[OSASK 5215] Re: gcc移植計画.

  こんばんは、川合です。今日のレポートです。

  まず、やたらめっぽう.exeが大きくなった理由がはっきり分かりま
した。[OSASK 5208]でなしさんがおっしゃったとおり、デバッグシン
ボルが入っていたせいでした。これをとって、-O2で最適化したらまあ
まあ小さくなりました。

    cpp0.exe     :  150KB
    cc1.exe      : 2.77MB
    cc1plus.exe  : 3.46MB

    参考:MinGWのcc1plus.exeは2.94MB

  それと今日は全体の見通しをよくするために、明らかに使っていない
ソースファイルを削除しました。もちろん削除後でもエラーなく生成で
きます(できたバイナリがちゃんと動くかどうかはチェックしていませ
んが)。

  またmakeファイルも自作のもののみを使っています。

  現段階でソースをまとめて圧縮すると4.38MBになります。もとが21.7
MB(tar.gz)なので、それから見ればかなりすっきりしています。もとの
やつはadaとかfortranが入っていたので、それがなくなった効果もあり
ます。

  それでいじっていて思ったんですが、これをコンパクトにするってい
うのは短時間ではできない気がしてきました。手間がかかりすぎます。
そうなると時間がもったいないので、適当なところで打ち切ります。も
し圧縮してもディスクに入りきらないほど大きいままだったら、複数の
ディスクに分けて運んで、OSASKにえせRAMディスクを作って、そこに展
開することにします。これはクロスコンパイル以上に不便ですが、この
状態にまでしておけば、ハードディスクサポートができたときにすぐに
使えるということになるわけです。gccに時間をかけすぎて全体の開発
が遅れるかもしれないことを考えると、これがベストなんじゃないかと
思えてきました。

  ちなみに、今週中にMinGWでビルドできるっていう予定は、もうあき
らめています。来週までかかるのは避けられないと思っています。もう
ちょっとcygwin上で練習しないとMinGWへは持ってこれません。来週は
src30も出したいので、ちょっとペースが落ちるかもしれません。

  今、[OSASK 3169]で教えてもらった方法を試してみました。おお、Ga
kuさんの書いたとおりに、constantなデータも.dataセクションに展開
されるようになりました(helloc4.cでテスト)。すばらしい!・・・
ということは、これをwin32上で走らせられれば、それだけでMinGWより
も重宝しそうです。

  2ちゃんねる掲示板の書き込みによると、-mnocygwinを使うとcygwin
内でもwin32用の実行バイナリができるらしいので、明日はそれも試し
てみたいです。うまくいったら、win32版のcc1plus.exeをリリースした
いです(もちろん僕が作った4.38MBのソースもセットで・・・GPLです
から)。これがうまくいくようなら、OSASKのクロス開発もlcc-win32か
ら乗り換えていくことになるかもしれません。

  それでは。

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    川合 秀実(KAWAI Hidemi)
OSASK計画代表 / システム設計開発担当
E-mail:kawai !Atmark! imasy.org
Homepage http://www.imasy.org/~kawai/


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