このメールは、OSASK伝言板に書き込まれた内容です。 この書き込みに返事を書く場合は、下のURLから書き込みを行なって下さい http://www.imasy.org/~mone/osask/index.cgi?REFER=3e083a0e_1a1e 2002/12/24 19:42 古い人 モデムの制御とネットワークサポートとは関係ない、というか、階層が違う話なんでごっちゃにしちゃまずいんじゃないかと。 モデムを介してのネットワーク接続にはたくさんの階層が関わっています。一般的なOSを想定して、ハードに近い階層から並べると (1) シリアルポートデバイスドライバ : SIOチップのレジスタを設定したり、入力があったときの割込みを処理したり。 (2) カーネルのキャラクタI/O:ユーザプログラムからのシリアルポートのopen要求や文字入出力要求を処理します。 (3) モデム制御:モデムそのものの制御は、モデムに「ATコマンド」と呼ばれる文字列を送ることで行えます。プロバイダに電話をかけるのもこの階層でできます。モデムの圧縮プロトコル制御とかも。 (4) ppp : モデムが相手とつながった所で、その上に色々な情報を乗せる基盤となるプロトコルを処理。 (5) IP (6) TCP/UDP 単にモデムを使いたいだけなら、(1)(2)がOSでサポートされていれば十分です。(3)は極端な話、手動でも出来ます。相手側がキャラクタベースのログインシェルを用意していれば、(3)にごく簡単なプログラムを用意してやるだけでリモートログインすることは出来るようになるでしょう。昔のパソコン通信のクライアントソフトなんかは(3)に位置するものです。私の世代ですとkermitというのがありました。 俺はモデムでつないでwebアクセスしたいんだ、というなら(4)(5)(6)の階層が必要です。「ネットワークサポート」と言ったら普通はこのへんの階層を指します。(5)(6)はイーサネットの上でTCP/IPを使う場合に共用できます。 で、自力でRFC読みながら(5)(6)を書くことは不可能じゃないでしょうが、ネットワークの場合、不正なデータを垂れ流すと他人に迷惑をかけることもあるので、最初はBSDあたりの実装を持って来るのが現実的かと。バイナリサイズに不満があれば後で書き直せばいいことですし。 とりあえず、元の質問者の方は他のOSでモデムコントロールのプログラムを書いてみてはいかがでしょうか。