このメールは、OSASK伝言板に書き込まれた内容です。 この書き込みに返事を書く場合は、下のURLから書き込みを行なって下さい http://www.imasy.org/~mone/osask/index.cgi?REFER=3ec4e581_ed6c 2003/05/16 22:20 川合秀実 [OSASK 6145]へのレスです。 >おかしいですよカテジナ…じゃなかった川合さん。 >だからそれはアランケイが東芝のあのマシンじゃなきゃダイナブックじゃない >と言う様なものじゃないですか!? 「ダイナブック」が概念であるならば、その概念さえ満たせば、どれでもダイ ナブックと呼べるでしょう。「OSASK」が概念であるならば、他のOSもOSASKであ ると呼びうる状況もありうるでしょう。しかし、OSASKは概念ではありません。 街の名無しさんはOSASKが概念であると主張していますが、根拠は「自分が最 初にそう誤解したから」であります(もしくは僕が誤解を招くような表現をして いた、という主張ですね)。 一方、僕はこの一連のやり取りで「OSASK」は概念を表わす単語ではないと明 言しています。概念は「エミュレータOS」です。 だから、街の名無しさんの誤解を根拠にして、「川合のOSASKに関する主張は おかしい」という主張はしないでください。街の名無しさんの誤解以外が根拠で あれば、その意見は参考にさせていただきます。 >OSASKはQ&Aのページにある通り協力者と共同で作るOSで、個人開発のOSではありません。 >そしてオープンプロジェクトなので、協力者は限定されていません。 >それらの協力者とその活動を含めたものがOSASKコミュニティだと思います。 そうです。しかし僕は必ずこのコミュニティーに含まれます。協力者は「川合 のやりたいこと」に対して協力しているのです。自分勝手に好きなことをしてい いというわけではなく、唯一、どのルーチンをOSASKに組み込むかという判断だ けは、僕に従わなければいけないのです。・・・その代わり、僕の判断を批判す ることはできますし、僕のいうことに逆らって好き勝手に組み込んだバージョン を作り、それをOSASK以外の名前でリリースしたり、コミュニティーに対して自 由に勧誘を行なって、プロジェクトをフォークしたりすることは認められていま す(むしろ不本意に従うくらいなら、フォークすることを推奨しているくらいで す)。 >大体、作ってくれればなんでも採用するなんて約束、いつしたんですか? 約束をしていなくても、僕はそんな失礼なことはできるだけしたくないという だけです。駄目なものは早めに駄目だといいますし、いいものは早めに良いとい う、僕の性格です。それだけのことです。 >古くはOSASKの概念というのは今のエミュレーターOSに近いもので、 >エミュレーター等の為の性能追及型OSです。 この辺も「OSASKの概念」という街の名無しさんの一方的な解釈による主張で すので、僕にはお答えできません。 >OSASKの要件に全く合わないようなものがOSASKである筈がないじゃないですか? OSASKの要件というものは、厳密には「川合がリリースするOSで、川合はあら かじめこれについて目標を掲げている」というものです。だから、僕がリリース しないOSはOSASKではないのです。 >というか、例えば名無し版OSASKとかOSASK-街editionとかがそんなに嫌なんですか? いやです。ものすごくいやです。それに甘んじなければいけないとしたら、僕 はオープンな姿勢を貫く気をなくしてしまうかもしれないくらいいやです。僕が 中身をチェックして、それにOSASKの名を冠することを許すかどうかを決定する 権利だけは可能なかぎり持ち続けたいです。 逆に質問させてください。街の名無しさんのご意見を読んでいると、名前なん て別にどうだっていいじゃないか、と言っているように思えます。この意見には 僕は賛成できませんが、だったらどうして街の名無しさんがそこまで「OSASK」 にこだわるんですか?「ゴンベOS」とか、好きな名前を付ければいいじゃないで すか? 僕にとっては、OSASKもGOもNASKもASKAもそのほか僕の付けたソフトウェアの 固有名詞は、大事な宝物なのです。ブランドだと思っていただいてもかまいませ ん。名前以外の全てに対して僕は十分にオープンな戦略を取っています。名前に こだわることが、科学技術の進歩の阻害になりうるとは到底思えません(KL-01 に書いてあるように僕がソースをオープンにする目的は、科学技術の進歩のため です)。 初期のころ「OSASK」という名前がださいと何度聞かされたことでしょう。で も僕はこの名前に愛着があって、大事に守ってきました。・・・一方でOSASKの 知名度が上昇して「エミュレータOS」の代名詞として有効になるくらいのブラン ドになったら、今度はこの名前が気に入ったから使わせろ、というわけです。 はっきいって、OSASKという名前は「川合秀実」よりもはるかに有名です。そ れほどのブランドなのです。僕が他の全てを惜しみなく差し出して必死に守って 育ててきたものを、そんなに軽く考えないでください。