こんばんは、川合です。 OSASK-Wikiでちょこちょこ書いていますが、今、がちゃぴんPCの製作 をやっています(正確には、がちゃぴんベータ)。 それで、M/BにVIAのEPIA-ME6000というのを使っておりますが、この M/BのBIOSはまことに優秀で、 ・FDD ・ATA ・ATAPI ・SCSI ・USB-FDD ・USB-HDD ・USB-CDROM ・LAN などのデバイスからブートできるようです。今まで、こんなにブートデ バイスが多いBIOSを使ったことがなかったので、早速いろいろ実験して それでいろいろ分かりました。 ということで、おそらくこれらの全ての起動に対応した、ディスクイ メージを作ってみました(ベータリリースです)。 http://hideyosi.zive.net/~k/osausb0a.lzh (512KB) FDD系デバイス(FDD、USB-FDD)は、この中のosaskusb.binをimgtol などでFDに書き込んでください。ただのディスクイメージです。このま まbochsでFDイメージとして遊ぶこともできます。 またHDD系デバイス(CFなど)は、この中のosaskcf0.eiiをpcctolな どでCFに書き込んでください(例:pcctol w 20 osaskcf0.eii)。これ もそのままbochsのHDDイメージとして使うこともできます。 osaskusbとosaskcf0の違いは、MBRが付いているかどうかだけです。 ああそれと、osaskusbはFAT12ですが、osaskcf0はSF16です。ブートセ クタはおんなじです。このブートセクタは、どちらにも対応できるよ うに、そして8GB以上の容量でも動くように書いてあります(2048GBま でならOK)。 たぶん、osaskbs1とosaskfdi.sysを用意すれば(osaskfdi.sysは、 osaskusb.binから取り出せます)、CD-ROMブートもできるんじゃない かと思っていますが、試してはいません。だれかCDイメージを作って みてうまくいったら、リリースしてください。 ええと、ここまで読んで期待しすぎている人がいるかもしれないの で説明しますが、USB-CFから起動はできても、USB-CFへ書き込むこと はできません。いわゆる、OSASKFDI方式なのです。 今までと違うのは、DOSを使わないのでOSASKFDIをかなり大きくでき ることです。600KBくらいまでOKです。なお、OSASKFDI.EXEではなく、 OSASKFDI.SYSにしてください。起動もDOSを経由しないぶんだけ速いで す。普通のOSASK.SYSでもOKですが、FDを読みに行ってハングアップし ないように、デフォルトでdrvcfやdrvataになるように設定してくださ い(FDを入れておくという手もありますが)。 僕はUSB-CFで起動して遊んでいるのですが、USB1.1のCFは嘘みたいに 遅いです。IDE-CFなら一瞬なのに・・・。btcfを使ったPCカード起動も IDE-CF並みに速いので、USB-CFだけがやたらと遅いです。 これもUSB2.0のデバイスにすれば思いっきり改善するのかなあ。試し てみたいなあ。ということで、今はUSB2.0のカードリーダを物色中。 なお、今回作ったMBRもいろいろ細工があって、「CFにアダプタAをつ ないでインストールしたDOSが、アダプタBで接続すると起動しない」な んていう問題を自動で克復できるようになっています。 これは、アダプタによってCFをHDDとしてアクセスする際のCHS値が変 わってしまうためなのです。FAT12/FAT16ではこのパラメータをブート セクタに書き込んで記憶しているため、アダプタが変わると正しくアク セスできなくなるというわけです。 そこで僕のMBRは、ブートセクタに書かれているCHS値と現在のデバイ スのCHS値を比較して、不一致の場合はブートセクタを書き換えてしま うという、そういう仕組みになっています。 ・・・まあ結局、今回の「なんでも対応ブートセクタ」「パラメータ 変っても追随するMBR」は、KHBIOSがあればもはやお払い箱になるもの ではありますが、KHBIOSインストーラには使えそうなので、全くの無駄 というわけではなさそうです。 あとはOSASKからUSBデバイスにアクセスできるようになれば完璧です ね。これも、EPIA-ME6000のおかげでちょっとずつ進展しそうです。 それでは。 -- 川合 秀実(KAWAI Hidemi) OSASK計画代表 / システム設計開発担当 E-mail:kawai !Atmark! imasy.org Homepage http://www.imasy.org/~kawai/