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[OSASK 2741] from OSASK BOARD



このメールは、OSASK伝言板に書き込まれた内容です。
この書き込みに返事を書く場合は、下のURLから書き込みを行なって下さい。


http://www.imasy.or.jp/~mone/osask/index.cgi?REFER=3c1a045e_13500

From: 川合秀実
Message-ID: 3c1a045e_13500
Date: 2001/12/14 22:53
Subject: Re: ちょっとだけ。

[OSASK 2738]へのレスです。

>あ、僕も「コンソール」に一票です。

 ありがとうございます。

 コンソールについて、少し設計してみました。僕なりの概要は出来ました。そ
れで、現在の見解としては、ファイル周りとタスク間通信関係のAPIがなければ
それなりのコンソール規格は樹立できないということです(当たり前ですね)。
そんなわけでPC9801への移植が一段落したら、この辺を整理してコンソールに手
をつけようと思います。多分DOSやLinuxのコンソールとは少し違ったものになる
でしょう(標準ライブラリーで覆ってしまえば同じにもなりますが)。きっと最
初は違和感を感じることでしょう。

>詳しい解説ありがとうございます。
>概要がつかめました。

 どういたしまして。あの説明が求められていることなのかどうか不安だったの
ですが、お役に立ったようで嬉しいです。

>もしよろしければ、カーネルやシェルに機能追加をしたい
>(例えばデバイスドライバなど)場合はどうすればいいか、
>こちらも簡単でいいですから解説をお願いします。

 2つの方法があります。1つは、僕に相談することです。何か面白いアイデアが
あって(もしくは非常な意欲があって)、どうしても作りたい部分があれば、そ
れは僕に相談してください。仕様について話し合いましょう。カーネルやシェル
はOSASKの命です(デバイスドライバーのファンクションも同じくらい重要です
)。勝手に無計画に作っていただいては困ってしまいます(今はまだデバイスド
ライバーを自由に後づけできるための仕組みが決まっていません)。

 もう1つは、僕にいちいち相談することなしにOSASKのソースをがんがんいじっ
て、OSASKとは違う名前で川合堂ライセンス-01にて公開します。そして僕に連絡
します。僕はその亜種OSASKをじっくり観察するでしょう。付け加えられた機能
に感動すれば、どうにかして自分のOSASKに組み込み、そして原作者をたたえる
でしょう。・・・この方法は、僕の感動が得られない場合、あっさりと無視され
てしまうかもしれないという問題もあります。しかしうまく説明できない場合や
説明するよりやって見せる方が早い場合、僕とのやり取りが面倒ということでし
たら、こっちの方がいいかもしれません。現在OSASK-MLでご活躍中のI.Tak.さん
はまさにこの方法で僕の厚い信頼を得ました。・・・もし不幸にも僕の協賛が得
られなければ、そのまま独立してOSASKに競争を挑むこともできます。僕はライ
バルの出現に喜ぶでしょう。

>コーディングに参加したいが、どうすればいいか
>わかりにくいという人も結構居るようなので。

 一番僕が望むのは、僕の設計方針を理解することです。そうでないと、一生懸
命に書いたコードも採用されずに終わってしまうかもしれません。OSASKのAPI(
ぐいぐい00仕様)は、僕の設計方針の一部がしっかり反映されています。この仕
様を理解しようとつとめてみてください。一部の機能は、今までのOSに馴れた人
にとってはどうしても納得のいかない面倒さがあると思います。シンプルを旨と
するはずの設計なのに、なぜこんなに複雑なのか、僕にその疑問をぶつけてくだ
さい。僕は必ず解説するでしょう(もしくは僕以外の誰かが説明するかもしれま
せんが)。そしてそれを聞けば、この設計が如何に妥当で拡張性に富み、そして
十分なセキュリティーや仮想性を提供するか分かっていただけるでしょう。そし
てその目的のためには、必要にして充分にシンプルであることも知るはずです。

 たとえば、なぜ、キー入力は事前にシグナル番号を登録しなければいけないの
でしょう。他のOSではこんなことしません。キー入力関数を呼ぶとか、キー入力
ハンドラを用意すれば、キーコードがそのまま取得できます。・・・OSASKは、
プログラマーの手間とバイナリーサイズの増大を伴うような面倒を要求している
ようにしか思えません。・・・なんて思ったりはしませんか?

 僕は「求人リスト」の「OSASKアプリプログラマー」の所で、

>しかしアプリケーションを書きながら、OSASKの内部構造に関する構想が体験で
>きると思います。 将来、開発ツールやシステムを書きたいと思うのでしたら、
>最初はアプリを書いてみるところからはじめるべきだと思います。

と書いています。この意味するところは、以上のように仕様の意味を通じて僕の
設計方針を理解していただくためです。僕がときどき口にする、「ただ動くだけ
じゃ駄目だ」という意味が分かってもらえると思います。

 ・・・そして、いつか僕を超えてください。僕の設計の甘さを指摘し、不備を
修正してください。僕をうならせてください。・・・そんな日が来てほしいと思
います。

># sourceforgeなどに間借りするのも手かもしれませんね

 いえ、今はその段階ではないでしょう、きっと。僕は現在の形式に満足してい
ます。