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[OSASK 1771] Re: devers3, lisbon3.
- Subject: [OSASK 1771] Re: devers3, lisbon3.
- From: Hidemi KAWAI <kawai !Atmark! imasy.org>
- Date: Wed, 20 Jun 2001 22:30:54 -0000
おはようございます、川合です。
Koyanagi Masaaki さんは 2001/06/20 20:53:36 の「[OSASK 1770] Re:
devers3, lisbon3(Re: devers2, lisbon2).」で書きました:
>devers3, lisbon3 を試しました。countup5 を 2つ起動して
早速のご報告ありがとうございます。
>setIL 5 2 と実行しても変化が無かったのですが、初期状態の defaultIL は
> 2だからですね。
>setIL 5 4 とすると、このcountup5が2倍の処理速度になりました。
>また s_world.bin の IL を変えても演奏される音楽のテンポも影響ありません
>し、countup5 の数値も変わりませんでした。スリープが処理の大半
>なタスクは、他への影響がほとんど無いです。
全て、おっしゃる通りです(文脈からすると、lisbon3で試されたよ
うですね)。
>このように IL が自由に設定できるようになると、tasklist を実行した時に
> IL も表示するようになると分かりやすいですね。
確かに、現時点の機能をだけから考えれば、そのとおりです。
しかし、TAPIがサポートしているのはたった1つのインナーレベルで
はありません。それら全てを考慮すると、インナーレベルを表示するの
は、レイアウト上の観点から容易ではありません。
TAPIの現在の仕様では、各タスクは最大で8つのローカルレベルを持
ちます。ローカルレベルは、グローバルレベルとインナーレベルの組で
あり、各タスクはローカルレベルを指定することで自分の優先順位を自
発的に変更します。
各タスクはグローバルレベルやローカルレベルを直接指定することは
できません。それらの管理はシェルに一任されており、どのローカルレ
ベルをどのような設定にするかは、シェルが決めます。
現在のバージョンでは、ローカルレベル(LL)は3レベル使用していま
す。
LL 0 : スリープ用レベル
LL 1 : システムシグナル処理中のレベル
LL 2 : 通常動作のレベル
setILコマンドは、ローカルレベル1と2のインナーレベルを変更して
います。
これらの設定値は、LLlistコマンドで表示できます。
poko>LLlist タスク番号
としてください。このコマンドは、まだ隠しておくつもりだったんです
が・・・(笑)。
それでは。
--
川合 秀実(KAWAI Hidemi)
川合堂社長 / OSASK計画総指揮 / カーネル開発班
E-mail:kawai !Atmark! imasy.org
Homepage http://www.imasy.org/~kawai/