[OSASK 5137] chuck2t0.

  こんばんは、川合です。

  Chuck2の開発はまあまあ順調に進んでいます。連休明けくらいには、
リリースできる見込みです。

  しかしお待たせさせてばかりではさみしいので、できかけのTOWNS版
をアルファリリースしてみます。chuck2t0です。TOWNS版なのでAT互換
機や98で試さないでください。

  ええと、使い方の説明が必要だと思うので、今から説明を書きます。
まずファイル構成は、以下のようになっています。

  ・chuck2t0.exe
  ・fdimg0.bin
  ・bim2bin3.exe
  ・osalink1.exe
  ・fdimage.opt
  ・osaskfdi.bin

  まず一番上のchuck2t0.exeが通常のDOS版OSASKです。これをそのまま
普通に使えば、今まで通りに動きます(あちこちいじり中なので、もし
かしたら不安定かもしれませんが)。特徴は小さいことです。今までが
80KB程度だったのに対して、chuck2t0.exeは49.7KBです。

  さてこれで話は終わりません。このchuck2t0は起動時にディスクイメ
ージを展開する能力があります。この機能を使う方法を説明しましょう
。

  まずfdimg0.binをDiskExplorerで開いて、OSASK適当なOSASKアプリを
入れます。好きなものを好きなだけ入れてください。そしてbim2bin3を
使ってこのディスクイメージを圧縮します。

prompt>bim2bin3 -osacmp in:fdimg0.bin out:fdimage.tek

ええとbim2bin2でもいいじゃないかと思うかもしれませんが、bim2bin2
では1MBを超えるファイルを扱えないので駄目なんです。bim2bin3はま
だ完成していませんが、とりあえずl2d3やtek0のmaxdisバグを修正して
、扱えるファイルの大きさが2MBまで拡大しています。

  fdimage.tekができたら、次はこれをchuck2t0.exeにくっつけます。
これにはosalink1を使います。

prompt>osalink1 fdimage.opt osaskfdi.exe

これでosaskfdi.exeという実行ファイルができるはずです。osalink1は
もちろんosalink0のアップグレード版で、ほぼ上位互換になっています
(デフォルトのオプションファイル名がosalink1.optに変更になってい
ますが)。

  さてこのosaskfdi.exeですが、これはフロッピーディスク無しで起動
ができます。RAMディスク経由でも、多分ハードディスク経由でも問題
なく起動できます。バンドルしたディスクイメージのディスクをフルに
キャッシュした状態で起動します。もし本当のディスクを使いたければ
ディスクを入れて「挿入」を押してください。またこのバンドルしたデ
ィスクイメージを書き換えても書き戻し先がありませんので、「削除」
を押したりはしないでください(もっともそのディスクイメージと全く
同じ内容のディスクがあって、それがドライブに入っているというなら
話は別ですが)。

  次に直接起動ディスクについてです。実はchuck2t0.exeはtboott1を
使って直接起動ディスクにすることができません。やってできないこと
はないですが、起動途中でおかしくなるでしょう。これはI.Tak.さんの
IPLがトラック0とトラック1をキャッシュしていないせいです(今まで
はこの処理が不要だったので当然ですが)。ブートセクタを改造して、
0x1000〜0x4fffにトラック0〜トラック1の内容を読み込んでからブート
してくれるなら、chuck2t0.exeもそのままOSASK.SYS化できます。

  しかしosaskfdi.exeは現存のtboott1で直接起動できます。これはこ
のキャッシュの有無に関わらずバンドルされたディスクイメージを使う
ためです。試しに、何のファイルもない状態のfdimg0.binをバンドルし
てブートディスクイメージを作ってみました。osaskfdi.binです。これ
で起動すれば前よりも少ないディスクアクセスで起動します(OSASK.SY
S自身が小さいため)。これで起動すると、20bitメモリの空きが764KB
になります(TOWNSの直接起動では764KBの空きになるんです)。

  なお起動後はもちろんfile not foundですが、ここで「挿入」を押せ
ば、OSASK.SYSが見えるようになります。

  ついでに書いておくと、chuck2t0.exeは[OSASK 5119]に書いたことの
うちの「ウィンドウサイズチェックルーチン」以外の全部を実現できて
いると思います(デバッグが不完全ではありますが)。

  AT版や98版はこれからせっせと作りますので、もうしばらくお待ちく
ださい。連休明けにはバグフィックスも大方やり終えて、この3機種揃
ってベータリリースしたいです。

  それでは。

--
    川合 秀実(KAWAI Hidemi)
OSASK計画代表 / システム設計開発担当
E-mail:kawai !Atmark! imasy.org
Homepage http://www.imasy.org/~kawai/


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