このメールは、OSASK伝言板に書き込まれた内容です。 この書き込みに返事を書く場合は、下のURLから書き込みを行なって下さい http://www.imasy.org/~mone/osask/index.cgi?REFER=3ec0e05d_d2a8 2003/05/13 21:09 川合秀実 [OSASK 6127]へのレスです。 最終的な結論については街の名無しさんのおっしゃるとおりなんですが、細か いところでは違うので、一応フォローしておきます。 >で、本題に関係ないですが、ちょっとレスをみてて思ったんですけど、 >>まあ何にしても、OSと基本的なアプリ(開発環境や>エミュレータドライバなど) >>の合計バイナリが10MBを超えるようでは、もはやそれはOSASKではなく他のOSです。 > >これはどうなんでしょうか?もちろん目標であり、目的の一つであると理解していますが。 >ただ、現状満たしてないから他のOSだなんて言ったら、OSASKって今どこにあるんですか? >なるほどサイズ的には問題はないですが、単なる小さいOSならいくらでもある訳で、 >要するに只のノート型PCをダイナブックと呼んでるようなものじゃないですか? OSASKの今の唯一の取り柄は、機能密度です。つまり、サイズの割に機能が多 いと(機能の割に小さいといってもいいですが)。逆に言うとそれ以外にはほと んど無価値だと思います。多分うぬぼれが入っていると思いますが、今のOSASK よりも機能密度の高いOSはないと思いますよ。 >OSASKって特定の実装の事だけじゃなくて、概念でもあるんじゃないですか? OSASKは固有名詞であって、特定の実装のみを指します。つまり僕がコード受 け入れなければそれはOSASKではありません。概念は「エミュレータOS」です。 ニヤリさんが作ったOSがエミュレータOSになるこということはありえます。 >たまたま川合さんが1から作り始めたというだけで、別に、Linuxなりwinなりを原形に >ダウンサイジングしながらリプレースして作っていく選択肢も、OSASKにはあったんじゃ >ないのかな? はい、ありました。 >だから今の実装がボトムアップ型とするなら、そういうトップダウン型で開発していく >OSASKもあっていいんじゃないかな?と思うんですけども。 >機能変わらずにサイズが小さくなっていけば、比較評価もしやすい気がするし。 そうやってエミュレータOSを作ることができるんじゃないか、というのは確か に一理あります。僕はその手法は設計が駄目になってベストの効率に到達するの が非常に遅れると思ったので最初に切り捨ててしまった選択肢ですが、他のプロ ジェクトがそういう方法で開発するということに異議を唱えるつもりはありませ ん。 >別に今回の件がどうと言うのではなく、一般的な話としてですが、ちょっと目先の優先度が >違うだけであえて別物として切り捨てて、またどうでもいいライバルOSを増やすよりは、 >互いによりOSASKらしくなるように誘引しあって、使える部分が出来たら相互に利用しあったり >できる方向にもっていく方が、開発の分担になって実質的にも有益な気がするんですけど、 >どうでしょうか?。 おっしゃる通りです。 僕の言い方が良くなくて誤解されている部分もあると思うんですが、もし効率 重視のオープンソースOSが出てくれば、それがOSASKの分派であってもなくても 、積極的にソースなどの流用を検討します。応援もします(しかし応援に関して は、そういうOSでなくても応援したいですが)。 僕はニヤリさんが機能重視(=性能軽視)で作っているような気がして(とい うのは、○○ができるようになるよー、というだけだったので)、僕にとっては 単にできるということはほとんど価値がないので(そんなことは他のOSにだって できることなので)、それではOSASKに取り込むことなはいです、ということを いいたかったのです。実際、ニヤリさんは[OSASK 6126]で書いてあるように、僕 が指摘するまでOSASKではまずは性能が大事だという最終目標を見逃していたわ けです。 だからもしその路線で行くのなら、もう僕の意向なんで気にしないでのびのび と好きなようにやってほしかったんです。僕の理想とニヤリさんの理想がまぜこ ぜになったらどうせ中途半端なものにしかならないんじゃないかと。 そういうわけなので、十分な性能で機能が付加できるということであれば、そ れはもう絶賛して取り込みます(まああまりにタコな設計であればそれは直させ てもらいますが)。そういうことです。