[OSASK 2759] Re: OSASK/TOWNSのキーボード

[Hidemi KAWAI <kawai !Atmark! imasy.org>]

  こんばんは、川合です。


I.Tak. さんは 2001/12/20 13:44:13 の「[OSASK 2757] OSASK/TOWNSの
キーボード」で書きました：

>こんにちは。I.Tak. です。　MLアーカイブ復活！なぜ？

  あ、本当だ！なぜ？そしていつから？？？＞伊藤さん

  ・・・というか、こういう重大な変化はいちいち報告していただきた
いんですが・・・。

>　さて。OSASK/TOWNS1.9.のキーボードの扱いで気になることがあります。
>それは、親指シフトキーボードの非サポートです。
>親指シフトキーボードには[@`]キーはありません。[0 ]と[ _]に吸収されて
>[0@]キーと[`_]キーになっています。しかし、OSASK/TOWNSはJISキーボード
>しか知らないので、pokoで@と`が入力できません。
>Linuxでも自動判別してくれる（そのうえ仮想コンソールには親指シフト入力の
>コンパイルオプションがある）ので、見分けて欲しいところです。

  ご報告ありがとうございます。

  見分けるのは不可能ではないのですが、TOWNSのハードウェアの都合
上、最初のキー入力があるまで分かりません。したがって、常に両方の
テーブルを持っておくという変則的な方法を取ることになりそうです。
こういうTOWNSにしか寄与しない改良は、基本的に後回しです。どなた
かが自発的にやってくれるのを待ちます。

  しかし自動的に見分けるのではなく、ユーザーが事前に設定ファイル
か何かで切り替えるということならそんなに難しくはないでしょう。ま
たこのキーボード問題はTOWNSの親指シフトに限った問題ではなく、AT
機の英語キーボードや韓国語のキーボードでも問題になっているようで
す。

  設定ファイルは、500バイトにも満たないような小さいものになるで
しょう。このファイルをwinman0が起動時に読み込んで自分のテーブル
に展開してしまえばいいのです。

  もしこの設定ファイル方式でよければ、やってみてもいいです。しか
しこういうことをやればやるほどディスク上のイメージが分散して起動
時間が長くなるという問題もあります。

  起動時間の延長を嫌うならwinman0のソースの条件コンパイルの部分
をもっと増やして、ソースに埋め込むしかないでしょう。

  なお将来的にはosalinkを拡張して、ブートイメージの中にあればそ
れを読み込み、ブートイメージになければディスク内を探しに行くよう
な仕組みを作りたいと考えています。

>　それから、pokoでＱを入力できないことに気付きました。でもって、Ｐを
>入力するとＰＱって出てきます。これはバグですね。OSASK/ATは健全です。

  はい、バグです。ご指摘ありがとうございます。winman0の2132行を
以下のように修正してください（しかし我ながら変なバグでした。小文
字の方はちゃんとしているのに・・・）。これは次のバージョンで修正
されます。

            { 0x11, CAPLKON, 0xff, 0xff    } /* 'Q' */,

  [@`]キーの問題についても、winman0内のテーブルをいじれば対応で
きます。

2115:            { 0x0b, SHIFT,   0xff, 0xff    } /* '@' */,
2147:            { 0x34, NOSHIFT, 0xff, 0xff    } /* '`' */,

>　あと、MOSALI Keyboardを使っていると、無変換キーとALTキーが混同されて
>いるようです。これもOSASKの混乱でしょうか。……OSASK/ATでも同様ですね。
>これは意図的なのでしょうか。

  これは、アプリ側がそのようにしているようです。ALTキーのないTOW
NSでも演奏しやすくという配慮ではないでしょうか？


  それでは。

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    川合 秀実(KAWAI Hidemi)
川合堂社長 / OSASK計画総指揮 / カーネル開発班
E-mail:kawai !Atmark! imasy.org
Homepage http://www.imasy.org/~kawai/