせいです。スライド辞書の検索にな
んの工夫もしていないせいです。まあ、5分くらいは待ってみてくださ
い。5分待っても何も起きなかったら、バグかもしれないのでご報告く
ださい。

  ちなみに、圧縮イメージ展開ルーチンはOSASKBS2.BIN内にあります。
OSASKBS1.BINの中にあった140バイトほどの空きに苦労して詰め込んだ
んです(笑)。非常に苦労しました。最初は、12バイトほど超過してい
ました。それを4バイトくらいまでにするのはそんなに難しくはありま
せんでした。しかし、最後の4バイトを縮めるのは苦労しました。「く
う、あと4バイト」・・・「あと3バイト」・・・と何度もいいながら、
何とか押し込んだわけです。

  この圧縮アルゴリズムは、「Oh!FM TOWNS 新装刊 No.1」のp.51〜のe
lfinさんが説明しているLZEXPのアルゴリズムをそのまま使っています
。このdevers0を公開するのは、何らかの特許に抵触してしまうのでし
ょうか?ご意見をお寄せください。

  それと、サンプルプログラムのソースはどちらもコメントが少なく、
あまり分かりやすいものではありません。まともなサンプルを用意する
暇がなかっただけです。期待しないでください。

  それでは。

--
    川合 秀実(KAWAI Hidemi)
川合堂社長 / OSASK計画総指揮 / カーネル開発班
E-mail:kawai !Atmark! imasy.org
Homepage http://www.imasy.org/~kawai/