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[OSASK 2252] Re: MOSload.
こんにちは、川合です。
Myurika さんは 2001/10/02 00:21:19 の「[OSASK 2246] Re: MOSload(
Re: MOSkey).」で書きました:
> そうか、doubleを使ってしまうだけでFPUを使ってしまうのですね…。
> これは気を付けないといけませんね。
まあ、FPUは今やほとんどのマシンに付いていますから、そんなに心
配しなくてもいいかもしれません。しかし、まあ、使わずに済むなら、
それにこした事はないとは思います。
>> なおマウスが書き換え部分と重なっていなければ、このようなオーバ
>>ーヘッドはありません。
> う、たまたまなのか判りませんが、書き換えを行っていなくてもウィンドウに
>マウスカーソルを乗せてただけで0.005%ぐらい負荷がかかってたので、なんかやっ
>てるのかと思ってました。
それは、ウィンドウから離れると0に戻るんですか?・・・本当にウ
ィンドウにのせるだけで負荷が生じているなら、何か特異な現象を発見
なさったのかもしれません。なお、グラフィックボックスは、常に全体
を重ねあわせ処理の対象にしている事があります。
なお、書き換えをやっているところの周辺も「危険地帯」です。VGA
では8ドット単位で重ねあわせ処理をするのが一番速いので、そういう
仕様になっています。
またタスクの時間配分は常に多少は揺らいでいます。これはソフトウ
ェアだけが原因ではなく、ハードウェア的な要因もかなりあると思われ
ます。またたとえば、ほんのまれにいつもよりも割り込み間隔が0.005%
だけ伸びてしまえばmaxCountの値がその値に更新されます。これはまれ
な出来事なので、一度これが起きてしまうと、常に負荷があるかのよう
に表示されてしまうでしょう。
きっとM/Bを設計した人たちも、0.005%までマシン状態の揺らぎをな
くそうとは思っていなかったと思います。揺らぎの要因としてはメイン
メモリのリフレッシュや、バスでの送信にエラーが生じたのをリカバリ
ーしたためのロスとか、それこそ、いくらでもありうると思います。
・・・むしろ、そのようなハードの限界値を垣間見せてくれたことを
OSASKの良さだということにしてください(笑)。
それでは。
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川合 秀実(KAWAI Hidemi)
川合堂社長 / OSASK計画総指揮 / カーネル開発班
E-mail:kawai !Atmark! imasy.org
Homepage http://www.imasy.org/~kawai/