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[OSASK 3211] 川合の「ぼやき」2002/02/12号について



小柳です。

ぼやきの2002/02/12号を読みました。
感じたことを書いてみます。

>1.OSはもっとコンパクトにできる

ハードウエアが多種多様になっている現在において「主要な」ドライバ
(=ハードウエア)の定義が分かりません。

OSを動かす ターゲットPC のデバイス構成が分かっていて OS の大きさに
含めるドライバの大きさはそれだけを計算するのであればいいのですが、
現在世の中に出てい主要なハードウエアのドライバ全てを入れるととても
 1MB 以内には収まらないのではないでしょうか。

2001/02/04号で Windows の大きさを、
・カーネル
・ファイル操作
・ユーザインタフェース
・グラフィックス
と定義していますが今回の 2002/02/12号 はそれを踏まえているので
しょうか。

>OS本体+ドライバー+シェルで48KB、16dot日本語 フォントは150KBである。

圧縮したサイズで言うのはフェアだとは思えません。HDDのような記憶媒体を
占める大きさよりも実際にメモリに読み込まれて実行される時の大きさで
考えるのが自然に感じるからです。

>2.OSはエミュレーションをサポートすべきだ

ハードウエア・アーキテクチャのエミュレーションと OS のエミュレーション
はレイヤが違うので二つをはっきり分けて書くべきだと思います。
どちらもサポートできたらいいなと私は少なくとも思います。

>3.OSの設計(特にAPIの設計)をうまくやれば、アプリケーションの
>肥大化は十分に回避できる

言語によってもアプリのサイズは変わりそうです。C++ でクラスを使った
GUIGUIアプリを書いて Visual C++ でコンパイルして linkset0 で bin
ファイルを作った場合にどれくらい大きさは変わるでしょうか。

>4.486クラスのCPUに8MBのメモリがあれば充分である

この充分というのは GUI 操作にストレスを感じないというくらいの意味
でしょうか。例えばLinux を CUI で使うならこれくらいで十分でした。

>5.OSの起動時間は、5秒未満にできる

B-right/V をハードディスクにインストールして起動すると 3秒くらい
で立ち上がった記憶があります。EOTA も多分これに該当するでしょう。
これが実現している OS は探せば結構あるのではないでしょうか。


全体としては、詳細を省いてここまで断定して書いてあるのを見て、
とてもはらはらするというのが私の正直なところです。

丁度 1年前のオープンソース祭りの頃を思い出すと OSASK を取り巻く環境は
変わったなとも思います。

それでは。

-- 
小柳 雅明(http://homepage1.nifty.com/dreaming/)
「人の足を止めるのは"絶望"ではなく"諦観"
  人の足を進めるのは"希望"ではなく"意志"」
                  -- ARMS